*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年2月19日(金)第449号*****

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NCCU・厚労省に要請「在宅系介護サービス従事者も、ワクチン優先接種の対象に」
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 日本国内でのワクチン接種で介護サービス従事者は、施設系は優先順位の対象にあるが、通所・訪問サービス等の在宅系の従事者はこの中に含まれていない。これに対し「在宅系も、高齢者施設等の従事者と同様に、優先接種の対象とすること」を厚労省に求めた。

在宅系ワクチン接種要望書提出 介護従事者等の労働組合組織である日本介護クラフトユニオン(NCCU)の幹部と関係者が、2月18日に田村憲久大臣あてに「新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種に関する要望書」を提出した。「要望書」は、こやり隆史厚労大臣政務官が受け取った=写真・NCCU発表資料より

 【NCCU「コロナ感染者の対応を、在宅系サービスに求めていながら……」】

 在宅系サービス従事者を「優先接種」の対象に含めることは、介護業界でも以前から各所で要望の声はあったが今回、NCCUが敢えて要望書を提出した背景には、厚労省が2月5日と8日に発出した事務連絡文書がある。

 この文書の中で厚労省は「病床ひっ迫時に、在宅の要介護高齢者が感染した場合、やむを得ず自宅療養となった場合には、訪問系サービスの必要性を再度検討する」「在宅系サービスで『感染の懸念』があることは、サービスを拒否する正当な理由には該当しない」。

 これらを根拠として厚労省は在宅系サービス事業者に「介護サービスを、継続的に提供するよう」求めている。NCCUは「このように感染者への対応を在宅系サービスの現場に求めるにも関わらず、在宅系サービス従事者をワクチン優先接種の対象外としている」

 「これは、到底受け入れられるものではない」等と述べている。また「要望書」を手渡す際にNCCUの染川朗会長は「私たちの調査で、約3割の組合員がコロナ禍でのメンタル不全を訴えている」

 「介護従事者は、これまでも不安と緊張感の中で業務に携わってきたが、その不安をさらに助長するような事務連絡が出され、不安が憤りに変わっていくのではないかと心配している」等と訴えた。

 【厚労省「各方面からのご要望があり、あらためて整理が必要」】

 これに対し、こやり政務官は「ワクチン接種を昨日(2月17日)開始したところだが、ワクチンをどれだけ確保できるのか、いつからどれだけの数量を配分できるのかということは、なかなかお示しできない状況にある」

 「今は、全体としての優先順位をつけざるを得ず今後、次の優先順位を決定するかどうかも含めて、今の段階では申し上げられない。各方面からのご要望があり、あらためて整理していかなければいけないと考えている」等と回答した。

 これに対し染川会長は「今の段階で難しいことは理解しているが今後、ワクチン確保が進んだ時点で、早くその先の対応を決めていただきたい。少なくとも、在宅系サービスの従事者が、一般の方々と同じ接種時期になることはないようにしていただく必要がある」

 「行政は、介護事業所数や職員数を掌握しているはずで、その点では大きな混乱が生じることはないと思う」と、重ねて「在宅系従事者の優先的なワクチン接種の実現」を求めた。

◇─[後記]───────────

 厚労省が「病床ひっ迫時に、在宅の要介護高齢者が感染した場合、やむを得ず自宅療養となった場合には、訪問系サービスの必要性を再度検討する」との文書を発出した際に、弊紙では「困った時の訪問系サービス」と評しました。

 今回のNCCUの要望は、まさに的を得ていると実感します。今後、通所系も含めた在宅系サービス全般の重要性を、広く一般国民にまで「再認識」してもらうためにも、介護業界では各所で、NCCUに引き続いて繰り返し「要望」することが必要です。

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