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*****令和3年6月17日(木)第527号*****

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厚労省専門家会議「東京は新規感染者数の再拡大の可能性があり、高齢者への影響に注意」
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 新型コロナの新規感染者数は、全国的に減少傾向にあるが、今後は変異株の感染により「これまでより、感染拡大が速く進むことが想定される」とし、特に東京で、再拡大に備えるための人流の抑制や、同時に高齢者層への感染を防止することの重要性を指摘した。

厚労省アドバイザリーボード資料 6月16日に開催された、厚生労働省の新型コロナ感染症対策アドバイザリーボード(専門家会議)で、「今後の見通しと必要な対策」として提言した=画像・厚労省HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工。ここで指摘された主な内容は、次の通り。

 【全国的に新規感染者数は減少傾向だが、下げ止まりやリバウンドの可能性もある】

 全国的に新規感染者数の減少傾向が続く可能性があるが、アルファ株(=「英国型」)およびデルタ株(=「インド型」)により、これまでより感染拡大が速く進むことが想定されることから、人流の増加の動きに留意が必要。

 すでに人流が増加傾向に転じた地域もあり、そうした地域では、新規感染者数の下げ止まりや、リバウンドが生じる可能性もある。緊急事態措置区域およびまん延防止等重点措置区域では、市民や事業者の協力により、減少傾向が見られている。

 その効果は着実に現れている。ただし沖縄では、依然としてステージ4相当の新規感染者数が発生している。医療提供体制は、病床使用率が高水準となっている地域もあるが、新規感染者数、療養者数の減少に伴い、全般的に負荷の低下は見られている。

 リバウンドを防止するためには、できるだけ新規感染者数を下げることと、下げ止まった場合も上昇の抑制を継続することが求められる。特に東京では、人流の増加が5週間継続している。

 今後、特に若年層から新規感染者数のリバウンドが起こることが強く懸念される。また、今般の感染拡大を踏まえると、こうしたリバウンドを高齢者の感染に繋げないことが重要だ。

 【今後は「インド型」の感染に備え、緊急事態措置や重点措置は段階的に解除すべき】

 ワクチンの接種が高齢者中心に進んでおり、高齢者の重症化が抑えられることが期待されるものの、デルタ株(「インド型」)への置き換わりが進む可能性もあり、リバウンド後に感染者数の急速な増加が続けば、結果的に重症者数も増加する。

 これは、医療のひっ迫につながる可能性もある。医療機関には、ワクチン接種に伴う負荷もある。こうした点も踏まえ、職域接種なども含めワクチン接種の促進を図るとともに、感染の拡大を抑制するための必要な取組を、今後も継続すべきである。

 緊急事態措置や重点措置を解除していく場合には、これまで解除後、速やかに人流の増加やリバウンドが起こった経験も踏まえ、対策の緩和は段階的に進めることが求められる。また、機動的な対処が重要。

 その際には、緊急事態措置および重点措置の効果の分析も踏まえ、対応を検討していくことが求められる。さらに各自治体で、地域の専門家の入った会議体などで、人流や感染状況・医療提供体制などを分析することが重要。

 感染拡大の予兆があれば、必要な対策をタイムリーに実施していくことが求められる。一部の地域を除き、従来株からアルファ株(「英国型」)へ概ね置き換わったと推定される中で、新たな変異株への対応も強化する必要がある。

 そのため、ウイルスゲノムサーベイランスによる実態把握に重点をおいて、対応を行うことが必要。特にデルタ株(「インド型」)等については、ゲノムサーベイランスやスクリーニングにより、全国的な監視体制を強化することが重要。

 同時に、地域における検査も強化し、積極的疫学調査等により、感染拡大を可能な限り抑えていくことが必要。また水際対策についても、引き続き迅速に対応することが必要。

◇─[後記]───────────

 このところ、東京都では新規感染者数で、前週の数を下回ったり上回ったりを繰り返す日々が続いています。これは東京に限らず、全国的に共通しているのかもしれませんが、今後「インド型」の感染がどのように進むか、今が「分岐点」なのかも知れません。

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