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*****令和2年7月10日(金)第301号*****

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厚労省・新型コロナ慰労金、支給対象期間は「6月30日が終期」
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 介護職員を対象とした「新型コロナ慰労金」で、支給の「対象者」と「支給額」を決定する「終期」は、「6月30日」であることがわかった。厚生労働省が7月8日に「慰労金」の解釈に関する「Q&A」を公表し、この中で指摘した。

 この中の質問事項で「10月に感染者が発生した場合(感染者のサービスに当たった)職員は『20万円支給』の対象となるのか? 仮にそうだとすると、最初に『5万円』を支払い、その後『15万円』を追加で払うのか?」との項目が設けられた。

新型コロナ慰労金Q&A これに対しては「『終期』は6月30日となり、その時点の状況で『対象者』と『支給額』が決定となる」と回答している=画像。このため、7月1日以降に介護事業所で、新型コロナの新たな感染者が発生しても「15万円の追加支給」(=合計で20万円支給)にはならない。

 厚労省が公表した「Q&A」で、「対象者」「対象期間」「支給額」に関する、主な質問事項とその回答は、次の通り。

 ■「対象者」の範囲について

 ▽Q=(20万円の支給対象者)「感染症患者または濃厚接触者」の、終期はいつまでとなりますか? 入院措置等の解除日までとなりますか? また、濃厚接触者の終期については、どのように整理すればいいでしょうか?

 ▼A=感染症患者の終期は、当該患者が退院基準、宿泊療養・自宅療養の解除基準を満たす等により、感染の疑いがないと判断された時となります。

 ▼濃厚接触者の終期は、基本的には最終曝露日から14日間の健康観察期間が終わった時ですが、濃厚接触者かどうかを確認した結果、濃厚接触者であると確認できない場合は「濃厚接触者ではない」として取り扱ってください。

 ▽Q=「濃厚接触者」には、「濃厚接触者として認定されていないが、保健所指導でPCR検査を受け、自宅待機を要請された者」は含まないと解してよいでしょうか?

 ▼A=含みません。

 ▽Q=「濃厚接触者」の定義について、教えて下さい。

 ▼A=「濃厚接触者」は保健所が判断しますが、保健所等から「濃厚接触者」の情報が得られない場合について、以下に該当した場合は「対象」として差し支えありません。

 ・「濃厚接触者」である利用者に、保健所から連絡が入る。
 ・「濃厚接触者」である利用者が、保健所から自身が「濃厚接触者」であることの連絡があったことについて、事業所に報告した場合。
 ・事業所が、それを認識した上でサービスを提供した場合。
 ※上記について、職員の装備や勤務記録、サービス提供記録、その他の書類を踏まえて「確からしい」と判断がつけば可。

 ▽Q=慰労金の支給基準について「20万円支給」対象職員は、「感染者・濃厚接触者発生日以降」とありますが「発生日」とは次のうち、どの日を指していますか?

 ・感染者=発症日、陽性確定日
 ・濃厚接触者=感染者と接触した日、事業所が認識した日、保健所が当該人物を把握した日

 ▼A=実施要綱に記載のとおり、患者については症状が出た日、濃厚接触者については感染者と接触した日となります。

 ■「対象期間」の考え方について

 ▽Q=支給対象者は「勤務した日が、延べ10日間以上あること」が要件の一つとなっていますが、日をまたぐ夜勤勤務は「2日間」とカウントするということでよいでしょうか? 例えば、4月10日17時から4月11日9時までの夜勤で、延べ2日間に渡る場合。

 ▼A=慰労金支給に係る「勤務日」のカウントは、夜勤により日をまたぎ、当該施設の一日の所定労働時間を超える場合は「2日」と算定して差し支えありません。同一日に複数回シフトに入る場合は、同一日であるため「1日」とカウントします。

 ▽Q=慰労金支給対象職員の始期は「都道府県等における発症1例目等」の明示がされていますが、「終期」が明示されていません。「終期」は6月30日なのか、年度内なのか、御教示ください。

 ▽例えば、6月30日までに10日以上の勤務実績がある職員が働く施設で、10月に感染者が発生した場合、当該職員は「20万円支給」の対象となるのでしょうか? 仮にそうだとすると、最初に「5万円」を支払い、その後「15万円」を追加で払うのでしょうか?

 ▼A=「終期」は6月30日となり、その時点の状況で「対象者」と「支給額」が決定となります。

 ■「支給額」について

 ▽Q=訪問系サービス以外の介護事業所・施設等で「新型コロナウイルス感染症患者または濃厚接触者が発生した日」とありますが、「患者または濃厚接触者」とは「利用者」に限るのでしょうか?

 ▽事業所・施設等の「職員」が感染し、「利用者」に誰も感染者・濃厚接触者がいない場合は「20万円」の対象となるのでしょうか?

 ▼A=「利用者」に、誰も感染者・濃厚接触者がいない場合は「5万円」となります。

 ▽Q=「利用者との接触を伴い」かつ「継続して提供することが必要な業務」に合致する状況下に係る判断は、法人(事業所)においてなされるのでしょうか? 同一施設で「5万円対象者」と「対象にならない」職員が発生することを、懸念しています。

 ▼A=最終的な判断は都道府県となりますが、一義的には事業所・施設において判断がされます。なお、要件に該当した者を、排除することは認められません。

 ▽Q=支援額について、利用者に新型コロナウイルス感染症が発症または濃厚接触者である利用者に対応した職員は一人「20万円」とされていますが、通所と入所で、次のようなケースではどうなるのでしょうか?

 ▽通所リハで、利用者の家族が新型コロナウイルス感染症であり、利用者が濃厚接触者であった場合、その事業所の職員は一人「20万円」の対象となるのでしょうか? また入所の利用者も、入院後に陽性反応が出た場合は「20万円」の対象となるのでしょうか?

 ▼A=通所リハのケースは、当該利用者が、濃厚接触者である期間にサービスを利用した場合は、その利用日以降に勤務した職員は「20万円」の対象となります。

 ▼入所のケースは、感染者は症状が出た日を基準とするため、入所中に症状が出ていれば、入院後に陽性となった場合でも「20万円」の対象となります。

◇─[後記]───────────

 今回の「慰労金」で、「6月30日が終期」と定めたことについて厚労省は、「基準日を設定しない場合、年度末まで金額が固まらないこと、および慰労金の早期執行の観点から、医療分も含め、一定の期限を設定したことについてご理解ください」と述べています。

 東京都内では「感染者が2日連続で200人超え」となっています。これが「第2波の始まり」でないことを心から祈念しますが、残念ながら今後も感染者と濃厚接触者が増加した場合は、介護事業所にも再び大きな影響が及ぶことが「想定」されます。

 厚労省にはぜひ、今後の推移を見守りながらも「介護現場で苦闘を重ねる職員の想い」に寄り添った施策を、今後も継続して実行してもらいたいと思います。

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