*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和2年3月3日(火)第213号*****

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新型コロナ・政府の高齢者対策、介護現場の約8割が「不安」
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 厚生労働省は、新型コロナウイルス感染対策で、高齢者には「37・5 度以上の発熱または呼吸器症状が2日以上続いた場合には『帰国者・接触者相談センター』に電話連絡し、指示を受ける」としていることに対し、介護現場では約8割が「不安」と回答している。

 介護業界の労働組合組織である日本介護クラフトユニオン(以下、NCCU)は、新型コロナウイルスの国内感染の拡大が懸念されている状況を受け、組合員の勤務する全国4043の介護事業所を対象として、2月28日から3月4日まで緊急アンケートを実施している。

NCCUアンケート NCCUでは事態の緊急性に鑑み、3月1日14時時点で中間集計し、1117事業所から寄せられた回答を分析し、3月2日に「中間報告」を発表した。これによると介護現場では、国が今回示した対策に78・4%が「他の利用者や職員に感染しないか不安」と回答した=画像・NCCUの発表資料より

 国の施策で「発熱等が2日以上続いた場合」と示した点については、複数回答で54・7%が「2日も待たずに、もっと早く処置できるよう指示してほしい」と要望した。同様に50・1%が「37・5℃以上になっても、2日も待つことが不安」と答えた。

 回答者の自由意見では「37・5度以上の発熱があるとの理由で、ショートステイやデイの利用を断られた利用者様のために『訪問介護サービスを提供しろ』と言われても、ヘルパーさんがいません」

 「高齢者にとって、症状が出て『2日待つこと』は命にかかわることだと思います。医療機関の受入れ体制の整備を急いで欲しい。マスク不足も深刻です」等と回答している。この点に対してNCCUは「(政府の対応方針が)現場に不安を広げている」

 「介護を必要とする高齢者と元気高齢者とでは、体力や抵抗力に差があることは容易に推察できる。政府は単に『高齢者や基礎疾患のある人』と一括りにした対応方針を示すだけでなく、きめ細かで適切な方針を示すべきだと考える」とコメントしている。

◇─[後記]───────────

 新型コロナウイルスの対策策で、政府は「高齢者が感染すれば重篤な症状に陥る可能性が高い」と何度も繰り返し述べているのに、なぜか「高齢者施設」や「介護事業所」に対しては、従来からある「感染対策マニュアル」の実践を呼び掛けているのが実情です。

 NCCUの指摘通り「一括りにした対応方針」ではなく、政府には「介護サービス事業者向け」の緊急対策を示すことが求められています。

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