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*****令和3年6月22日(火)第530号*****

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新型コロナ、入院中に嗅覚・味覚障害の自覚が約6割だが「1ヶ月後に6~8割が改善」
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 新型コロナウイルスに感染すると、発症した早期に、嗅覚障害(=においが判らなくなった、においの感じ方が今までと変わった)や、味覚障害(=通常の味を感じることができなくなる)などの症状があらわれることが、広く知られている。

厚労省専門家会議・嗅覚味覚障害資料 しかし日本国内で、それらの症状の発生頻度や、その後の改善状況については、これまで十分に知られていなかった。そこで、厚労省の新型コロナ感染症対策アドバイザリーボード(専門家会議)の研究班が調査を進め、6月16日に結果を発表した=円グラフ・厚労省HPより

 調査対象は、新型コロナに感染して病院に入院中か、ホテルで療養中の無症状・軽症・中等症の患者(20歳~59歳)で、調査への参加希望者に依頼した。調査アンケートの回答者は251名。

 嗅覚・味覚の自覚症状などの変化について、退院1ヶ月後にアンケート調査を実施した。今回の結果は、この1ヶ月後の調査に基づくが、今後は退院3ヶ月後・6ヶ月後にも調査を実施する予定。今回の調査期間は、今年2月18日から5月21日まで。

 【入院中に嗅覚・味覚障害を感じた人は約6割だが、コロナ感染の治癒で早急に消失】

 入院・療養中の251名は、嗅覚・味覚の自覚症状について次のように回答し、全体の61%(▼印の合計)が何らかの嗅覚・味覚障害を訴えた。また研究班では、今回の調査結果を下記(●印)のように分析した。

 ▼37%=嗅覚障害・味覚障害の両方を感じる。
 ▼20%=嗅覚障害のみ、感じる。
 ▼4%=味覚障害のみ、感じる。
 ▽39%=嗅覚障害・味覚障害は感じない。

 ●嗅覚障害を自覚する人の多くが、実際に嗅覚検査をしても「正常値以下」の結果を示した。このため、実際に嗅覚障害があったと考えられる。

 ●一方で、味覚障害を自覚する人の多くは、実際に味覚検査をすると、結果は「正常」だった。つまり、味覚障害を感じた人の多くは「嗅覚障害に伴い、風味障害が出た」(=原因は、嗅覚障害によるもの)という可能性が高い。

 ●退院1ヶ月後までの改善率は、嗅覚障害が60%、味覚障害が84%であり、海外の報告ともほぼ一致する。このことは、味覚障害・嗅覚障害の症状は、コロナウイルス感染症の治癒に伴い、おおよその人で早急に消失することを意味する。

◇─[後記]───────────

 テレビのニュースで、新型コロナに感染して治癒した後の、後遺症に悩む方々を特集した番組を見ました。嗅覚・味覚障害については、6~8割は1ヶ月後に改善するようですが、逆にみれば2~4割は「まだ、改善しない」ことになります。

 専門家会議の調査は3ヶ月後・6ヶ月後も追跡するようですが、その際には「まだ、改善しない」方々がどのような治療に取り組んだのかも、併せて報告してもらいたいものです。

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