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*****令和2年5月20日(水)第266号*****

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加藤大臣、病院の経営悪化対策「第二次補正に盛り込んでいきたい」
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 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、病院の経営が圧迫されて状況を受け、加藤勝信厚生労働大臣は5月19日の定例記者会見で、その対策を「第二次補正予算に盛り込んでいきたい」との方針を示した=写真・厚労省HPより

加藤大臣5月19日会見 また、経営が悪化した病院の救済策について一部マスコミが、厚労省が「診療報酬の前払いを検討している」と報じた件について問われた加藤大臣は「そういったことを踏まえて、必要な施策をしっかりと、この第二次補正の中に盛り込んでいきたい」等と回答した。

 これらの件に関する、記者会見でのやり取りは次の通り。

 ▽記者=新型コロナの感染拡大で、病院の経営が圧迫されている。昨日(5月18日)も、病院団体などが経営状況の調査結果を発表し、支援を求める声も高まっている。関連して、診療報酬の前払いを検討しているとの報道も出ている。

 ▽これらの動きについて、大臣としての受け止めと、支援についての考え方をお伺いしたい。

 ▼大臣=緊急調査の結果について、私どもも説明を頂いた。新型コロナウイルス患者を受け入れた医療機関のみならず、受け入れていない医療機関も含めて、4月における外来患者・入院患者等が減少し、経営が悪化をしていると。

 ▼特に、新型コロナウイルス患者を受け入れている医療機関や、院内感染等により一時的に病棟を閉鎖した医療機関では、医業に係る収入が前年同月比で1割強減少しているといった内容であったと承知をしている。

 ▼これまでも、関係団体から医療機関への経営に対する影響について、様々な要請もあり、また我々もお話を伺ってきたところだ。今回、こうした具体的な数字を頂いたことは、検討に大変資するものだ。

 ▼この新型コロナウイルス感染症に対するためだけではなくて、それ以外の、通常の医療全般のための対応を引き続き行って頂くことによって、国民の生活と健康、命を守って頂く、そのためにも医療提供基盤を構築・維持していくことが非常に大事だと思っている。

 ▼そういった観点から現在、第二次補正予算案の内容について議論をしているところだが、今申し上げた視点も含めて、中身をさらに詰めていきたいと考えている。

 ▽記者=診療報酬の前払いについても検討されているとの報道もあったが、それも含めて具体的に伺いたい。

 ▼大臣=個々の中身については、今は個別に申し上げる状況にないが、先ほど申し上げたように医療提供体制をどう維持していくのか、新型コロナ感染症患者を受け入れる病院も受け入れない病院も含めて、様々な経費の増加もあり経営も厳しくなってきている。

 ▼そういったことを踏まえて、必要な施策をしっかりと、この第二次補正の中に盛り込んでいきたいと思う。

◇─[後記]───────────

 第一次補正予算で、介護事業者に対しては「必要な介護サービスを継続して提供できるよう、通常の介護サービスの提供時では想定されない『かかり増し経費』等に対して支援を行う」ことが目標に掲げられ、具体的には「衛生用品の購入費等」が盛り込まれました。

 第二次補正予算では、介護も医療と同様に、全国で「介護崩壊」を起こさないために「必要な介護サービスを継続して提供できるよう、介護事業者の経営状態の悪化に対する『抜本的な対策・支援』を行う」ことが必要です。

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