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*****令和3年2月16日(火)第446号*****

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特定介護・昨年12月末時点で「939人」、昨年後半から在留者数が「急増」
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特定介護2020年12月末在留者数 特定技能の介護職(以下「特定介護」)の在留者が、昨年12月末現在で939人となった。昨年後半から急速に在留者数が増加しており「1千人」突破はほぼ確実な情勢となった。2月12日に、法務省・出入国在留管理庁(以下「入管庁」)が発表した=表・入管庁発表資料より。黄色と緑色のラインマーカーは、弊紙による加工

 特定技能制度は、今から約2年前の2019年4月1にスタートしたが、全職種とも在留者数がなかなか増加しない状況が続いていた。入管庁では、制度が開始された直後から現在まで、3ヶ月ごとの集計数を公表している。

 これによると「特定介護」は、制度が始まってから1年間はほとんど増加傾向がみられなかったが、昨年4月以降から徐々に増え始め、特に昨年6月以降は明らかな「急増」傾向を示している。

 【「特定介護」の在留者数=令和元年6月以降、3ヶ月ごとに入管庁が集計。カッコ内は在留資格取得の「ルート」別の内訳】

 ▽2019年(令和元年)6月末=0人
 ▽2019年(令和元年)9月末=16人(試験=0人・EPA=16人)
 ▽2019年(令和元年)12月末=19人(試験=0人・EPA=19人)
 ▽2020年(令和2年)3月末=56人(試験=14人・EPA=42人)
 ▽2020年(令和2年)6月末=170人(試験=120人・EPA=50人)
 ▼2020年(令和2年)9月末=343人(試験=251人・EPA=92人)
 ▼2020年(令和2年)12月末=939人(試験=828人・EPA=111人)

 昨年12月末時点の「939人」の国別の内訳をみると、上位(カッコ内は全体に占める割合)は次のようになった。

 ■1.ベトナム=368人(39・2%)
 ■2.インドネシア=217人(23・1%)
 ■3.フィリピン=116人(12・4%)
 ■4.中国=92人(9・8%)
 ■5.ミャンマー=67人(7・1%)

 【「特定介護」の在留者は、日本国内の試験合格者がほとんどか……?】

 現在の「特定介護」の在留者は、次の2つの「ルート」から在留資格を取得している。なお「試験ルート」の在留者数は、国内試験か海外試験か、どちらの試験合格者かまでは公表されていない。

 ◆試験ルート=日本国内か、または海外で実施される試験(2科目)に合格し、これに加えて国際交流基金が実施する「日本語基礎テスト」に合格するか、または日本語能力試験N4以上を取得していること。

 ◆EPAルート=EPA(2国間の経済連携協定)で来日し、日本で介護現場等に就業しながら、介護福祉士国家試験に挑んだが合格できず、帰国を余儀なくされた介護福祉士「候補者」で、対象はフィリピン・インドネシア・ベトナムの3ヶ国。

 「939人」の約4割(368人)を占める第1位のベトナムは、現時点でまだ「特定介護」の海外試験が実施されておらず「EPAルート」の在留者はわずか4人しかいない。このため「試験ルート」の364人は全て、日本国内で実施された試験合格者となる。

 また、第2位のインドネシアと第3位のフィリピンは、海外試験は現在も継続的に実施しているものの、全体の在留者に占める割合は「試験ルート」が多く、仮に海外試験に合格していても新型コロナの感染拡大により、昨年後半からは「来日」が困難な状況にある。

 さらに第4位の中国も、海外試験はいまだに実施されておらず「EPAルート」の対象国ではないので、在留者は全て国内試験の合格者となる。第5位のミャンマーも、昨年2月と3月の2回だけ海外試験を実施したが、以後は開催されていない。

 これらの状況から判断すると「939人」の大勢は「国内試験の合格者」と推測でき、さらに国内試験は現在でも、毎月「1千人」程度の受験者数を維持しているため、今後も「特定介護」の在留者数は「増加傾向」が続くと思われる。

◇─[後記]───────────

 関係者の話しによると、国内試験の受験者の多くは、日本語学校や介護福祉士養成校などの専門学校の「留学生」と見られています。このため合格者は今後、3月末にかけて「卒業を機に、それまでの『留学』から『特定介護』に在留資格を切り替えるのではないか」

 「このため、入管庁が次の発表する『今年3月末』の在留者数で『特定介護』は、さらに増加するのではないか」と見ています。現在、介護職の外国人材は「技能実習の介護職」が中心ですが、もしかすると「特定介護が追いつく」時が来るかも知れません。

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