*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和2年2月18日(火)第203号*****

◆◇◆◆◆─────────────
新型コロナ・政府専門家会議座長「一番大切なのは、高齢者への感染を防ぐこと」
─────────────◆◇◇◆◆

政府専門家会議 新型コロナウイルスの感染対策で、政府は2月16日午後5時から首相官邸で「第1回新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」(脇田隆字座長・国立感染症研究所長)=写真・首相官邸HPより=を開催した。その後に脇田座長は加藤勝信厚労大臣の記者会見に同席して、記者からの質問に応じた。

 ここで脇田座長は、新型コロナウイルスの感染対策で「国民全体に協力を求める」と述べた上で「一番大事なのは、高齢者への感染を防ぐこと。そのためにもまず『自分が感染しない』ための行動を取って頂きたい」と呼び掛けた。

 また高齢者の感染について「重症肺炎になるという可能性が高いと考えられるので、早めの検査をお勧めしたい」と述べ、その体制構築を急ぐ考えを示した。厚労省で行われた記者会見での、脇田座長が回答した質疑応答の概要は、次の通り。

 ■脇田座長・挨拶=感染症専門家会議の座長をさせて頂きました、国立感染症研究所所長の脇田と申します。(PCR検査について)PCR検査のキャパシティ・能力は、かなり日本国内でも充実してきたと思っている。

 ■ただ一方で、やはり軽症の患者さんたちがそういった検査に殺到することは避ける必要があると考えている。肺炎の患者さんを適切に臨床医の先生方が診断をして、さらにその患者さんの検査を(まず)進めるべきだということになった。

 ■一方で高齢者の方、あるいは基礎疾患を持っているような患者さんに関しては、重症肺炎になるという可能性が高いと考えられる。そういった方々に関しては、早めの検査をお勧めしたいという結論に至ったと思っている。

 □記者=脇田座長は(先ほどの発言で)国民に協力を求められたが、改めて国民一人ひとりが今、すべきことを教えて頂きたい。

 ■脇田座長=もちろん、これはまだ「感染の早期」にあるので、必ずしも直ちにというわけではないが、しかしこれを国民全体で「感染の蔓延を防いでいく」という認識で共通にする必要があると考えている。

 ■(具体的には)人混みを避けるとか、一番大事なのは「お年寄りへの感染を防ぐ」ということになる。そういったことを考えれば「自分が感染をしない」ということが、人へ感染させることを防ぐということになる。

 ■この感染症が難しいのは、無症状あるいは軽症でもウィルスを持っている場合があることだ。「感染者のピラミッド」で示すと、一番てっぺんに本当の「重症者の方」が乗っかっていて、その下には多くの「症状の軽い方」がいる。

 ■「自分」が感染した場合に「他人」に感染させてしまうかもしれない。それが広がれば広がるほど「重症者の方」も増えてしまうということに繋がるので「なるべく自分が感染しないという行動を取って頂きたい」という趣旨で、先ほど申し上げた。

 □記者=高齢者について、長寿化で高齢者は幅広いと思うが、何歳代以降とか、ある程度の目安を示して頂ければと思うが……。

 ■脇田座長=その点も、専門家会議では少し議論があった。ただ「重症化する」「重症肺炎になる」という目安が、必ずしも「何歳以上」という区切りができるわけではないので、そこは少し(判断を下すのは)要注意だ。

 ■結果的に(区切りをつけることで)「それ以下は大丈夫」という考えにも繋がるので、(この質問に対する回答は)少し留保したいと思う。

◇─[後記]───────────

 先日テレビのニュース番組で、ある特養の感染対策を取り上げていました。そこでは入居者への面談希望者があった際、体調をチェックする質問用紙に回答してもらった上で体温を測定し「発熱の疑い」があれば「施設への立ち入りをお断りする」ことを徹底しています。

 昨日付けの弊紙で「おそらく全国の介護施設で、職員の皆さんが細心の注意を払って『標準予防策』を徹底していることが奏功していると考えられます」と述べましたが、その根本は職員の皆さんが「自分が感染しないこと」を徹底している点にあると思われます。

 「感染経路を遮断する」ことと、介護職員の皆さんを始めとした全ての関係者が「自分が感染しない」ための方策に徹底して取り組むこと──この二つを着実に実践することが今、介護業界に求められていると弊紙では感じています。

─────────────────

 ◆日本介護新聞「ビジネ版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
・携帯版=http://nippon-kaigo-b.m.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
・携帯版=http://nippon-kaigo.m.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2020 日本介護新聞