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*****令和2年7月29日(水)第312号*****

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「特定介護」6月試験、国内は受験者数が過去最高、海外はフィリピンで激減
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 在留資格・特定技能の介護職(以下「特定介護」)の資格取得のため今年6月に実施された試験で、国内では過去最高の受験者数を記録するなど「盛況」だったが、一方でこれまで海外試験で最も多くの受験者・合格者を出していたフィリピンの試験では「激減」した。

特定介護6月国内試験結果 7月27日に厚生労働省が、国内外で実施された6月試験(=介護技能評価試験と介護日本語評価試験の2科目)の結果を公表した。これによると、国内試験の受験者数は「技能」が579人、「日本語」が537人と、過去7回実施された試験で最高となった=表・厚労省HPより

 国内試験は昨年10月に初めて実施され、11月・12月と開催した後に1月・2月は休止した。これは新型コロナウイルスの感染とは関係なく、12月に休止は予告されていた。この間に体制整備を進めて試験会場を増やし、全国47都道府県で受験できるようになった。

 そして3月に再開したものの、今度は新型コロナの影響で4月・5月は試験会場の使用が制限されたが、6月の試験でようやくこれも解除され、再び全国での受験が可能となった。3月以降の試験の、受験者数と合格率は次の通り。

 ◆「特定介護」国内試験の3月以降の結果

 ▼3月=「技能」430人(52・8%)、「日本語」373人(74・0%)
 ▽4月=「技能」149人(67・8%)、「日本語」134人(89・6%)
 ▽5月=「技能」177人(74・0%)、「日本語」165人(86・1%)
 ▼6月=「技能」579人(69・3%)、「日本語」537人(86・0%)

 6月の試験で受験者数が急増した要因について、試験関係者は「4月・5月も多くの受験希望者があったが、新型コロナの影響で試験会場が限られていたため、希望者には待機をお願いしていた。その多くの方々が今回、一気に受験されたようだ」と分析している。

 一方で「特定介護」のスタートと同時に、昨年4月から自国での試験を開始し、昨年8月までは「唯一の海外試験実施国」だったフィリピンは、月ごとにバラツキはあったものの、ほぼ毎月200~250人程度の受験者があった。

 昨年11月の試験では「技能」が570人、「日本語」が557人と過去最高を記録した後、今年3月まで試験を継続した。コロナの影響で4月・5月は休止し、6月に再開したものの、受験者数は前回の約10分の1にまで「激減」した。直近4回の試験結果は、次の通り。

 ◆「特定介護」フィリピン試験の直近4回の結果

 □1月=「技能」227人(64・3%)、「日本語」204人(51・5%)
 □2月=「技能」185人(65・9%)、「日本語」189人(66・1%)
 □3月=「技能」442人(76・5%)、「日本語」414人(79・5%)
 ■6月=「技能」46人(47・8%)、「日本語」43人(44・2%)

 受験者数が「激減」した要因は新型コロナにより、例え試験に合格できても日本への出国が見通せない現状が大きく影響しているものと思われる。海外試験は現在、ネパール・モンゴル・ミャンマーで休止しているものの、カンボジア・インドネシアは再開した。

◇─[後記]───────────

 法務省の発表によれば、今年3月末時点の「特定介護」の在留数は56人ですが、このうち試験合格者はわずか14人で、残りの42人は全てEPAの元・介護福祉士候補生です。新型コロナの影響で、海外試験合格者や元候補生の来日は、当面は期待ができない情勢です。

 これはまだ事実を確認中なのですが「特定介護の国内試験を受験する外国人の多くは、新型コロナの影響で帰国できない留学生たちだ」との情報もあります。いずれにせよ「特定介護」は今後、国内試験の合格者によって在留数が増加していくものと思われます。

 同様に、介護職の技能実習生も来日ができない状況です。現在は「介護職の外国人材」と言えば技能実習生が「主流」ですが、今後は「特定介護」が徐々に増加して、その地位が逆転する時が来るかも知れません。

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