*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和2年5月21日(木)第267号*****

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ソラスト「介護事業は3~4月の状況が7月頃まで続くと想定する」
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藤河社長2 介護業界大手のソラスト(東京、藤河芳一社長=写真)は5月21日、2019年度の決算説明会を開催し、この中で新型コロナウイルスの感染が、今後の介護事業の経営に与える影響について「3~4月の状況が、7月頃まで続くとの仮説を立てている」との見通しを示した。

 同社の2019年度介護事業の業績は、売上高が350億8500万円(前年比32・7%増)、営業利益が20億3千万円(前年比19・1%増)で増収増益だった。全社業績でも7年連続で増収増益となり、藤河社長は「介護が成長ドライブの役割を果たした」と評価した。

 全社の営業利益は54億円6500万円(前年比8・7%増)だったが、新型コロナが与えた影響は「約9千万円で、この影響がなければ営業利益は10・4%増となった。通所介護や訪問介護のサービス利用控えがみられたものの、全社的にみれば総じて軽微だった」。

 また、新型コロナが2020年度の営業利益に与える影響として「感染拡大や長期化の状況により影響額は変動するが、3~4月の状況が7月頃まで続くとの仮説に基づくと、サービス利用控え等の影響で介護事業は約5億円、全社で約8億円の減益要因を見込んでいる」

 「ただし期末では、2019年度の54億6500万円に対し、2020年度は54億7千万円と0・1%増益を予想している」等と説明した。また同社は、介護事業でM&A(企業の合併・買収)を「成長のドライバー」と位置付けている。

 このM&Aが、2019年度の介護事業売上高350億8500万円に寄与した分として「約42億円」とし、2020年度も、介護事業売上予想400億円のうち「新規のM&Aが約42億円寄与すると予想している。このうち26億円はすでに契約済みだ」等と述べた。

 同社の、過去4年度分のM&Aの実績件数と、年換算の売上規模は次の通り。

 ▼2016年度=11件(年換算売上規模19億円)
 ▼2017年度=9件(年換算売上規模93億円)
 ▼2018年度=6件(年換算売上規模60億円)
 ▼2019年度=8件(年換算売上規模51億円)

◇─[後記]───────────

 新型コロナの影響は、事業規模により異なると思いますが、藤河社長の予想通り「7月頃まで続く」と仮定すると、あと約2ヶ月になります。中小零細の介護事業所が「それまで持ちこたえる」ためにも、政府は第二次補正予算で、早急に対策を講じる必要があります。

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