*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年8月10日(火)第560号*****

◆◇◆◆◆─────────────
政府・全国の高齢者ワクチン接種「2回目完了が80%、都内の高齢者感染割合は2.6%」
─────────────◆◇◇◆◆

 65歳以上の高齢者のワクチン接種について、政府は8月5日時点で「第2回目の接種完了者が、全国で対象者の80.0%に達した」と発表した。第1回目の接種完了者は87.3%だった。8月6日に、政府が公表した。

 高齢者を含めた全世代では、8月5日時点で第2回目接種完了者が32.7%、第1回目接種完了者が45.7%だった。政府はかねてから「7月末までに、希望する全ての高齢者にワクチン接種を完了させる」との目標を掲げていた。

 この目標日である「7月末」時点の割合は、第2回目接種完了者が76.9%、第1回目接種完了者は86.6%だった。この点について、政府は「ワクチン接種が進んだ効果で、新規感染者の中で高齢者の割合は減少している」と説明している。

 【政府「東京都の高齢者の、新規感染者に占める割合は2・6%で、減少傾向が続く」】

東京都高齢者の感染割合 政府は同様に、8月5日時点の「東京都の新規感染者数に占める各年代の割合」も発表しているが、これによると「65歳以上」の割合(直近7日間の新規感染者数の移動平均の値)は2.6%で、6月初頭の10%前後から減少傾向が続いている=グラフ・首相官邸HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

 他の年代では「30代以下」は68.5%で増加傾向が続き「40代・50代」は26.5%で、ほぼ横這いとなっている。

◇─[後記]───────────

 ワクチン担当の河野太郎大臣は、今回の発表があった前日の、8月5日の記者会見で「政府としては、高齢者に2回接種できる分のワクチン量は、6月末に全ての自治体に供給している」と述べています。

 どうやら「政府としては予定通りにワクチンは供給したのだから、後は接種を実施する自治体の問題だ」とでも言いたいように聞こえます。しかし今回の発表でも、依然として12.7%の高齢者が、まだ第1回目の接種を終えていないことが判明しました。

 今回の発表では全国の高齢者の数を、令和2年1月1日時点の住民基本台帳から3,548万6,339人としています。この「12.7%」は、450万6,765人になります。この方々の中には「希望していても、何らかの事情で接種できない」事例も多々あると思われます。

 この点についても政府は、全て自治体任せにせずに調査し、何らかの援助が必要な方にはサポートを施すべきです。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞