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*****令和3年9月16日(木)第586号*****

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尾身会長「コロナが、インフルエンザと同じ感覚になるには、2~3年プラスはかかる」
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 新型コロナの感染が今後、収束する時期の見込みについて、政府の新型コロナ対策分科会の尾身茂会長は「国民が、インフルエンザと同等に感じるレベル」に例えて、その時期は「来年とかではなく、2~3年プラスはかかるのではないか」との見通しを述べた。

尾身茂会長 9月15日に開催された、衆議院の厚生労働委員会で、立憲民主党の尾辻かな子議員の質問に対して答えた=写真・衆議院インターネット審議中継より=。尾辻議員は「ワクチン接種も、その効果には限界があるが、今後の感染状況の収束の見通しについて、見解をお伺いしたい」等と尋ねた。

 尾身会長は「社会で(新型コロナに対して)不安がなくなる」と受け止めるには「インフルエンザと同じ感覚になること」に例えて、インフルエンザと同様に有効な治療薬とワクチンが開発されていることを条件に挙げて「2~3年プラスはかかる」等と指摘した。

 また、わが国での3回目のワクチン接種について、WHO(世界保健機構)のテドロス事務局長が、発展途上国にもワクチンを十分に供給するため「先進国での3回目の接種は、年内は控えて欲しい」等と要望している。

 これを取り上げた尾辻議員の質問に対し、尾身会長は国際貢献の重要性を指摘した上で「色んなデータを分析して、3回目接種の準備や検討をしておかないと、いざ実施しようとする時に遅くなってしまう。検討は今から(政府に)して頂きたい」等と述べた。

 これらの点に関する、尾身会長の答弁の概要は次の通り。

 【ワクチンの効果にも限界があると思われるが、感染収束の今後の見通しは?】

 ▼尾身会長=今(政府が)ワクチン接種を一生懸命に進めているが、それでも「感染をゼロ」にして、制圧することはできないので「当分」このウイルスとの闘いは、続けていく必要があると思っている。

 「当分」とは「神のみぞ知る」ことだが、大体おおまかなことを言うと、普通の人にとっては「インフルエンザと同じ感覚になるのがいつか?」ということになると思う。インフルエンザの場合は、ワクチンがあり(治療のための)薬がある。

 こうなると、ずいぶん社会の不安感がなくなる。(新型コロナが)インフルエンザのようになるには、来年とかではなく、2~3年プラスはかかるのではないかと、私は考えている。

 【WHOは「3回目の接種は年内は控えて欲しい」等と言っているが、日本では…?】

 ▼尾身会長=2回目の接種をしても、抗体が下がることは知られていると思うが、それが実際に免疫にどの程度影響するのかは、まだわからないが、色々な情報を分析すると「やはり2回よりも、3回目の接種をした方が良い」と示唆するデータも出ている。

 これを踏まえ私は、政府へ「今、すぐに3回目をやるか否か」を決めるのではなくて、色んなデータを分析して(3回目接種の)準備や検討をしておかないと、いざ実施しようとする時に遅くなってしまうので、検討は今からして頂きたい、と提案したい。

 WHOのテドロス事務局長の主張は理解するが、日本では「all or nothing」(全てか、全くの無かのどちらかで、中間的なものがないこと)ではなくて、日本でも3回目が必要であればやるが、一方で国際社会の一員として貢献も考えていくことだと思う。

◇─[後記]───────────

 弊紙では以前、新型コロナの変異株が話題になった際に、ある医師から「インフルエンザも毎年、いろんな型が出てくるので、新型コロナも同様になるのではないか?」との見通しを教えてもらったことがあります。

 仮に、尾身会長の指摘通りに「新型コロナが、インフルエンザと同様になり、社会に不安感がなくなる」としても、全国の介護事業所にとっては、現在の感染防止対策を少なくとも「2~3年プラス」は、継続して求められていくことになりそうです。

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