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*****令和2年8月17日(月)第323号*****

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「特定介護」6月末在留者・170人に急増、3月末時点・56人の3倍
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 法務省・出入国在留管理庁は8月14日、今年6月末時点の特定技能の在留外国人数を公表したが、介護職(以下「特定介護」)は170人=表・法務省発表資料より=で、3ヶ月前の今年3月末時点の56人から約3倍に急増した。

特定介護6月末時点 170人のルート別の内訳は「試験ルート」が120人(3月末時点では14人)、「EPA介護福祉士候補生ルート(=国家試験の不合格者)」が50人(3月末時点では42人)と、「試験ルート」が急増したことが「特定介護」の在留者数を押し上げた。

 「試験ルート」は日本国内か、海外6ヶ国(フィリピン・カンボジア・ネパール・インドネシア・モンゴル・ミャンマー)のいずれかで受験し、合格して在留資格を得た外国人になるが、法務省では「試験ルート」の国内・海外別の内訳を公表していない。

 ただし、現在は新型コロナの感染拡大の影響で、例え海外試験に合格しても日本国内へ入国することが難しいため、6月末時点の「特定介護・試験ルート」の在留者120人のうち、3月末時点の在留者14人を引いた、残りの106人は全て国内試験合格者と推測される。

 「特定介護」の海外試験は現在、6ヶ国(下記の▽印)で実施されている。このうちモンゴルとミャンマーは8月時点で中断しているが、モンゴルは9月から再開する。これにタイ・中国・ベトナムの3ヶ国(下記の▼印)を加えた、計9ヶ国の言語で行われている。

 ▽フィリピン
 ▽カンボジア
 ▽ネパール
 ▽インドネシア
 ▽モンゴル
 ▽ミャンマー
 ▼タイ
 ▼中国
 ▼ベトナム

 「特定介護」の国内試験も、この9ヶ国語で実施されている。なおフィリピン人が受験するケースでは、海外(フィリピン国内)試験・日本国内試験ともに、タガログ語ではなく英語で行われている。これにより、フィリピン人でなくても英語による受験も可能。

 この影響からか、これまで「特定介護」の在留者は全てアジア出身者のみだったが、今回6月末時点の170人の在留者のうち、ヨーロッパ(イタリア)・北米(エルサルバドル)・南米(コロンビア)の出身者が、それぞれ1人ずつ含まれていることが特長となっている。

 また国内試験の受験者の、受験時点での在留資格も公表されていないが、試験関係者によると「留学生が多いようだ。特に、新型コロナの影響で母国に帰国できる見通しが立たないような留学生が『特定介護』試験に合格して、介護職に就いているようだ」という。

 6月末時点の「特定介護」170人の国別の内訳は、数の多い順に次の通り。

 1位、フィリピン=49人
 2位、ベトナム=44人
 3位、インドネシア=43人
 4位、中国=27人
 5位、ミャンマー・マレーシア・ネパール・タイ・イタリア・エルサルバドル・コロンビア=各1人

◇─[後記]───────────

 「特定介護」の国内試験の受験者数は、4月・5月の150人程度から、6月は一気に550人レベルにまで急増しています。試験に合格してから、実際に「特定介護」の在留資格を得るまでにはタイムラグがあります。

 このため、今から約3ヶ月後に法務省が発表する、9月末時点の「特定介護」の在留者数は、さらに急増することが予想されます。この流れが「本物」か否か──まずは7月の国内試験の受験者数が、550人レベルから「増えるのか・減るのか」に注目したいと思います。

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