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*****令和3年11月30日(火)第634号*****

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「オミクロン株」への対策・厚労省、都道府県へ「変異株のPCR検査の再開」を要請
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オミクロン株の緊急検査要請 先般、南アフリカで新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が発見されたことに対し、厚生労働省は11月28日、都道府県等に対してサーベイランス(注意深く監視する)体制の強化を要請する事務連絡文書を発出した=画像・厚労省HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

 具体的には「変異株PCR検査の再開」で、変異株「インド型」により「第5波」が起きた際に、感染者の間でどの程度「インド型」に置き換わっているか、把握するために厚労省が都道府県に検査の実施を依頼していた。

 しかし、全国的にほとんどの感染事例が「インド型」に置き換わった状態を確認した後、この「変異株PCR検査」は休止していた。今後「オミクロン株」が「インド型」の時と同様に、これまでの株から置き換わっていくことを想定して再開を決定したもの。

 【国立感染症研究所「ワクチン効果の低下、再感染のリスクの増加が強く懸念される」】

 また「オミクロン株」の感染防止対策について、国立感染症研究所は「個人の基本的な感染予防策としては、変異株であっても従来と同様に3密の回避、特に会話時のマスクの着用、手洗いなどの徹底が推奨されている」と述べている。

 そのほか、国立感染症研究所が11月28日時点で「オミクロン株」に関して、公表している内容は次の通り。

 ▼国内での検出状況=11月27日時点で「オミクロン株」に相当する、変異を示す検体は検出されていない。

 ▼「オミクロン株」の評価=「オミクロン株」の、ウイルスの性状に関する実験的な評価はまだなく、また疫学的な評価を行うのに十分な情報が得られていない状況だ。

 ▽年代別の感染性への影響、重篤度、ワクチンや治療薬の効果、実社会での影響、既存株の感染者の再感染のリスクなど、これらへの注視が必要である。

 ▼感染・伝播性への影響=南アフリカにおいて、流行株がデルタ株(=「インド型」)から「オミクロン株」に急速に置換されていることから「オミクロン株」の著しい感染・伝播性の高さが懸念される。

 ▼免疫への影響=「オミクロン株」の有する変異は、これまでに検出された株の中で最も多様性があり、感染・伝播性の増加、既存のワクチン効果の著しい低下、および再感染のリスクの増加が強く懸念される。

 ▼重篤度への影響=現時点では、重篤度の変化については、十分な疫学情報がなく不明である。

 ▼診断への影響=「オミクロン株」に対する、現在のPCR 検査法の「検出感度の低下はない」と想定される。また「オミクロン株」は、国内で現在使用されている診断キットで「検出可能」と考えられる。

◇─[後記]───────────

 「オミクロン株」については、まだ不明な点が多いのが実情ですが、感染拡大防止のためのPCR検査は緊急的に、さらに早急に実施されそうです。全国の介護事業所でも、まずは「検査体制の強化」が求められてくると思われます。

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