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*****令和3年10月14日(木)第604号*****

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高齢者施設クラスター発生件数・10月に入り全国で10件、先月93件から減少傾向だが…
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 新型コロナの集団感染で、同一の場所で5人以上が感染したケースを「クラスター」と定義すると、10月1日から10日までの期間で、全国の「高齢者福祉施設」で発生したクラスターは10件だった。8月の128件、9月の93件と比べると、減少傾向にある。

 しかし、全国の10月のクラスター件数は48件で、発生した場所別に分類すると「高齢者福祉施設」の10件は、「職場」と並んで場所別では最多だった。9月の全国合計は758件だったが「職場」は224件と最多で、第2位が幼稚園を含む「児童福祉施設」の157件。

 第3位が「学校・教育施設」の120件で、第4位が「高齢者福祉施設」の93件だった。これが10月に入り、10日までの時点で「職場」が10件、「児童福祉施設」が9件、「学校・教育施設」が6件と、「高齢者福祉施設」よりも減少傾向が顕著な状況になっている。

クラスター発生件数 10月13日に開催された、厚生労働省の新型コロナ感染症対策アドバイザリーボード(厚労省専門家会議)で、現状を分析するための資料として提示された=表・厚労省HPより。黄色と緑色のラインマーカーは、弊紙による加工。これを踏まえ厚労省専門家会議は「これまでの、感染対策への事業者や市民の協力が、効果として出ている」

 「特に夜間滞留人口の減少、ワクチン接種率の向上、医療機関や高齢者施設のクラスター感染の減少などにより、全国の実効再生産数は8月下旬以降、1ヶ月以上にわたって約0.6~0.9の間を維持している」

 「これにより、緊急事態措置やまん延防止等重点措置がすべて解除された後も、新規感染者数の減少が継続している」等と、現在の感染状況を分析した。ただし今後については「一部の地域では、実効再生産数が上昇する時期もある」

 「感染者数の減少速度鈍化や、下げ止まりが懸念される」と注意も促している。先般の「第5波」が始まる以前の、今年6月から10月(10日まで)の、全国のクラスター発生件数と、「高齢者福祉施設」の発生件数の推移(カッコ内は全体での割合)は、次の通り。

 ▽今年6月=全国・393件=「高齢者福祉施設」73件(全国の18.6%)
 ▽今年7月=全国・675件=「高齢者福祉施設」32件(全国の4.7%)
 ▼今年8月=全国・1,765件=「高齢者福祉施設」128件(全国の7.3%)
 ▽今年9月=全国・758件=「高齢者福祉施設」93件(全国の12.3%)
 ▽今年10月(10日まで)=全国48件=「高齢者福祉施設」10件(全国の20.8%)

◇─[後記]───────────

 「第5波」のピーク以降、「高齢者福祉施設」のクラスターが減少傾向にあることは事実ですが、他の発生場所の減少傾向と比べれば、やはり減少の速度の鈍化は否めません。このペースが続けば、今月末には「高齢者福祉施設」のクラスターは30件程度になります。

 単純に考えれば「全国のどこかの介護施設で、1日につき1件はクラスターが発生している」ことになります。やはりまだ、新型コロナ感染対策の手を緩めるわけにはいかない状況だと思われます。

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