*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年2月11日(木・祝)第443号*****

◆◇◆◆◆─────────────
ユニマットRCも「上場廃止」へ、同じグループのユニマットライフがTOBを実施
─────────────◆◇◇◆◆

中川社長2019年決算発表 介護業界大手のユニマット リタイアメント・コミュニティ(中川清彦社長=写真・2019年の決算説明会より=以下「ユニマットRC」)は2月9日、同じユニマットグループのユニマットライフが実施する株式公開買い付け(=TOB)に応じて「上場廃止になる予定だ」と発表した。

 TOBを実施するユニマットライフは、ユニマットグループの持ち株会社であるユニマットホールディングの100%子会社で、TOB成立後にユニマットRCの株主はユニマットライフと、ユニマットグループの代表者である高橋洋二氏の2者のみになる予定。

 TOBの期間は、2月10日から3月25日までを設定している。今回のTOBは、ユニマットグループの説明によると「当グループが、ユニマットRCとさらなる連携強化を行うことが最大の目的」

 「これにより当グループのリゾート事業と、ユニマットRCの介護事業が融合した『多世代共生型のシニア住宅』の展開が、同業他社に先がけて可能になるとの考えに至った」等と説明している。

 【「全く新しいコンセプトのシニア住宅を目指す」】

 具体的には「『多世代共生型のシニア住宅』の事業展開には、まず大規模な土地が必要不可欠となる。当グループはすでに、千葉・八街などの数エリアに広大な敷地を所有している」

 「これらの敷地にシニア住宅を建設することで、従来の建物内にレストランや遊戯施設・大浴場などを全て揃えた館内完結型とは異なり、リゾート施設やアクティビティ等の外部に積極的に関わることが可能な、全く新しいコンセプトのシニア住宅の展開が可能になる」

 「また、ユニマットRCが持つ介護事業のノウハウを活用し、医療クリニックと介護事業所を併設したメディカルセンターを設置し、居住者の健康管理を支えるサービスの展開を想定している」等と述べている。

◇─[後記]───────────

 ユニマットグループの説明によれば、今回のTOBを計画したのは「昨年11月上旬」とのことなので、ユニマットRCの発表日が、ツクイが「上場廃止」を発表した2月8日の翌日となったことは「偶然」になります。

 しかし、介護業界の大手2社が相次いで「上場廃止」を発表し、そのうちツクイは投資会社の完全子会社となり、ユニマットRCはグループ親会社の完全子会社となります。現在の「コロナ渦」で、これらが同時期に起きたことは、本当に「偶然」なのか……。

 もしかしたら現在の介護業界は、様々な意味で「大きな曲がり角」に直面しているような印象を受けます。その「答えが出る」のは、まだ終息が見えない「コロナ後」になるのかも知れません。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネ版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞