*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和元年11月18日(月)第142号*****

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「安心」「負担軽減」を目指す自動駆けつけ介護ロボット
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 主に夜間時間帯における介護職員の負担軽減と、入居者が安心して施設で生活できることを目的に、アラート(警報)を受信すると自動で入居者の部屋に駆けつける介護ロボット「SOWAN(ソワン)」が11月18日、受注を開始した。

 共同で開発に当たった高山商事(企画・販売)とテムザック(製造)が同日、東京・赤坂で記者会見して発表した。「ソワン」の最大の特長は、施設入居者の日々の健康状態を「見守り」ながら、施設内を「自動巡回」し、必要が生じれば居室まで「駆けつけ」ること。

 「見守り」では、入居者が腕に端末(活動量計)を装着し、脈拍を常時測定してサーバーに送信する。ここでアラート情報を受信すると、「ソワン」が居室まで「駆けつけ」る。予め居室に装置を取り付けることで「ソワン」が居室のドア(引き戸)を自動開閉する。

 「ソワン」は職員の目が届きにくい夜間に施設の廊下を「自動巡回」する。ここまでの機能が標準装備で、オプション機能として、事前に入居者の顔を「ソワン」に認識させると、夜間の「自動巡回」中にその人を発見した場合、居室に戻ることを促す「声かけ」をする。

ソワン 同様に「自動巡回」で廊下に転倒した入居者を発見すると警報を発して施設スタッフに知らせる機能と、充電スタンドに自動で戻る「自動充電」機能が追加できる。高山商事の高山堅次社長=写真中央=は「できるだけ多く利用して頂けるよう、リース料を月額6万6千円に設定した」

 「時間当たりに換算すれば88円になる。また『ソワン』の容姿は、施設の要望に合わせて2タイプ(女性型=写真左=とロボット型=写真右)を用意した。本日(11月18日)から公式サイトで受注を開始し、来年6月に100台を販売することが当面の目標だ」

 「最終的には3千台を販売し、ここを一つの大きな目標に掲げている」等と述べた。日本介護新聞は高山社長に「ソワン」を導入した際の、介護施設側の具体的なメリットについて質問した。

 これに対し高山社長は「他の介護ロボットでは、職員一人分の労力を削減すること等をメリットに掲げている事例があるが、当社は必ずしも『物理的なメリット』のみを追求している訳ではない」

 「最も期待しているのは、『ソワン』を導入したことで介護施設の職員の精神的・肉体的な負担が少しでも軽減され、また入居者にとっても『ソワン』が見守ることで、安心感を持って日常生活を送ってもらうことだ」

 「強いて言えば導入のメリットは、職員・入居者の双方に『笑顔』が生まれることだ。今後『ソワン』がバージョンアップしていく際にも、この点を最も重視し、新たな機能を追加していく方針だ」等と回答した。

◇─[後記]───────────

 厚労省は近年、介護ロボットの導入を積極的に推し進め、介護保険の対象にも加えてきましたが、例えば「移乗ロボット」はそれに該当しませんでした。理由は「必ずしも、介護職員の移乗作業時間の短縮になっていないから」でした。

 この理屈に当てはめれば、「ソワン」が介護保険の対象となることは難しいでしょうし、高山商事もそれを目指している訳ではないと思います。しかし現実に職員の「負担軽減」が実現し、入居者が「安心」を得ることができれば、それに勝る価値はないでしょう。

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