*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年2月8日(月)第439号*****

◆◇◆◆◆─────────────
厚労省「病床ひっ迫時に在宅要介護高齢者が感染した場合、訪問系サービス利用を再検討」
─────────────◆◇◇◆◆

 全国の感染者数が減少傾向にある中で、高齢者は減少していない点が懸念され、また病床のひっ迫状況も解決には至っていない。これを踏まえ厚労省は、在宅の要支援・要介護の高齢者が感染した場合「訪問系サービスの利用を再検討する」よう、要請した。

高齢者感染・自宅療養の対応 2月5日に、都道府県等に事務連絡文書を発出した=表・厚労省通達文書より。紫色のラインマーカーは、弊紙による加工。厚労省は現在、介護サービスを受けているか否かに関わらず「施設に入所している者や、在宅の要介護高齢者(要支援高齢者を含む)も含め感染した場合には、原則入院としている」

 「しかし感染が拡大し、医療への負荷が高まっている中で、病床確保や都道府県全体の入院調整に最大限努力したうえで、なお、病床がひっ迫する場合には、高齢者等のうち医師が『入院の必要がない』と判断した場合は自宅療養・宿泊療養としても差し支えない」

 「自宅療養では、要介護高齢者は居宅介護支援事業所および地域包括支援センターが、必要に応じて保健所と相談し、生活に必要なサービスを確保すること。その際に保健所とよく相談した上で、訪問系の介護サービスの必要性を再度検討する」と要請している。

 その際の「具体的な対応」として、以下の4点を挙げている。

 □1.サービスの提供では、訪問時間を可能な限り短くする等、感染防止策を徹底すること。具体的には、サービス提供前後における手洗・マスクの着用・エプロンの着用・必要時の手袋の着用・咳エチケットの徹底を行う等、感染機会を減らすための工夫を行うこと。

 □2.感染している利用者に直接接触する場合、または患者の排泄物を処理する場合等は、サージカルマスク、眼の防護具、長袖ガウン、手袋を着用すること。

 □3.自宅療養中は、都道府県等が毎日健康状態のフォローアップを行うが、サービス提供中に状態の変化等がみられた場合は、事業所は速やかに都道府県等の担当職員に連絡すること。なお、居宅介護支援事業所等も、同様の対応をとること。

 ■4.また療養上の必要性の観点から、主治の医師の指示の下に、訪問看護を利用することや、訪問系の介護サービス事業所が、必要に応じて、居宅介護支援事業所等と連携しながら、看護師等の専門職の同行訪問による支援を受けること等が考えられる。

 ▼具体的には、近隣の医療機関・訪問看護ステーションからの派遣を検討し、これが困難な場合には、都道府県の介護保険部局と衛生部局が連携の上、都道府県看護協会および都道府県訪問看護連絡協議会に相談し、調整を行うこと。

 ▼訪問系の介護サービス事業所の体制等によっては、自ら適切なサービスを提供することが困難な場合も考えられるが、その場合でも、保健所・居宅介護支援事業所等や市町村や都道府県にも相談し、当該利用者に必要な介護サービスが提供されるようにすること。

◇─[後記]───────────

 この通達を読んだ時の、弊紙の正直な感想として「困った時の訪問系サービス」との印象を受けました。そもそも、訪問系サービスも慢性的な人材不足に加え、今回のコロナ渦でさらに現場は大変な状況に置かれている、との声を聞きます。

 今は確かに「緊急時」で、訪問系サービス事業者の皆さんも必死に対応されていますが、いずれこのコロナ渦が「ひと段落」した際は、人材確保等の課題解決のための「訪問系サービスの、今後の在り方」を大至急、厚労省で真剣に検討すべきです。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネ版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞