*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和2年3月16日(月)第222号*****

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新型コロナ感染防止対策で「自主休業」を選択する
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 周辺の地域で新型コロナウイルスの感染が拡大しており、まだ自らの介護事業所で感染者は発生していないものの、今後は自らの施設利用者にも感染が及ぶ危険性が高まる中で、先手を打って「自主休業」という選択をした介護事業者がある。

宝塚リハ病院 宝塚リハビリテーション病院(兵庫県宝塚市)は、県内で新型コロナの感染が、他の介護施設等に拡大している現状を踏まえ3月14日に、「3月16日から31日までの間、当院で実施する訪問リハビリテーションと通所リハビリテーションを休止させて頂く」と公表した=画像・同病院HPより

 同病院での新型コロナの感染発生事例はないが「利用者同士や職員との接触が発生する限り、感染の可能性が高まり、利用者への安全安心のサービスが提供できないと判断した」と、その理由を述べている。

 同病院の所在地である兵庫県宝塚市では、3月16日の発表時点で計12人(うち死亡者1人)の感染者が確認されている。同病院では感染拡大に伴い、実施できる防止策を全て施した上で、施設利用の「自粛」も呼び掛けたが、それに応じる利用者はほとんどいなかった。

 その後も市内の感染状況は悪化し、利用者のケアマネと相談しながら、他の訪問系事業者を利用する手段も模索した。そのような時、同病院の関連機関である宝塚第一病院で、入院患者と医師が検査の結果「陽性」であることが判明し、今回の「自主休業」を決定した。

 これに伴い、リハの指導を希望する利用者には、他の訪問看護事業者に依頼し、理学療法士等が同行して、自宅でリハを実施することで代替している。同病院では「感染防止を最優先に考えた時、施設内に感染者が発生してからでは遅いと判断した」等と述べている。

◇─[後記]───────────

 厚労省の通達によれば、市区町村内の介護事業所で新型コロナの感染が発生した場合「地区単位の休業要請もあり得る」との方針を示しており、これに従ったケースとして名古屋市の対応が挙げられます。

 今回、同病院が実施した「自主休業」は、広範囲における集団感染を防止する意味でも、非常に有効な手段の一つだと思われます。しかし現実には、例えば同病院の場合だと約半月分を「自主休業」するため、少なくとも3月の収益も半分に落ち込むことになるでしょう。

 この「自主休業」は、現在の厚労省の施策の中には入っていないため、何ら「補償」もありませんが、介護保険制度の保険者である市区町村には、自らの地域におけるクラスターの発生防止にためにもぜひ、何らかの「援助策」を考えて頂きたいと思います。

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