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*****令和3年2月25日(木)第453号*****

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ワクチンの高齢者接種のずれ込み・田村大臣「ワクチンが国内に入ってくるペースの問題」
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菅首相 新型コロナの高齢者へのワクチン接種について、菅義偉首相は2月24日の夜の記者会見=写真・首相官邸HPより=で「4月5日の週に、高齢者向けのワクチンを自治体に発送する。そして4月12日から接種する予定だ」等と述べた。

 また、この会見の前に記者会見した河野太郎大臣は「高齢者のワクチン接種は、最初は一部で、試験的な実施となる」等と説明した。これらに関して、田村憲久厚生労働大臣は「ワクチンが、どれぐらいのペースで日本に入ってくるかという問題だ」等と指摘した。

 2月24日の記者会見で、田村大臣が記者からの質問に答える形で回答した。また会見では、最近になって「ワクチンを2回打つのではなく、1回でも可とする」案が浮上している点を問われ「1回打ちは、考えていない」と明言した。

 これらの点に関する、記者と田村大臣との質疑応答の概要は、次の通り。

 □記者=ワクチンについて、2点お伺いする。河野大臣が4月の高齢者のワクチン接種について「一部の試行になる」と発言しているが、厚労省として、高齢者全体への接種はどの程度「ずれ込む」見通しとお考えか?

 □また、自民党からワクチン接種について「2回打ちから1回に」という案が出ているが現状、どのように検討しているのか?

 【高齢者のワクチン接種のずれ込みは「ワクチンが国内に入ってくるペースの問題」】

 ■田村大臣=「試行」と河野大臣が仰られましたけれども、当然ワクチンは一度に全部は入って来ない。順次入って来るから、入ってきた量を各都道府県に配分させていただいた上で、各都道府県としては、その後ずっと入ってくる中で考えていくことになると思う。

 ■全体のオペレーションが回っていくように、いろいろ自治体で工夫をされるんだと思う。そういう意味で、河野大臣がそう仰られたのだと私は理解している。その上で「ずれ込む」というより、ワクチンがどれぐらいのペースで入ってくるかということだ。

 ■もちろん、われわれも楽観的観測を持っているわけではなく、それは今、世界中でワクチンがそれこそ取り合いになっている状況があり、日本以外でも「契約通りに入らない」という形になっている。

 ■例えばEUでは、ワクチンをEU圏内に出すときには承認を取るという形になっている。そういうような状況を我々十分に把握しているが、その上で河野大臣を中心に、しっかりとワクチンの確保に努めている。

 ■日本の場合はまだ(承認されたのが)ファイザーだけだが、ファイザーから確保するため努力をいたしているということだ。しっかり努力をした上で、なるべく早く高齢者の皆様方、国民の皆様にお打ちいただけるように、我々も頑張ってまいりたいと思う。

 【「1回打ちは、考えていない」】

 ■それから「1回打ち」の話がいろいろと出ている。自民党の方からも、そういう話をいただいていると聞いているが、そもそもファイザーの薬事承認では「2回打ち」で承認させていただいている。

 ■「1回打ち」は、イスラエルのデータだという話だが、あれはブラインドテスト(=治験実施に関わるすべての人間が、どんな薬を投与するのか一切知らずに行われる治験方法。新薬(被験薬)の治療効果・有効性を確かめるために行う)をやっていないと思う。

 ■結果的に「1回打った人が、どういうような状況だったか」ということを事後的に確認しているというようなことだと思う。薬事承認では、ブラインドテスト等をやっていただいた上で「1回打ちでも十分な効果」を評価できるのか、という話になる。

 ■このような理由で、なかなか「1回打ち」を予防接種法に則ってやるということは、制度上で検討しているわけではないが「難しいだろう」と、私は今の時点で思っている。

◇─[後記]───────────

 今回、菅首相が「高齢者は、4月12日から接種をする予定」と述べた点について、河野大臣は国会で「自治体の方々に、そろそろ具体的なスケジュールを示さらなくてはならないため」等と答弁しています。

 そして河野大臣自身が「試験的な実施」と述べている通り、全国一斉に始まる訳ではなく、やはり当初の予定より「ずれ込む」のは確実で、さらに田村大臣の説明通り「ワクチンが国内に入ってくるペースの問題」になると思われます。

 そうなると、全国で高齢者のワクチン接種が一斉に始めるのは「5月に入ってから」なのか……。今後も情勢の変化により、首相や大臣の発言内容も変わってくると思いますが、弊紙もできるだけ早く、それらの最新情報をお届けしていきたいと思います。

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