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*****令和3年10月20日(水)第608号*****

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特養のワクチン接種は9月時点で「ほぼ100%」だが、施設内療養者の受け入れは……。
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 今年9月時点の、特養における新型コロナのワクチン接種で、2回目までの修了者が入所者で99.8%、職員でも97.1%と「ほぼ100%」にまで達したことがわかった。これが3ヶ月前の6月時点では入所者25.8%、職員15.0%に過ぎなかった。

特養のワクチン接種状況 特養では、7・8・9月の3ヶ月で急速にワクチン接種が進んだことが明らかになった。特養のワクチン接種状況を、入所者と職員に分けて、6月時点と9月時点で比較すると次のようになった=グラフ・WAMのHPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

 ▽施設入所者・6月時点=2回接種済み25.8%、2回目を接種途中18.9%、1回目のみ接種済み21.7%、1回目を接種途中15.7%、接種時期は決まっているが未接種14.7%、接種時期は未定3.2%

 ▼施設入所者・9月時点=2回接種済み99.8%、2回目を接種途中0.2%

 ▽施設職員・6月時点=2回接種済み15.0%、2回目を接種途中20.3%、1回目のみ接種済み16.6%、1回目を接種途中20.3%、接種時期は決まっているが未接種15.2%、接種時期は未定12.7%

 ▼施設職員・9月時点=2回接種済み97.1%、2回目を接種途中2.9%

 独立行政法人福祉医療機構(WAM)が「社会福祉法人経営動向調査」の、今年9月調査の結果概要として10月15日に公表した。今回は、新型コロナの患者受入等の状況を「新型コロナ感染症に伴う影響」として調査した。

 【特養での、新型コロナ療養者の受け入れは8割以上が「予定なし」】

 
また特養では、新型コロナに感染した療養者を受け入れると、地域医療介護総合確保基金の補助金の受給対象となる。この点を尋ねると、施設内で新型コロナの療養者を「受け入れたことがある(現在はいない)」と回答した施設は7.9%に止まった。

 「現在、受け入れている」は0.7%、「今後、受け入れる予定がある」との回答も8.1%に止まり、全体の83.3%は「受け入れる予定はない」と答えた。

 【実際に、新型コロナ療養者を受け入れても8割近くが「補助金は受給していない」】

 さらに、実際に施設療養者を「現在受け入れている=0.7%」「受け入れたことがある=7.9%」の合計8.6%について、補助金の受給の有無を尋ねたところ「補助金を受給した(申請中を含む)」は21.1%で「補助金を受給していない」が78.9%と、約8割もあった。

 なぜ、約8割が「補助金を受給していない」のか──その事情まで調査結果では公表されていないが、その理由の一つとして「補助金の適用日が今年4月1日以降であることから、同日以前の受入は支給対象外となっている」ことも、挙げられている。

 同調査はWAMが、特養や社会福祉法人の経営における現場の声・実感を把握するため、四半期ごと(6月・9月・12月・3月)に実施している。今回の9月調査ではWAMに登録している、特養を運営する525の社会福祉法人を対象とし、442法人から回答を得た。

 回答率は84.2%。調査は今年9月6日から9月27日まで、WEB上で実施された。

◇─[後記]───────────

 特養で、新型コロナ療養者の受け入れで8割以上が「予定なし」と回答したのは、最近報じられている「ブレイクスルー感染」の懸念もあるでしょうが、自らの施設で「余裕がない」のが多くの理由ではないかと思われます。

 それはそれで仕方がないことでしょうが、一方でせっかく新型コロナ療養者を受け入れても、8割近くが「補助金は受給していない」と回答している点が気になります。せっかく補助金の交付するのであれば、この点も厚労省は明確に追跡すべきだと思います。

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