*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和2年8月14日(金)第322号*****

◆◇◆◆◆─────────────
日本介護福祉士会・新会長及川氏「資格取得の一元化を推進する」
─────────────◆◇◇◆◆

及川会長WEB会見 今年7月10日に、新たに日本介護福祉士会の会長に就任した及川ゆりこ氏は8月14日、WEBにより記者会見して所信を表明した=画像。及川会長は「介護福祉士の価値を高めていきたい」等と述べ、当面の課題として「介護福祉士資格取得方法の一元化の推進」を挙げた。

 「介護福祉士資格取得方法の一元化」は、平成18年12月に開催された福祉部会で「資格を取得するためには、全ての者は一定の教育プロセスや実務経験を経た後に、国家試験を受験するという形で、資格取得方法の一元化を図るべきである」との意見が付された。

 【「正式決定」が2度延長され、さらに「経過措置」が設けられた】

 これが平成19年の法改正で、平成24年から施行することが「正式決定」された。ところがその後この「正式決定」が、まず介護福祉士の教育内容の変更の影響で3年間延長され、次に人材確保難を理由にさらに1年間延長される等、2度延期されることになった。

 さらにこの「正式決定」は、平成28年の法改正で「平成29年度から、養成施設卒業者に受験資格を付与する」ことになったが、5年間の「経過措置」が設けられ、令和4年度から「完全施行」されることになっていた。

 通常、専門学校としての養成施設の修業期間は2年のため、実質的に「経過措置」の適用を受けるのは今年4月の入学生までで、来年4月の入学生以降は「正式決定」が「完全施行」される予定だったが、養成施設関係者を中心に「延長」を求める声が上がっていた。

 【結果的に「経過措置」が5年間「延長」された】

 この「経過措置」を「延長」するか否か──昨年、福祉部会でこの問題が議論されたが、意見が賛否に分かれて結論が出ず、厚労省は昨年12月16日、両論併記の「整理(案)」を示し、「与党における議論も踏まえながら、対応方針を決定していきたい」と述べた

 その後、1月20日に開催された政府与党・自民党の専門委員会が「延長する方向」として決定した。これにより、経過措置の延長問題は「延長する」ことで事実上決着した。その後、この「延長」を含んだ法改正が行われ「5年間の延長」が決まった。

 会見で及川会長は「経過措置が5年間延長された点については、極めて遺憾だ。これまでもそうだったが、今後も『資格取得方法の一元化』に取り組んでいきたい」と述べた。これまで、日本介護福祉士会が「資格取得方法の一元化」を主張してきた論点は、次の通り。

 ▼介護福祉士の資質の確保・向上に必要とされた「資格取得方法の一元化」は、10年以上が経過しても今なお、実現していない。

 ▼「資格取得方法の一元化」が実現できなければ、すでに資格を有して奮闘している多くの介護福祉士の、仕事に対する誇りや意欲がそがれかねない。

 ▼介護福祉士の資質の確保・向上のため、介護サービスの質の確保のため、国民の福祉の向上のために、介護福祉士の「資格取得方法の一元化」は、早期に実現すべきである。

◇─[後記]───────────

 本日のWEB会見の議題は2つあり、1番目が「経過措置の5年間延長について」、2番目が「慰労金について」でした。新会長が最初の記者会見で1番目に取り上げるほど、この「資格取得方法の一元化」は、日本介護福祉士会にとって重要課題となっています。

 弊紙では今日まで、この問題は過去に、日本介護福祉士会が発端となって主張してきたことで、それゆえに『こだわり』があるのだろうと考え、会見終了後に事務局に「この問題に対する主張は、いつ機関決定したのか?」と質問しました。

 すると「そもそもは福祉部会で示された内容が発端で、その後に法改正されたという経緯がある。この間、当会も当時の会長が福祉部会で発言した内容が議事録に残っているが、正式に機関決定したか否かは、すぐには確認することは難しい」と回答してくれました。

 そして、今回の記事で示した内容をわかりやすく教えてもらいました。このように過去の経緯を知ったことで弊紙では、この問題に対する日本介護福祉士会の「プロとしてのプライド」を強く感じて今回、この問題の経緯を整理して、記事にしようと思った次第です。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネ版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2020 日本介護新聞