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*****令和2年6月10日(水)第281号*****

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介護技能実習「初年度」入国者、約2200人
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 外国人技能実習制度の介護職(以下「介護技能実習生」)が、入国して最初の1年目(=技能実習1号)を修了時に受験する「評価試験」の、2019年度の合格者が2176人だった。これにより、介護技能実習生が入国し始めた「初年度」は約2200人が来日したことになる。

技能実習初年度・合格者数一覧 介護技能実習制度は、2017年11月1日から開始したが、本格的に実習生が日本に入国し始めたのは、2018年半ば以降だったとみられる。この「最も早い入国者」となる4人が、「評価試験」を受験したのが2019年3月だった。4人は全員「評価試験」に合格した=表・シルバーサービス振興会HPより

 以後、2019年4月から「評価試験」の受験者はほぼ毎月増加を続け、2020年3月までの「2019年度」の合格者は2176人。これに2019年3月の合格者4人を加えると、2180人になった。この「評価試験」は、入国してから6ヶ月以上経過すると受験できる。

 「評価試験」に合格しないと、介護技能実習2・3年目(=技能実習2号)に移行できないため原則、介護技能実習生は全員受験する。個々の実習生で受験時期が異なるが、この「2019年度」の受験者約2200人がほぼ、介護技能実習生の「初年度」の入国者と言える。

 「評価試験」の実施団体であるシルバーサービス振興会によると、2020年4月以降の「評価試験」の受験者は「毎月450~500人にまで達しており、また新型コロナの影響もあって受験に制約が加わり、様々な条件を考慮した優先順で受験してもらっている」という。

 またシルバーサービス振興会では、合格者の国別の内訳は公表していないが、担当者によると「多い順にベトナム・インドネシア・中国・ミャンマー・カンボジアになっている」という。

◇─[後記]───────────

 昨日付けの弊紙で、特定技能の介護職(特定介護)の初年度の資格取得者が56人だったことを報じましたが、介護技能実習とは「けた違い」の差が出ました。しかも、特定介護がスタートした昨年4月以降も、介護技能実習での入国者は増え続けています。

 どうやら介護職で日本を目指す外国人には、特定介護ではなく、明らかに介護技能実習の方に目が向いているようです。

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