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*****令和3年4月20日(火)第488号*****

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高齢者へのワクチン接種・開始から1週間で約1万3千回、実績「ゼロ」が9県
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4月19日時点・高齢者ワクチン接種実績 4月12日から開始されたワクチン接種で、4月18日までの1週間の実績は1万3,369回だった。4月19日に、政府が発表した=表・首相官邸HPより。ラインマーカーは弊紙による加工で、黄色が実績「ゼロ」、青が実績「二けた」の県。都道府県別にみると、実績が「1千回台」が4県ある一方で「二けた以下」が21府県と、自治体間で大きな「格差」がみられた。

 具体的には回数が多い順に、愛知=1,190▽石川=1,049▽神奈川=1,028▽青森=1,017▽香川=961▽東京=945となった。また、実績「ゼロ」が9県(栃木・埼玉・静岡・滋賀・兵庫・島根・佐賀・熊本・大分)もあった。

 さらに、実績100回未満の「二けた」が12府県(宮城・茨城・千葉・富山・三重・京都・鳥取・徳島・愛媛・高知・福岡・長崎)。これを実績「ゼロ」の9県と合わせると「二けた以下」は21府県におよび、全国的に大きな「格差」が生じている。

 【医療従事者は、1回目の接種終了が希望者の約26%、2回目の接種完了が約16%】

 また2月17日から開始された、約480万人の接種希望者がいる医療従事者向けは、4月19日時点で第1回目の接種回数が126万3,071回となり、希望者の約26%が接種を終了した。第2回目の接種回数は77万2,703回で、希望者の約16%がワクチン接種を完了した。

 高齢者向けのワクチン接種は4月12日から始まっているが、その接種を担当する医師からは「私はまだ、1回もワクチンを打っていない。これでは安心して接種ができない。接種担当の医師に、優先的にワクチンを回すようにして欲しい」等の声があがっている。

◇─[後記]───────────

 東京都が新型コロナワクチンを、都内の市区町村に対して、4月最終週から5月第1週にかけて供給する量(=箱数)が、先日からマスコミで報じられていますが、最も多い葛飾区が46箱(4万4,850回分)なのに対し「配分なし」が13市町村もあります。

 人口比で割り当てたのではなく、あくまで各市区町村からの「希望」を元に、都は供給量を決めたそうです。テレビのニュース番組では、わずか「2箱」しか配分されない豊島区の担当者が「もう少し考えてから、希望を出せば良かった」とコメントしていました。

 ゴールデンウィークが明けた頃から、いよいよ高齢者向けのワクチン接種が本格的に始まりますが、全国の自治体間で「不合理な格差」が生じないように、また医療従事者向けの「遅れ」が影響しないように、厚労省には「調整」に当たってもらいたいと思います。

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