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*****令和2年12月25日(金)第412号*****

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東京都八王子市・要介護認定がない後期高齢者、コロナの影響で「4割に健康リスク」
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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、要介護認定を受けていない75歳以上の後期高齢者の約4割に「健康リスク」があり、さらに約1割は「高リスク」であることがわかった。東京都八王子市が、今年9月にアンケート調査をした結果で判明した。

 約1割の「高リスク」者は、八王子市から個別訪問や介護予防サービスの紹介を受けている。アンケート調査は、要介護認定を受けていない後期高齢者の市民・約5万3千人を対象に実施され、約8割の回答があった。

 【約5割の後期高齢者が「横になる・座っている時間が増えた」】

 このアンケートで「新型コロナ感染拡大防止による自粛生活で、あなたの暮らしや気持ちにどのような変化がありましたか? 自粛前と現在の違いを教えてください」と尋ねたところ(複数選択可)、上位は次のような結果となった(データは12月9日時点)。

 ■1.「横になる・座っている時間が増えた」=49・7%
 ■2.「歩く速さが遅くなった」=40・7%
 ■3.「運動(1日10分以上)をしなくなった」=18・9%
 □4.「寝つきが悪くなった」=17・3%
 □5.「体の痛みで、できないことが増えた」=12・4%

 この結果について八王子市では「座っている時間が増えた方が半数、運動をしなくなった方が2割と、要介護状態となるリスクにつながる、生活の変化が見られた」と分析している。

 【「口腔機能」と「うつ傾向」に、要介護状態になる高いリスクがみられた】

 また、アンケート前半の25問(=厚生労働省作成の「基本チェックリスト」)をもとに、要介護状態につながる7つのリスクを判定したところ、上位は次のような結果になった。

 ◆1.口腔機能=20・9%
 ◆2.うつ傾向=20・3%
 ◇3.閉じこもり=9・5%
 ◇4.認知機能=8・8%

 【全体の9・5%を「高リスク」と判定し、介護予防サービス等を紹介】

八王子市要介護リスク評価 これらの結果を踏まえ、回答者の一人ひとりのリスクの度合を「高・中・低」の3段階に分けた結果、次のような結果になった=画像・八王子市HPより。「高」と「中」の、何らかのリスクがあると思われる後期高齢者は、全体の43・5%に及んでいる。

 ▼「高」=9・5%=いくつものリスクが重なっている。認知機能低下の恐れがある。
 ▼「中」=34・0%=生活機能や栄養状態などに、ある程度のリスクがある。
 ▽「低」=56・5%=今のところ大きなリスクはない。
 
 このうち「高」の判定を受けた高齢者には個別訪問を実施したり、介護予防サービスを紹介する等で対応している。「中」は、介護予防教室の案内やリーフレットを送付している。

◇─[後記]───────────

 これまで弊紙では「介護サービスの利用控えで、要介護状態が悪化した事例が数多くみられる」等の記事を、過去に何度か配信してきましたが、その影響はやはり要介護認定を受けていない高齢者にも及んでいることがわかりました。

 全国で「第3波」の渦中にある今こそ、高齢者が「できるだけ要支援・要介護に至らない」ためにも、多くの市町村で今回の八王子市のような取り組みを、早期に実践してもらいたいと思います。

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