*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和3年4月1日(木)第475号*****

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厚労省・高齢者のワクチン接種「施設従事者の『特例』活用の積極的な検討を」
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 全国的に、新型コロナの感染拡大の「リバウンド」が懸念されている中、4月12日から高齢者を対象にしたワクチン接種が開始されるが、その際に高齢者施設の従事者には、入所者と同時に接種ができる「接種順位の特例」が設けられている。

優先接種の特例の積極的活用の呼びかけ この「接種順位の特例」の実施について、厚生労働省は3月29日、都道府県等に宛てて「施設内のクラスター対策のより一層の推進のため、介護保険施設や一定の要件を満たす高齢者施設で、本特例の活用を積極的に検討して頂きたい」とする通達を発出した=画像・厚労省の通達文書より。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

 【「接種順位の特例」は、実施の目安として「3要件」を設定】

 本来、高齢者施設の入所者と従事者の、ワクチンの接種順位は異なっているが、厚労省は1月28日に発出した通達で、次の「3要件」(目安)を満たす高齢者施設は「施設内で、入所者と同じタイミングで従事者の接種を行うことも差し支えない」と述べていた。

 ■要件1.市町村および高齢者施設の、双方の体制が整うこと。

 ■要件2.ワクチン流通量の単位から、施設従事者が施設入所者と一緒に接種を受けることが、効率的であること。

 ■要件3.施設全体における入所者の、日常的な健康管理を行う医師等が確保されており、接種後の健康観察が可能であること。

 ただし、注意事項として「なお、接種は従事者一人ひとりが、接種を受けるかどうかを決定するという考え方に基づくこと」「ワクチンの流通状況等によっては、同時期の接種が必ずしも叶わないことに留意すること」の2点を指摘した。

 これに対し、今回の通達では「施設内のクラスター対策の、より一層の推進のため」と目的を明確化した上で、都道府県に「本特例の活用を積極的に検討して頂きたい」と呼びかけるとともに、介護業界の各団体へも同様の事務連絡文書を発出している。

 仮に、介護施設が実際にこの「特例」を活用しようとすれば、優先順位が「先」の施設入所者の手元に接種券が郵送された時点では、優先順位が「後」の施設従事者にはまだ、接種券が届いていない。

 この点を補うために、今回の通達では「その際に施設従事者は、接種前に高齢者施設の所在地の市町村に『接種券付き予診票』の発行を依頼すること」と述べている。

◇─[後記]───────────

 1月28日に「3要件」が示された時点では、施設の入所者と従事者の同時接種は「ワクチンの供給量が確保され、3要件を満たすのであれば、特例を実施しても良い」というトーンだったのが、今回は「積極的に、特例を活用して頂きたい」に一転しました。

 その理由は「施設内のクラスター対策の、より一層の推進のため」だそうですが、それならぜひ、居宅系の介護従事者も何らかの形で、高齢者と同時に「優先接種の特例」が受けられるようにしてもらいたいと思います。

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