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*****令和3年10月12日(火)第602号*****

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3回目ワクチン接種・後藤大臣「ファイザー社と、来年1月以降の供給契約を締結した」
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 新型コロナワクチンの3回目の接種について、厚労省は9月22日に自治体向けに開催した説明会で、都道府県等に対して「12月1日から、3回目の追加接種が開始できるよう市町村を支援しながら進捗管理して頂きたい」等と要請した(9月22日付け弊紙で既報)。

 厚労省は、9月17日に開催された有識者会議で、3回目の接種について「2回目接種完了から、おおむね8ヶ月以上後に実施の必要がある」と案を示して了承を得ている。これにより「12月1日」から開始するのは、優先接種の第1弾となった医療従事者となる。

 65歳以上の高齢者は、現時点ではまだ、正式に3回目接種の優先対象として発表されていないが、実質的に高齢者のワクチン接種が開始されたのは今年5月頃以降で、このため高齢者の「3回目の接種」は、来年1月以降が想定されている。

後藤茂之厚労大臣 これを見据えて後藤茂之厚労大臣=写真・厚労省HPより=は、10月8日の定例記者会見で「ファイザー社と来年1月から、1億2千万回分の追加供給を受けることで契約を締結した」と発表した。実質的に、高齢者の「3回目の接種」に向けたワクチンが確保できたことを表明した。

 ただし会見で記者から、高齢者を含めた「3回目の接種」の対象について問われると「今後、対応していきたい」と述べるにとどめて、明言を避けた。これらの点に関する、後藤大臣の記者会見の要旨は次の通り。

 ▼後藤大臣=来年の、新型コロナワクチンの供給に係るファイザー社との契約締結について。昨日(10月7日)厚生労働省は来年、すなわち2022年1月から1億2千万回分の追加供給を受けることで、ファイザー社との契約を締結した。

 わが国への円滑なワクチンの提供に向けて、引き続きファイザー社と連携して取り組んでいく。

 ▽記者=ワクチンの、3回目の接種についてお伺いしたい。実際、その3回目についてはどういう人を対象に接種するのか? いつ頃、接種対象を決めるというような見通しなのか? お聞かせ頂きたい。

 ▼後藤大臣=ワクチンの3回目の接種については、9月17日に開催された厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会でご議論を頂いている。その中で基本的には「3回目のワクチンの接種について、進めていく」という方向性が出ている。

 いずれにしても、そういう形で進めていくということで、今後対応していきたいと思う。

◇─[後記]───────────

 高齢者の「3回目の接種」は、来年1月以降の開始が想定されていますが「2回目接種完了から、おおむね8ヶ月以上後」のため、全国で多くの高齢者が該当するのは、来年2月から4月にかけての時期と思われます。

 新型コロナの新規感染者数の減少傾向が、全国で顕著となっている今こそ、全国の介護事業者も可能な限り新規感染者を「ゼロ」に近づけ、来年開始されるであろう「3回目の接種」で、感染拡大の収束を確実にしたいものです。

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