*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和3年1月25日(月)第429号*****

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田村大臣・介護施設での無症状者への検査「プール検査・抗原簡易キットも行政検査に」
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 田村憲久厚生労働大臣は、新型コロナの感染拡大が続く中で、クラスター発生防止を目的としたスクリーニング検査(発症の可能性がある人を見つけるための検査)を、介護施設や医療施設で、無症状者に対しても積極的に実施するよう、都道府県等に通達した。

 1月22日の記者会見で明らかにした。具体的には介護施設等で、できるだけ広範囲にスクリーニング検査を実施するため「プール検査」と「抗原検査キット」の使用を、行政検査(=費用が無料)の対象に含めた。

 この点に関する、田村大臣の会見要旨と「プール検査」「抗原検査キット」の概要は、次の通り。

 【田村大臣の1月22日の記者会見要旨】

 ▽(新型コロナの感染拡大が続く中で)医療施設・介護施設等で、しっかりとスクリーニングをやっていかなければならない。つまり、なるべく無症状者も含めて検査をやっていかなければならないということだ。

 ▼われわれもずっと、各自治体にお願いしてきた。その中で、以前からいろいろな形で検討をしていた「プール検査」を、行政検査の中に入れていくことになった。(主な対象は)どちらかというと、無症状者の方々になる。

 ▽濃厚接触者のように、症状がなくても(感染の可能性が)非常に高い方々は今までどおりの(PCR)検査だが、感染拡大している地域で、医療施設・介護施設・繁華街等、感染している可能性が非常に高いところの行政検査等に「プール検査」を実施していく。

 ▽これは、私が大臣になる前からずっと厚労省に要望してきて、大臣になってだいぶ時間が経ったが有効性が認められたので、これからしっかりと実行していきたいと思っている。

 ▼併せて「抗原検査キット」(も行政検査の対象に含めた)。これは現在、インフルエンザがあまり流行していないこともあり(医療関係事業者に)1,250万キットお作り頂いたが、その多くがまだ使われていないので、これもスクリーニング用にお使い頂きたい。

 ▽行政検査となるので、これは100%、国がしっかりと費用は負担するので、感染拡大地域でクラスターが、介護施設・医療施設で発生しないように、こういうものでしっかりスクリーニングして頂きたいと思う。

 【「プール検査」=複数の検体を混合して、同時に検査する】

 「検体プール検査法」は、複数の検体を混合して同時に検査することにより、検査の時間・費用が効率化される。ただし、一般に個別の検体を用いた検査と比較して、感度・特異度が下がることから、検査体制に余裕がある場合には、個別検査が推奨される。

 【「抗原簡易キット」による検査は、高齢者施設の感染拡大防止に有効】

 「抗原簡易キット」による検査(=抗原定性検査)は、これまで無症状者に使用することは推奨されてこなかったが、今般「感染拡大地域の医療機関や高齢者施設等で、幅広く検査を実施する際にスクリーニングに使用することは可能」とされた。

 感染拡大地域の医療機関および高齢者施設等で、PCR検査等による実施が困難な場合に「抗原定性検査」により幅広く検査を実施することは、重症化リスクの高い者が多い医療機関や高齢者施設等での、感染拡大を防止する観点から「有効である」と考えられる。

 【「抗原定性検査」は、検体を採取してから約30分で判定が可能】

抗原検査とPCR検査の違い 「抗原定性検査」は、検体を採取する場所(=介護施設等)で実施が可能で、約30分で判定ができる等のメリットがある。一方、同様の「抗原定量検査」や「PCR検査」は、検体を採取してから検査機関に搬送しなければならない等の手間がかかる=表・3種類の検査の違い、厚労省HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

◇─[後記]───────────

 本来は、ワクチン接種が介護施設入所者や高齢者、介護職員等へスムーズに実施されることが最も望ましいのでしょうが、一般マスコミの報道等をみると、政府が公言している「2月下旬の開始」以降も、かなりの「混乱」が予想されます。

 介護施設にとっては、ワクチン接種の前に「まずは、自らの施設でクラスターを発生させないこと」が最重要課題です。そのためにも「徹底したスクリーニングの実施」は、かなり有効な手段となりそうです。

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