*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年1月7日(木)第417号*****

◆◇◆◆◆─────────────
厚労省・専門家の助言会議「高齢者施設等での感染予防・発生時の早期収束が必要」
─────────────◆◇◇◆◆

 厚生労働省が、新型コロナウイルスの感染症対策を推進するために設置した「アドバイザリーボード」は1月6日、感染拡大に伴う入院患者増加に対応するため「医療提供体制パッケージ」を発表し、この中で高齢者施設の「感染予防と、発生時の早期終息」を訴えた。

 「アドバイザリーボード」は、厚労省が新型コロナ感染症対策を円滑に推進するに当たり、必要となる医療・公衆衛生分野の専門的・技術的な事項について、専門家が必要な助言等を行う組織。

 1月6日の会議では、感染拡大が続く中で「医療体制のひっ迫」に対する対策が議題となり、感染拡大に伴う入院患者増加に対応するための「医療提供体制パッケージ」が提示された。この「基本的な考え方」として、次の2点が指摘された。

 ▼これまで、新型コロナウイルス感染症患者に対する医療と、必要とされる一般医療を両立して確保することを目指し、都道府県では策定した病床確保計画に基づき、病床確保を推進する。

 ▼一方、全国の新規感染者数の増加が続き、過去最多の水準であるなど、急激に感染拡大が進行している。これに伴い、入院者数・重症者数の増加が続いており、対応を続けている医療従事者への負荷も増大し、今後も継続して負荷がかかることが見込まれる。

厚労省専門家会議・今後の方針 これを踏まえ、会議では「こうした新たな局面においても、一般医療を確保しつつ、新型コロナウイルス感染症患者に対する医療提供体制を拡充していく」とし、施策として次の5点の取り組みを推進することを明らかにした=厚労省HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

 □1.さらなる病床確保のための、新型コロナ患者の入院受入医療機関への緊急支援
 □2.既存施設等の、最大限の活用等による病床確保
 □3.院内感染の早期収束支援
 □4.看護師等の、医療従事者派遣の支援等による人材確保
 ■5.高齢者施設等での、感染予防および感染発生時の早期収束

 この中の「5」について、具体的に次の2点を挙げている。

 ◆高齢者施設等での感染発生防止策や、検査を引き続き徹底する。
 ◆感染発生時の、早期収束のための感染管理の徹底と、感染症対応力の向上を図る。

◇─[後記]───────────

 この記事を書いている午後3時時点で一般マスコミが、本日の都内の新規感染者数が「2,447人となり、過去最高だった昨日の1,591人を大幅に上回り、2日連続で過去最多を更新した」等と報じています。

 「緊急事態宣言」も本日決定され、明日から実施される見込みです。「アドバイザリーボード」の指摘通り、今後は高齢者施設に対して「現状よりも、さらに警戒レベルを上げた感染症対策」が、国や自治体から求められることになりそうです。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネ版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞