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*****令和2年12月24日(木)第411号*****

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新型コロナ第3波・介護現場で「使い捨て手袋が入手困難」「衛生用品が高値で経費増大」
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 新型コロナの「第3波」が続く中、介護現場では「使い捨て手袋が入手困難になっている」「衛生用品(マスク、グローブ等)が、高値になり経費がかさんでいる」等、衛生用品関連の問題を指摘する声が上がっている。

 介護従事者の労働組合・日本介護クラフトユニオン(=NCCU)が実施した「新型コロナウイルスに関する緊急アンケート」第2弾で明らかになった。(内容の一部は、弊紙12月21日付けで既報)。調査期間は11月19日から26日までで、回答した組合員は797名。

 アンケートの中で「現在、新型コロナの影響で困っていることはありますか?(複数回答)」との問いに対し、最も多かった回答は「感染予防対策関連」(40・0%)で、第2位が「衛生用品関連」(33・2%)だった。

NCCUアンケート衛生用品 この「衛生用品関連」では、具体的に次のような意見が寄せられた=画像・NCCU発表資料より。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

 ▼使い捨て手袋が入手困難になっている。
 ▼衛生用品(マスク、グローブ等)が高値になり、経費がかさんでいる。
 ▽利用者への販売価格が以前の3倍弱になり、クレームになりかけた。
 ▽会社で、非接触型体温計を用意してほしい。
 ▽マスク等を自費で購入しているので、負担になっている。
 ▼厚労省より配布された布マスクは大量に余っているが、ゴム手袋等は不足している。

 【立憲民主党の会派に「窮状」を訴える】

 今回のアンケート結果は12月21日に公表されたが、これに先立ちNCCUは12月17日に、野党・立憲民主党等の会派である「厚生労働部門会議」に出席し、新型コロナが介護現場に及ぼしている影響について現状報告を行った。

  この中でNCCUの幹部は「国(=厚労省)は『マスクが必要な事業所は連絡を下さい』と言っているが、今はマスクではなくグローブを手配して欲しい。国にはこの現状に対応して頂きたい」等と要請した。

 これに対し、会議に出席した国会議員等からは「このような現場の声がとても必要で、国を動かす力になる」との発言があったという。

◇─[後記]───────────

 本日、東京都の新型コロナの新規感染者は「888人で過去最多」と報道されています。「第3波」は終息の兆しが全く見えず逆に、年末年始にかけてさらなる感染拡大が危惧されます。当然のことながら、介護現場では「衛生用品」の需要がさらに増してきます。

 これまで厚労省は、マスクと消毒液の供給に力点を置いてきましたが、このような「現場の声」を汲み取り、年末年始の休暇に入る前にぜひ、早急に対応策を講じてもらいたいと思います。

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