*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和2年9月30日(水)第353号*****

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不動産大手・東京建物、介護事業子会社をSOMPOケアへ売却
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 分譲マンションを「Brillia(ブリリア)」のブランド名で販売している不動産業界大手・東京建物は9月30日、介護施設等を運営する子会社・東京建物シニアライフサポート(以下「SLS」)の全株式を、介護業界大手・SOMPOケアに売却すると発表した。

 株式譲渡日は12月1日を予定し、これによりSLSはSOMPOケアの完全子会社となる。社名等の変更については、現時点では未定。また譲渡金額は「非公開」としている。SLSは現在、東京・神奈川・埼玉の1都2県で、介護施設19ヶ所を運営している。

 内訳はサ高住14・介護付有老4・住宅型有老1で、主力のサ高住は「グレイプス」のブランド名で展開している。東京建物はSLSの売却について「当社の事業ポートフォリオ(企業が手掛けている事業の組み合わせ)の最適化を図るため」等と説明している。

グレイプス浅草 東京建物は、安田財閥の創始者・安田善次郎が1896年(明治29年)に設立した、日本で最も古い歴史を持つ総合不動産会社で、2009年に同社初のサ高住となる「グレイプス浅草」=写真・SLSのHPより=を開発したことを機に、シニア住宅事業に参入した。

 その後「多様化する高齢者のニーズに対応することができる、サ高住をプラットフォームとした豊かな生活を、より多くの皆様に提供する」ことを事業理念に、2014年7月にSLSを設立した。

 また東京建物は、今回のSLS売却に関して「譲渡先であるSOMPOケアとは、高齢者向け施設(主にシニア向け分譲マンション・サ高住・有老)の開発・運営業務等を共同または協力して行う旨の業務提携契約を 本日(9月30日)付で締結した」

 「引き続き当社は、高齢者向け施設の開発業務を『投資家向け物件売却』における取組みの一つとして積極的に推進していく」等と述べている。

◇─[後記]───────────

 SLSが設立された直後の2014年秋──当時、弊紙発行人は介護業界の取材を始めたばかりで、最初の取材先が都内に新設された「グレイプス」の記者発表会でした。その時にSLSの役員が「今後は東京建物グループを挙げて、サ高住の事業モデルをつくりあげる」

 「介護事業者が手掛けるサ高住とは異なる視点から、高齢者のニーズに応えていきたい」と熱く語っていたのを、今でも鮮明に覚えています。それから約6年──結果的には「東京建物の、シニア住宅事業からの撤退」とも言えます。

 近年は、介護業界でもM&A(企業・事業の合併や買収)が盛んですが「買収先が経営不振だった」等の理由だけでなく今後は、今回の東京建物のように「各業界大手がシニア事業に見切りをつけ、売却する」ような事例が増えてくるのかも知れません。

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