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*****令和2年12月7日(月)第398号*****

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厚労省、機械換気設備がない寒冷時の感染対策「常時窓開け・18℃以上を目安に!」
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厚労省・室温18度以上! 厚生労働省は、介護事業所の室内等で、寒い環境でも換気を実施するため、換気が悪い密閉空間の改善策として「機械換気が設置されていない場合は、室温が下がらない範囲で常時窓開け(窓を少し開け、室温は18℃以上を目安!)」を要請した=画像・厚労省が発出した文書より。黄色のラインマーカーは弊紙による加工

 12月4日に都道府県等に対し、事務連絡文書を発出した。機械換気ができる室内では「常時換気」を呼び掛けている。今回の要請は、政府・内閣官房の新型コロナ対策室が11月11日に発表した「寒冷な場面における感染防止対策の徹底等について」に基づくもの。

 【窓開け換気による、室温変化を抑える3つのポイントを例示】

 また厚労省は、今回の事務連絡で「窓開け換気による室温変化を抑えるポイント」として、11月27日にホームページ上で発表した内容を取り上げ、具体的に次の3点を挙げた。

 1.一方向の窓を少しだけ開けて常時換気をする方が、室温変化を抑えられます。窓を開ける幅は、居室の温度と相対湿度をこまめに測定しながら調節しましょう。

 2.人がいない部屋の窓を開け、廊下を経由して、少し暖まった状態の新鮮な空気を、人のいる部屋に取り入れること(二段階換気)も、室温変化を抑えるのに有効です。

 3.開けている窓の近くに暖房器具を設置すると、室温の低下を防ぐことができますが、燃えやすい物から距離をあけるなど、火災の予防に注意しましょう。

 さらに厚労省は「介護施設は、入居者の特性から窓の開放が難しい」「高齢者の健康状態等によっては、機械換気方法が望ましい」場合もあることから、地域医療介護総合確保基金を財源とした「換気設備の設置に必要な費用について補助」の活用等も奨励している。

 なお、留意点として「換気の悪い密閉空間は、新型コロナウイルス感染症のリスク要因の一つに過ぎず、人が密集した空間や、密接な接触を避ける措置を併せて実施する必要があります」と指摘している。

◇─[後記]───────────

 「常時窓開け・18℃以上を目安!」は、実際に行うとすればかなり難しいと思われます。特に機械的な換気設備のない室内は、そもそも「換気が難しい」構造でしょうから、そこを「常時窓開け」しながら室内全体を「18℃以上」に保つことは「至難の業」でしょう。

 しかし、日本全国が「第3波の真っただ中」にいると思われる現状では「できることは全てやる」しか、対策はないのかも知れません。どんな手段を講じてでも、全国の介護事業所がなんとか、この「第3波」を乗り切って頂きたいと、切に願います。

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