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*****令和3年9月27日(月)第591号*****
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都内の高齢者の感染割合が7週連続で増加「施設・家庭内での感染防止策の徹底が必要」
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東京都の新型コロナの新規感染者は、昨日(9月26日)は299人と、今年3月21日(256人)以来、約半年ぶりに300人を下回るなど減少傾向が続いており、65歳以上の高齢者もこれにほぼ比例して減少しているが、逆に全体での割合は7週連続して増加している。
9月24日に開催された、東京都新型コロナ感染症モニタリング会議(都専門家会議)で報告された。これによると65歳以上の高齢者は、8月第1週(7月27日~8月2日)の2.7%を起点として7週連続で増加し9月第3週(9月14日~20日)は7.4%に至った=グラフ・東京都HPより。黄色と緑色のラインマーカーは、弊紙による加工。
これを75歳以上に限ってみても、8月第1週の1.3%を起点として7週連続で増加し、9月第3週は4.0%だった。全体の減少速度に対し、高齢者層のみが「減少が鈍い」状態になっている。
【都専門家会議「ワクチンを2回接種した職員も、厳重な感染防止対策が必要」】
これについて、都専門家会議は「重症化リスクが高く、入院期間も長期化することが多い高齢者層の感染者数は、4週間連続して減少しているが、新規陽性者数が減少する中、その割合は7週間連続して上昇しており、注意が必要である」
「家庭内および施設等での徹底した感染防止対策を行うことや、家庭外で活動する家族が、新型コロナウイルスに感染しないことが最も重要。今週も、医療機関や高齢者施設等での感染者の発生が、引き続き報告されている」
「ワクチンを2回接種した職員も、厳重な感染防止対策が必要である」と指摘している。都内の、65歳以上の高齢者の1週間単位での新規感染者数と、全体での割合の推移は次の通り。
▽8月第1週(7月27日~8月2日)=2.7%=596人
▼8月第2週(8月3日~9日)=3.3%=956人
▼8月第3週(8月10日~16日)=3.7%=1,078人
▼8月第4週(8月17日~23日)=4.3%=1,377人
▼8月第5週(8月24日~30日)=4.9%=1,231人
▼9月第1週(8月31日~9月6日)=5.3%=866人
▼9月第2週(9月7日~13日)=6.9%=622人
▼9月第3週(9月14日~20日)=7.4%=390人
◇─[後記]───────────
都専門家会議では「なぜ、高齢者の減少傾向だけが鈍いのか?」について、明確な説明をしていないため、理由は不明です。しかしデータから見ても、明らかに「鈍い」ことは事実です。
もしかすると「ブレイクスルー感染」が影響しているのかもしれませんが、いずれにせよ理由が明確にならない現在は、都専門家会議の指摘通り「施設や家庭での徹底した感染防止対策を行う」しか、対策がないのかも知れません。
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