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*****令和3年4月12日(月)第482号*****

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高齢者向けワクチン接種、全国の自治体の第1回目の接種開始は「5月10日」が最多
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 新型コロナの感染拡大防止策として、高齢者向けのワクチン接種の第1回目が、本日(4月12日)から一部の市区町村で始まったが、全国の多くの市区町村は「5月10日」を、1回目の接種の開始予定に設定していることがわかった。

 厚生労働省が4月12日に、全国の自治体向けに「新型コロナワクチンの接種体制確保に係る説明会」の第5回会合をWEB上で開催し、ここで提出された資料の中で、厚労省が全ての自治体に対して実施したアンケート調査の結果が公表された。

全国のワクチン接種は5月10日が最多 これによると、3月25日時点で集計した結果、高齢者接種のスケジュールについて「第1回目の接種の開始予定時期」を質問した項目では「5月10日」と回答したのが、全国の1,741自治体のうち111自治体(回答全体の6・4%)と最も多かった=画像・厚労省HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

 また、日付でない回答の中では「5月10日の週」が202自治体(回答全体の11・6%)と最も多かった。

 【接種券の発送は「4月23日」が最多、4割以上の自治体が「段階的に送付する」】

 また、高齢者分の接種券の発送開始日については、1,582自治体(全体の90・9%)が「おおよその時期を確定している」と回答し、このうち1,029自治体(全体の59・1%)は、具体的な発送日まで確定していた。

 その発送時期は「4月23日」と回答したのが144自治体(全体の8・3%)と最も多かった。さらに「接種券を段階的に送付する」と回答したのは750自治体(全体の43・1%)だった。

◇─[後記]───────────

 一応、高齢者向けワクチン接種は「本日(4月12日)から開始された」とされていますが、実際にはわずかな量のワクチンが、全国の一部の自治体に配布されたにすぎません。例えば東京都では本日、接種を行ったのは世田谷区と八王子市のみです。

 しかも報道によれば、八王子市で4月中に接種できる高齢者は1900人(期間は8日間を設定)にすぎず「市内の高齢者全体の、わずか1%にすぎない」そうです。また同じく報道によれば、このわずかな量のワクチンの予約を巡り「大きな混乱」が生じています。

 この結果、八王子市も「混乱を生じさせてしまい申し訳ない。来月2日には、再び予約受付を開始する。5月中旬以降は、全ての高齢者の皆さんに接種ができるよう、体制を整える」等とコメントしています。

 他の自治体では、このような「大きな混乱」が起きないように、万全を期してワクチン接種に臨んでもらいたいと思います。

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