*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和3年3月8日(月)第460号*****

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高齢者施設でのワクチン接種、厚労省「3月上旬を目安に、入所者へ説明等の実施を」
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 新型コロナのワクチン優先接種で、高齢者は4月12日から開始されるが、その中でも介護老人保健施設等、医療の提供が行われる介護保険施設は、市町村と契約した上で「サテライト型接種施設」となり、自らの施設で入所者等に接種することが可能となっている。

ワクチン施設入所者へ3月上旬を目安に説明 その準備体制の構築のため、厚労省は3月3日に都道府県や介護業界団体に向けて「3月上旬を目安に、入所者への説明と接種予定者の把握等を行うこと」を要請する通達文書を発出した=画像・厚労省HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工。ただしワクチンの接種は、施設入所者の中で「希望した者」が対象となる。

 このため施設側は入所者に対し、市町村が発行する「接種券」の持参や、予診票の記入などが必要であること等を説明する。「接種券」は、入所者の住民票記載の住所地に届くことが基本となるため、接種までに入所者の手元に準備する必要がある。

 【施設側は「接種予定者リスト」を作成する】

 今回の通達で厚労省は、高齢者施設に対し「入所者の接種希望や、接種場所の確認を記録するための『施設全体のリスト(管理簿等)』を作成することが望ましい。その際、高齢者施設の(接種を希望する)従事者についても、含めることが望ましい」と述べている。

 また「施設内で接種を予定している場合は、必ず『接種予定者リスト』を作成し、接種予定者が予定日時に接種できるようにする。なお、接種予定者の体調に変化があった場合や、予診の結果で接種が行われなくなった場合は、この限りではない」としている。

 【施設従事者の接種は、入所者と同時にできるが「ワクチンの流通状況」による】

 一方、高齢者施設の従事者の接種は、入所者と同じタイミングで実施することが可能だが、今回の通達で改めて「市町村と高齢者施設の、双方の体制が整うこと」「ワクチン流通量の単位から、施設入所者と一緒に接種を受けることが効率的であること」

 「接種は、従事者一人ひとりが接種を受けるかどうかを決定するという考え方に基づくということ」「ワクチンの流通状況等によっては、入所者と同時期の接種が、必ずしも叶わないこと」等の留意点も示している。

◇─[後記]───────────

 報道によれば例えば東京都の場合、4月12日から高齢者にワクチン接種が開始できるのは、高齢者人口が多い世田谷区と八王子市のみで、その後順次配送され、都内の多くの市区町村は「4月の最終週に、東京都からワクチンが配送される」等と報じています。

 これに対し「4月の最終週」とされている市区町村の担当者は「その予定だと、実際に接種開始できる日がゴールデンウィークにかかってしまい、接種の実施計画を立てるのが困難になる」等と、困惑の声を上げています。

 ワクチン接種の実施主体となる市町村がこのような状況なので、施設側も「3月上旬に入所者に説明する」ことが難しいと思いますが、入所者の不安を和らげるため、可能な限りの情報を入所者に説明してもらいたいと思います。

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