*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和2年6月4日(木)第277号*****

◆◇◆◆◆─────────────
日本環境感染学会、休業していた介護事業者等に「再開を検討して」
─────────────◆◇◇◆◆

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、5都道県に対する緊急事態宣言が5月25日に解除宣言されたことを受け、日本環境感染学会は5月26日、休業していた介護事業者等に向けて「再開の方向で検討して下さい」とのメッセージを発信した。

室内の空気の還流 5月26日に、日本環境感染学会は「高齢者福祉施設従事者のためのQ&A(第2版)」を公表し休業、またはサービスを一部制限していた介護事業者からの質問に答える形で「状況が許せば、再開の方向で検討してください」と回答している。

 具体的には「外部医療スタッフや業者の立ち入り」「施設内の面会」「デイサービスの利用者の受け入れ」等について、再開する際の留意点を示しながら「地域の流行状況や、次の緊急事態宣言などの発令があった場合、すぐに中止できるように」と、注意も促している。

 サービスを再開する際に共通する留意点として、例えば「換気の頻度」について「風の流れができるよう、2方向の窓を1回につき数分間程度、全開にしましょう。換気回数は毎時 2回以上確保しましょう」と指摘している=画像

 ただし注意点として「換気は、これをやれば絶対に感染を防げる、というものでもないので、杓子定規で決めて行うのではなく、各施設にあったやりやすいルールで実施してください」等と促している。「Q&A(第2版)」は、次のアドレスで公開されている。

 ■高齢者福祉施設従事者のためのQ&A(第2版)
 http://www.kankyokansen.org/uploads/uploads/files/jsipc/koureisyashisetsu_Q%EF%BC%86A_2.pdf

◇─[後記]───────────

 緊急事態宣言の発令の前後から、多くの介護事業者が自主休業等の対応を取りましたが、宣言が解除された後も自主休業を継続している事業者があるようです。特に東京都内の事業者には「もう少し様子を見る必要がある」との判断がはたらいているようです。

 今回の「Q&A(第2版)」を公表した日本環境感染学会は、これまでも「高齢者介護施設における感染対策」をまとめて動画も作成するなど、感染医学の専門的な見地から介護業界へ様々なメッセージを発信しています。

 休業していた介護事業者が「サービスの再開」を決断するには、様々な条件が必要になると思いますが、今回の「Q&A(第2版)」がわずかでもその後押しになれば……と考え、弊紙では記事として取り上げました。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネ版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.
・携帯版=http://nippon-kaigo-b.m.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
・携帯版=http://nippon-kaigo.m.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2020 日本介護新聞