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*****令和2年3月25日(水)第228号*****

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「毎朝夕、全入所者職員の体温を測り37・5度以上の人数を地道にグラフで記録する」
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 介護施設内で、新型コロナウイルスの感染の発生を早期に見つける手段として「毎日、朝と夕方に、全入所者と業務中の全職員の体温を測り、37・5度以上の人数を数えてグラフに記録し『これ何だか増えてない?』と思ったら即、保健所に相談する」と指摘した。

 日本環境感染学会が3月25日、ホームページ上で「福祉・介護施設における新型コロナウイルス感染症の対策」の動画を公開し、この中で「感染患者さんを早期にみつけるための注意点」として、長崎大学病院感染制御教育センターの田代将人副センター長が指摘した。

 田代副センター長は、新型コロナウイルスに感染した際の特徴として、次の4点を挙げた。

 1=風邪と比べて、長引く。
 2=インフルエンザと比べて、長引く。
 3=感染性胃腸炎と比べて、咳や喉の痛みもでてくる。
 4=誤嚥性肺炎と比べて、周りの人も調子を落としている。

 その上で「症状だけで完全に区別することは残念ながらできないが、新型コロナウイルスには大事な特徴がある。それは長引くことと周りへの伝播力が強いことの2点で、これが感染を疑う手がかりになる」と説明した。

 これを踏まえ、具体的な対応策として「毎日、朝と夕に全ての入所者と、業務中の全職員の体温を測り、朝と夕の37・5度以上の人数を数える。この人数を地道に毎日カウントしてグラフ化することが大事だ」

新型コロナグラフ 「このグラフを記録していく中で、それまで毎朝・毎夕で37・5度以上が1人か2人であったものが、ある時に突然4人になる等、『あれっ、これ何だか増えてない?』と思ったら即、保健所に相談すべきだ」=グラフ・同動画より

 「施設が大きい場合は、各部署で集計するのはもちろん、施設全体での統一した集計も必ず行って頂きたい」等と指摘した。さらに「もし入所者が発熱した場合、診断をつけるよりも、先に周囲への伝播を防ぐために別のエリアに移動させることが優先される」と述べた。

◇─[後記]───────────

 動画の中で田代副センター長は「新型コロナの潜伏期間は平均約5日あるので、もし『何かおかしい』と気付いた時に対処すれば、5日後の急激な感染拡大を防止できる可能性が高い」とも指摘しています。

 また「職員の気持ちとしては、新型コロナの感染の有無を診断により早く知りたいだろうが、診断よりも最優先すべきは発熱症状のある方とない方のエリアを離すことだ。個室がない場合は、症状がある方を同じエリアにまとめても良い」

 「いずれにせよ、グラフ作成による地道な観察と、変化が生じた時にすぐに行動に移すこと。これにより多くの方を救うことができる」等と述べています。動画(62分)は日本環境感染学会のホームページにリンクされています。ぜひ一度、閲覧をお薦めします。

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