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*****令和3年4月5日(月)第477号*****
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田村大臣「関西圏は、緊急事態宣言解除後1ヶ月で感染が拡大、東京も同様の懸念が……」
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今日(4月5日)から、新型コロナ感染拡大を受けた「まん延防止等重点措置」が、大阪・兵庫・宮城の3府県に初めて適用された。大型連休が終了する5月5日までの31日間で、特に大阪府ではここ数日、感染者が600人前後で推移し、全国で最多となっている。
大阪府で感染が拡大したのは、2月28日に緊急事態宣言が解除された約1ヶ月後であり、この点について田村憲久厚生労働大臣は、4月2日の記者会見で、記者からの質問に答える形で「東京も、そうならないとは言えない」との懸念を示した=写真は3月26日の記者会見の様子。厚労省HPより。
特に、新規感染者における変異株の割合が、関西圏に比べ東京では「まだ、それほど高くない」との認識も示しつつ、諸外国では「ロックダウン(都市封鎖)を繰り返して、感染防止に取り組んでいる。それだけ、難しい疾病ということだ」と、危機感をにじませた。
この点に関する記者会見の概要は、次の通り。
□記者=東京の感染状況の認識に対して、改めてご見解をお伺いしたい。
■田村大臣=これは(厚労省の専門家会議の)アドバイザリーボードでもお示しいただいているが「微増傾向」ということだ。ただ、私が心配している点は、関西が東京よりも3週間くらい早く緊急事態宣言を解除した結果、1ヶ月経ってこういう状況になった。
■そしてまん延防止措置となり、変異株の影響を言われる専門家の方々もおられる。東京は、関西圏に比べるとまだ変異株の割合はそれほど高くないが、しかし、緊急事態宣言を解除した後、ひと月であのような急激な感染拡大ということになった。
■東京も、そういうことにならないとは言えないわけで、そこはしっかりと注視しつつ、まず感染拡大の防止、これは東京でも今、時短営業を都からお願いしているが、東京だけ(の問題)ではない。
■それから「まん延防止」で、それこそお店のいろいろな見回り等をやっていただいているが、これは「まん延防止」の地域だけではなく、他の地域でも時短をやっておられるところに関しては、そういうこともお願いをしなければならない。
■そのような、ありとあらゆる方法をとりながら、政府・自治体挙げて感染拡大防止のためにしっかりと汗を流しながら、国民の皆様方にいろいろなご協力をお願いしていくということになる。
【「諸外国では「ロックダウン」を繰り返して、感染防止に取り組んでいる」】
■東京が関西圏のようにならないように最大の努力はしていくが、ただ、この疾病はご承知の通り、世界中で「ロックダウン」している国もあり、解除するとやはり、そんなに長い月日ではなく、1ヶ月・2ヶ月という間に「ロックダウン」を繰り返している。
■そういう意味では世界的に、非常に難しい疾病であることは間違いない。その中で、国民の皆様と心を一つにして対処し、このコロナと闘っていく。これからも我々は、皆様方にしっかりと情報発信をしながら、共に闘う体制を整えてまいりたいと思っている。
◇─[後記]───────────
テレビのニュース番組の報道によると、都内で来週(4月12日)から、高齢者向けのワクチン接種が開始される八王子市では、本日朝9時から「先着順」で予約を開始し、ネットと電話で対応したところ「わずか90分で、予約数の上限に達した」そうです。
これに対し八王子市では「4月中に接種ができなくても、5月以降には全員が接種できる体制が整うので、焦らずにお待ちください」と呼びかけているそうですが、都内の感染者数が「下げ止まり」している状況では、やはり「早く打ちたい」と考えてしまいます。
この状況で、さらに都内の感染者数が「再拡大」すれば、このワクチン接種の受付をめぐる「混乱」が、さらに拡大することが心配されます。東京の緊急事態宣言が解除されたのは3月21日。まずは「再拡大」させないための努力が、介護事業者にも求められます。
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