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*****令和2年3月5日(木)第215号*****
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国立感染症研究所「新型コロナは環境中に長く残存する可能性がある」
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国の公的な機関である国立感染症研究所は3月5日、医療機関等に随時発信している「新型コロナウイルス感染症に対する感染管理」の改訂版=画像・同研究所の発表資料より=を公表したが、この中で新型コロナが、他のインフルエンザウイルスに比較して「環境中に長く残存する可能性がある」と指摘した。
この新たな知見に基づき、同研究所では「高齢者施設や不特定多数が利用する施設内・自宅等において、患者が発生した際、大がかりな消毒は不要であるが、長時間の滞在が認められた場所においては、まず換気をする」
「さらに、患者周囲の高頻度接触部位などは、アルコールあるいは0・05%の次亜塩素酸ナトリウムによる清拭で高頻度接触面や物品等の消毒の励行が望ましい」と指摘した。この件に関して、同研究所が公表した新たな知見の概要は、次の通り。
▼環境中における新型コロナウイルスの残存期間は、現時点では不明である。(他の)インフルエンザウイルスAの残存期間は数時間程度であるが、新型コロナウイルスはインフルエンザウイルスと比較して、環境中に長く残存する可能性がある。
▼このため、高齢者施設や不特定多数が利用する施設内・自宅等において、患者が発生した際には大がかりな消毒は不要であるが、長時間の滞在が認められた場所においては換気をする必要がある。
▼さらに、患者周囲の高頻度接触部位などは、アルコールあるいは0・05%の次亜塩素酸ナトリウムによる清拭で、高頻度接触面や物品等の消毒の励行が望ましい。
▼また、新型コロナ感染症の疑いのある患者や、新型コロナに感染した患者・濃厚接触者が使用した使用後のトイレは、次亜塩素酸ナトリウム(1000ppm)、またはアルコール(70%)による清拭を毎日実施することを推奨する。
▼それらの患者が、急性の下痢症状などによりトイレが汚れた場合には、その都度清拭する。症状のない濃厚接触者の接触物等に対する消毒は、不要である
◇─[後記]───────────
今回、同研究所が新たに示した知見を額面通りに解釈すると「密閉された空間に患者がいた場合、同じ場所にいた人は、飛沫を浴びたり直接的な接触がなくても、新型コロナに感染するリスクがある」という意味になると思います。
これまでの政府や研究機関の発表によれば、新型コロナウイルスの感染は「飛沫感染と接触感染により拡大する」と説明し、主たる感染予防策として「手洗いとマスク着用」を励行してきましたが、今後は「十分な換気」も重要な対策の一つになると考えられます。
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