日本介護新聞ビジネス版バックナンバー

 「日本介護新聞」は、平成28年12月1日に「まぐまぐ」より配信を開始し、専門的なニュースも一般の方向けに可能な限りわかりやすく解説して参りました。一方で読者の中には介護事業者も多数おられるため、平成31年4月8日より「ビジネス版」を創刊することにいたしました。ここではバックナンバーを掲載しておりますので、ぜひご覧下さい。もしよろしければ、下記のサイト(=「まぐまぐ」日本介護新聞ビジネス版)から、購読のご登録を頂ければ幸いです。どうかよろしくお願いいたします。https://www.mag2.com/m/0001687235.html

2021年07月

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月30日(金)第554号*****

◆◇◆◆◆─────────────
東京都「インド型」の感染割合が62.9%・陽性者665人、わずか3日で約10%上昇
─────────────◆◇◇◆◆
 
 東京都の昨日(7月29日)の、新型コロナ新規感染者は3,865人になり連日、過去最多を更新し続けるとともに急速に拡大しているが、変異株「インド型」の割合も62.9%を記録した。今週月曜に51.9%と50%台に達してから、わずか3日で約10%上昇した。

東京都「インド型」60%台へ 東京都が昨日16時45分時点の、変異株のPCR検査結果の速報値を発表して判明した。これによれば、昨日の検査では検査実施数1,058に対し陽性数は665で、割合は62.9%だった。感染の主体は20・30・40代で、この3世代で全体の71.9%を占めた=表・東京都HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

 都内の新型コロナの新規感染者数は今週火曜(7月27日)に、1日で発生した新規感染者数が過去最多(それまでは1月7日の2,459人)を超えて2,827人となった。さらに今週水曜(7月28日)には3,162 人となり、昨日は3,865人に達した。

 昨日開催された東京都の新型コロナ感染症モニタリング会議(都専門家会議)では、現在の状況について「これまで経験したことのない、爆発的な感染拡大に向かっている」と警鐘を鳴らした。

 【新規感染者数の急増に比例して「インド型」の割合も急上昇】

 都内の「インド型」の割合も、新規感染者数の急増に比例して上昇している。今週月曜(7月26日)には、それ以前の4連休を含めた5日分の集計結果を発表したが、この時の割合は51.9%だった。40%台から50%台に至るまでは、1週間足らずだった。

 さらに今週火曜(7月27日)は50.3%、今週水曜(7月28日)は55.9%、昨日が62.9%と、50%台から60%台に乗るまではわずか3日と、新規感染者数の急増に比例して「インド型」の割合も急上昇している。

 【都内の高齢者で、ワクチンの2回接種修了者は69.7%】

 昨日開催された都専門家会議でも「インド型」の割合が上昇している点について「デルタ株(=「インド型」)への置き換わりが進むと、感染拡大がさらに急速に進み、爆発的な感染状況になる」と指摘している。

 この対策としてワクチン接種の推進が掲げられているが、都内の65歳以上(医療従事者等は除く)の高齢者は、1回目が83.1%、2回目が69.7%となっている。高齢者を含む全世代(12歳以上の接種対象者)では1回目が41.9%、2回目が26.8%だった。

 この状況を踏まえ、都専門家会議は「全てのワクチン接種を希望する都民に、速やかにワクチン接種を行う体制強化が急務である」と述べている。

◇─[後記]───────────

 都内の「インド型」の感染割合は、都や国の専門家会議が予測したペースを上回るスピードで急増しています。介護事業所が現状で出来る対策は、消毒や換気の徹底等の基本的な感染防止策の徹底しかないのかも知れません。

 それでも、今後も「インド型」の割合がさらに上昇していくことを考えれば、その基本的な感染防止対策を「愚直」に徹底することが重要になると思われます。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月29日(木)第553号*****

◆◇◆◆◆─────────────
「特定処遇改善加算で、リーダー級職員の賃金水準は他産業と同レベルになったのか?」
─────────────◆◇◇◆◆
 
 2019年(令和元年)10月から新設された「介護職員等特定処遇改善加算」は、当初の目的は「勤続年数10年以上の介護福祉士について、月額平均8万円相当の処遇改善を行う」という方針だったが、実際にはこの原資の配分ルールは当初より緩和されている。

 この結果により「本来の趣旨」が実現されているのか、検証と対策を求める声が挙がった。7月28日に都内で開催された厚労省の有識者会議・介護給付費分科会で、委員として出席している日本介護福祉士会の藤野裕子常任理事が意見として述べた。

 この意見に対し、分科会長で司会を務める田中滋・埼玉県立大学理事長は「おっしゃる通り」と応じ、現在分科会で検討している「令和3年度・介護従事者処遇状況等調査」の中に、何らかの形でこの内容が盛り込まれる見込みとなった。

 【「リーダー級の職員の賃金水準は、他産業と遜色ないレベルが実現されているか」】

 藤野常任理事は、令和3年度の介護報酬改定で、特定処遇改善加算の配分ルールが緩和されたことを踏まえ「加算取得が進んでいるかを確認するとともに、本来の趣旨であるリーダー級の介護職員について、他産業と遜色ない賃金水準が実現されているか」

 「また前年度よりも(本来の趣旨に)近づいているか、加算のインパクトが弱まっていないか、検証と対策が必要と考える」等と発言した。

 【令和3年度調査で「特定処遇改善加算の届出状況」の質問内容は5項目を予定】

特定処遇改善加算の調査内容 「令和3年度・介護従事者処遇状況等調査」の中の「特定処遇改善加算の届出状況」の質問内容は、現在のところ次の5項目が予定されている。これは「令和2年度」の調査内容と全く同じになっている=表・厚労省HPより。黄色(令和2年度調査項目)と緑色(令和3年度調査項目)のラインマーカーは、弊紙による加工

 ■1.加算の届出状況=加算(1)加算(2)の届出状況を調査。

 ■2.加算の配分範囲=加算を配分した職員の範囲を調査。

 ■3.勤続年数の取扱い=「経験・技能のある介護職員」の、判断に当たっての勤続年数の取扱いについて調査。

 ■4.賃金改善の内容=「経験・技能のある介護職員」の、賃金改善の内容等を調査。

 ■5.加算の届出を行わない理由=加算の届出を行っていない事業所について、届出を行わない理由を調査。

 「介護従事者処遇状況等調査」は、介護従事者の処遇の状況と、介護職員処遇改善加算の影響等の評価を行い、介護報酬改定のための基礎資料を得ることを目的として実施されている。今回の「令和3年度調査」は今年10月に実施され、来年3月に公表される予定。

◇─[後記]───────────

 藤野常任理事の指摘は、弊紙発行人も以前から非常に気になっていた点でした。「配分ルールの緩和」により、現場の介護職員に原資が幅広く分配されたことで「底上げ」が図れましたが、一方で「本来の趣旨」も介護業界にとっては極めて大切な課題だと思います。

 業界の未来を担う若い世代が「頑張って経験を積めば自分も将来、職場の先輩や上司のような待遇が受けられる」との目標が持てることは、介護業界にとっても非常に重要です。今回の調査を機にぜひ、現状と課題と洗い出してもらいたいと思います。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月28日(水)第552号*****

◆◇◆◆◆─────────────
「ワクチン接種で抗体量は上昇するが、男性は女性よりも少なく、年齢が高いほど少ない」
─────────────◆◇◇◆◆

 新型コロナのワクチン接種により、ウイルスの感染を抑制する抗体が、日本人でも血液中に産生されることが医学者らの研究グループにより証明された。また、男性は女性よりも抗体の量が少なく、特に男性は年齢が高いほど抗体の量が少ないことも判明した。

 藤田医科大学が、7月26日に発表した。これらは同大学の大学院保健学研究科の研究グループと、国立感染症研究所・富士フイルムらとの共同研究によりわかった。ファイザー社製のワクチンを接種した、同大学の教職員219名全員の血液中の抗体を調べたもの。

藤田医科大学 同大学では、今回の研究成果のポイントとして、次の5点を挙げている=画像・藤田医科大学HPより。赤色の下線は、弊紙による加工

 ■1.調査した教職員全員の抗体量が、ワクチン接種後に上昇した。

 ■2.抗体量は、ワクチン1回接種でもわずかに上昇したが、2回接種することで大幅に上昇した。

 ■3.男性は女性よりも抗体の量が少なく、男性は年齢が高いほど抗体の量が少ない。

 ■4.血液中の抗体の量が多いほど、ウイルスの中和活性(ウイルスの感染や増殖を阻害する抗体を中和抗体といい、その作用を中和活性という)が高い。

 ■5.今回の研究結果を踏まえ、自動化学発光酵素免疫分析装置で、迅速に抗体測定が可能な試薬を開発した。

 これを踏まえ、同大学では「これらの結果は、新型コロナウイルスワクチンの接種により、ウイルス感染を抑制する抗体が産生されることを示している。また、抗体ができる量には個人差があることがわかった」

 「血液中の抗体量を測定することで、個人にあったワクチンの接種間隔や接種量・接種回数などを決めることができる可能性があり、今後も研究を続ける予定だ」等とコメントしている。

 【個人にあったワクチンの接種間隔や接種量・接種回数を決めることができる可能性も】

 これまで、ワクチンの接種には感染防御の効果があることは証明されていたが、日本人の接種後の抗体量の上昇の仕方や個人差などについては、あまり詳細には調査はされていなかった。

 また、測定する抗体にも数種類があり、どの抗体を測定するのが最も適した方法なのかもよく分かっていなかった。そこで同大学では教職員を対象に研究を進め、個人による抗体の上昇の仕方の違いやワクチン接種により、中和抗体ができるかどうかを調査した。

 今回の研究結果で、ワクチン接種により中和活性を持つ抗体が産生され、そのでき方には個人差があることが分かった。このため血液中の抗体量を継続的に測定することで、個人にあったワクチンの接種間隔や接種量などを決めることができる可能性を見出した。

 また、抗体量を全自動で迅速に測定することが可能な自動化学発光酵素免疫分析装置の専用試薬も開発した。同大学では「今後はこの分析装置を用いてより大規模な調査も行い、感染から防御するために必要な抗体量の指標なども調査する予定だ」等と述べている。

◇─[後記]───────────

 「血液中の抗体量を測定することで、個人にあったワクチンの接種間隔や接種量・接種回数などを決めることができる可能性がある」との結果が得られたことは、大きな成果ではないかと思われます。

 特に高齢者の男性は、女性よりも血液中に産生される抗体が少ないとのことなので「では、高齢者にとってどのようなワクチン接種の仕方が最適なのか?」も、いずれ判明すると思います。同グループの今後の研究活動に、期待したいと思います。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月27日(火)第551号*****

◆◇◆◆◆─────────────
東京都「インド型」感染割合・連休含む5日間で50%を突破、感染者は940人
─────────────◆◇◇◆◆

 東京都内の新型コロナの新規感染者数が連日1千人を超える中で、変異株「インド型」の割合が、先週からの4連休と昨日月曜の計5日間で51・9%を記録した。「インド型」のPCR検査で陽性と判明したのは、この5日間で940人だった。

東京都「インド型」50%超 東京都が、7月26日16時45分時点の速報値=表・東京都HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工=を発表して判明した。これによると、PCR検査実施数1,810に対して陽性例は940で、陽性率は51・9%となった。都内の「インド型」の割合は7月20日に40・1%と、30%台に乗ってわずか4日で40%台に入った。

 さらに今回は、それから1週間も経たずに50%台を記録するなど、その割合は急速に上昇している。東京都の「インド型」PCR検査の結果は、通常は平日16時45分にその日の集計分が公表される。

 ただし今回は7月22日・23日が祝日で、24日・25日が土日であったため、26日に5日分の集計を発表した。また「インド型」PCR検査は都の関連機関と民間の検査機関が行った結果を合計しているが、今回は連休が入ったため民間の検査機関の稼働率が低かった。

 このため、今回の5日間の実際の陽性者数は「940人」をさらに上回る可能性がある。今回の「940人」の年代別の内訳では、20代・30代・40代の3世代で全体の72・4%とほぼ4分の3を占め、高齢者層の陽性例は少数に止まっている。

 この傾向について都の専門家会議は「過去の感染事例を見ても若年層から、家庭や施設を通じて高齢者に感染している。高齢者層はワクチン接種が進んでいるが、たとえ接種済みでも『インド型』の感染力の強さには十分に警戒する必要がある」等と指摘している。

 今回の「940人」の年代別の内訳は、次の通り。

 ▽10代未満=63人
 ▽10代=58人
 ▼20代=343人
 ▼30代=206人
 ▼40代=132人
 ▽50代=86人
 ▽60代=31人
 ▽70代=9人
 ▽80代=7人
 ▽90代=1人
 ▽年代不明=4人

◇─[後記]───────────

 東京都の新型コロナの新規感染者数は、多少の上下動はあるものの連日1千人を超えています。その中で「インド型」の割合だけは急ピッチで上昇を続けており、専門家が指摘するように「いずれ全て『インド型』に置き換わることになるのでは……」と思われます。

 政府には、現在のワクチン接種がどの程度「インド型」に効果があるのか、正確なデータを示してもらいたいと思いますが、かなりの成果は期待できるものの「ゼロ」にはならないようです。

 そうなると、基本的な感染防止対策の徹底しかないと思われますが、現在開催されている東京オリンピックに対する、日本国民の高揚感をみると、どうもこの「インド型」に対する危機感が薄れてしまっているように、弊紙発行人は感じています。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月26日(月)第550号*****

◆◇◆◆◆─────────────
65歳以上の高齢者のワクチン接種「感染割合が未接種と比べて、2回接種は10分の1以下」
─────────────◆◇◇◆◆

 新型コロナの新規感染者数の増加が「第5波」にある中で、65歳以上の高齢者の感染者数が低く抑えられている。ワクチン接種が進んでいることが要因と考えられるがさらに、未接種よりも2回接種した高齢者の方が、感染が抑えられているデータが示された。

高齢者のワクチン接種効果 7月21日に開催された、厚生労働省の「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(厚労省専門家会議)で「全国の新規陽性者数および高齢者のワクチン接種率」を分析した資料=画像・厚労省HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工=として示された。

 【ワクチンを2回接種した高齢者は、未接種の高齢者と比べて感染割合が10分の1以下】

 ここでは「ワクチン接種状況と新規感染者数等の動向」について、次の3点の分析結果が示された。

 ■1.国内の新規感染者の多くは、65歳未満のワクチン未接種者となっている。

 ■2.国内の新規感染者数をワクチン接種歴別にみると、7月にワクチン未接種(65歳以上)は10万人当たり13.0だがワクチン2回接種者(65歳以上)は0.9となっている。未接種者と2回接種者を比較して、65歳以上の高齢者の感染が10分の1以下になっている。

 ■3.東京都の新規感染者に占める65歳以上の割合は4%程度にとどまっており、これまでのところ、重症者や死亡者の増加が抑えられている。

 この中の「2」について、わが国の人口10万人当たりの、接種歴別の新規陽性者数を、7月5日から15日までの11日間で分析したところ、65歳以上の高齢者の場合、ワクチンを未接種・1回だけ接種・2回接種で比べると、次のような結果となった。

 【65歳以上の高齢者】
 ▽未接種=13.0
 ▽1回接種=3.7
 ▼2回接種=0.9

 同様に「65歳未満」と「全ての年齢」の結果も「65歳以上」と同じく2回接種した方が未接種より「10分の1以下」となった。これらの結果について厚労省専門家会議は「接種進展に伴う効果について、今後も適切に分析・評価することが必要」等と指摘している。

 【65歳未満】
 ▽未接種=28.7
 ▽1回接種=17.5
 ▼2回接種=2.4

 【全年齢】
 ▽未接種=27.4
 ▽1回接種=9.1
 ▼2回接種=1.3

◇─[後記]───────────

 ワクチン接種により新規感染が抑えられることは事実でしょうが、それでも「10分の1以下」で「ゼロ」ではない点も、注視すべきだと思います。現状では引き続き、警戒レベルを引き上げた感染防止対策が、全国の介護事業所に求められることになると思います。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月21日(水)第549号*****

◆◇◆◆◆─────────────
東京都「インド型」割合、30%からわずか4日で40%に急上昇、陽性者も317人と最高
─────────────◆◇◇◆◆

 東京都内の新型コロナ変異株「インド型」の感染者の割合が、先週から急上昇している。東京都が発表した、7月20日午後4時45分時点の「インド型」スクリーニング検査の陽性率は40・1%で、7月16日に33・4%を記録してからわずか4日で40%台に入った。

東京都「インド型」40%突破 7月20日のスクリーニング検査は、検査実施数791に対し陽性例は317で、陽性率は40・1%だった=表・東京都HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工。この日の陽性者数317は、4日前(7月16日)の303を上回り、東京都が公表した検査結果では、過去最高を記録した。

 【都内の「インド型」の割合は今月初旬の20%台から、現在はほぼ倍増の40%に】

 都内の「インド型」の陽性者数は7月9日の発表が167人で、それまで二けたに止まっていた陽性者数が三けたに急増した。新規感染者全体に占める割合も、6月最終週は10%台で推移していたが、7月第1週(7月5日から9日まで)に入り20%前後に上昇した。

 さらに7月第2週(7月12日から16日まで)には20%台後半で推移し、その週末(7月16日)に30%を突破した。ここまでの陽性率は、ほぼ1週間ごとに10%程度上昇していたが、40%台に到達するまではわずか4日と、直近では急上昇する傾向を示している。

 7月9日以降の、都内の「インド型」の割合と陽性者数は次の通りで、割合は各日の16時45分時点の発表数値を元に計算した。

 ▽7月9日(金)=21・9%=陽性者167、検査数764
 ▽7月12日(月)=29・2%=陽性者87、検査数298
 ▽7月13日(火)=28・6%=陽性者178、検査数622
 ▽7月14日(水)=26・7%=陽性者138、検査数517
 ▽7月15日(木)=29・9%=陽性者177、検査数591
 ▼7月16日(金)=33・4%=陽性者303、検査数908
 ▼7月19日(月)=34・5%=陽性者143、検査数415
 ▼7月20日(火)=40・1%=陽性者317、検査数791

◇─[後記]───────────

 7月20日の陽性者317人を年代別にみると、20代=92人、30代=70人、40代=60人と、この3つの年代の合計222人が「インド型」陽性者全体の70%を占めています。60代から90代までは合計26人で、全体の8%となっています。

 高齢者の割合が低いのはワクチン接種が進んでいる影響もあるのでしょうが先週からの、この急激な「インド型」の割合の上昇には東京都内に限らず、全国の全ての介護従事者が留意する必要があると思われます。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月20日(火)第548号*****

◆◇◆◆◆─────────────
コロナ下での介護施設の面会・厚労省が現行基準で実施可能な「ガイドライン」を示す
─────────────◆◇◇◆◆

 新型コロナの感染拡大の影響により、介護施設での入居者と家族との面会等は制限されているが、高齢者向けのワクチン接種が進んでいることもあり、介護業界関係者から「面会制限の解除」を求める声が高まっている。

 現状では厚労省は「ワクチン接種した方の面会制限解除については、政府の新型コロナ感染症対策本部による『感染症対策の基本的対処方針』の改正がなければ、厚労省としても方針を示すことが困難な状況」との姿勢を崩していない。

 しかし、各種の研究機関で「面会制限の継続による認知症の進行や、入所者のADLの状態の悪化がみられる」等の指摘が出されており、介護業界関係者から厚労省に対して「面会に関する新たな基準を示すべき」との要望が出されている。

 これらの動きを受けて、厚労省は7月19日、都道府県等に対して「高齢者施設等における、面会に係る事例集および留意事項等の再周知について」と題した連絡文書を発出し、管轄する高齢施設等への周知を依頼した。

対面での面会実施事例 内容は「現行の基準の中で、どこまで面会が可能であるかをわかりやすく示したもの」で、実質的に「現状でも、ココまでなら実施可能」という「ガイドライン」を提示した形となっている=表・厚労省HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

 内容は「対面での面会を実施する事例」「ガラス越しでの面会を取り入れた事例」「オンラインでの面会を取り入れた事例」の3パターンについて、それぞれの「好事例」を2~3ケースずつ示している。

 この「ガイドライン」中の、「対面での面会を実施する事例」で示した3ケースの概要は、次の通り。

 ■1.換気可能な相談室等で実施する場合

 ▽条件=予約制で1組3名まで(面会希望者が付き添いが必要な方等の場合は3名以上も可)で、面会時間 は15分。

 ▽実施方法=換気可能な相談室等で実施するが、看取りの場合は居室でも可能。窓・ドア等は開けて実施する。正面で向かい合うことは避け、1メートル以上の距離を保つ。面会者に飲み物を提供する場合は、面会前に玄関ロビー等で対応する。

 ▽施設側に求められる「工夫」等=家族に、事前に手紙等で注意事項を送付する。居住空間での見学要望に対しては職員が同行し、マスク着用で20分以内。窓は開放し、ドアの開閉やスイッチ等は職員が対応する。ただし、居室への入室は不可。

 ■2.専用スペース(ロビーまたは多目的室)で実施する場合

 ▽条件=予約制で、面会時間は30分以内。1組3人以内とする。

 ▽施設側に求められる「工夫」等=面会後は、消毒を徹底する。家族との外出も可能だが、スタンダードプリコーション(標準予防策)を徹底すること。

 ■3.デイルーム等で、入居者と面会者との間に「透明シート」を設置して実施する場合

 ▽条件=予約制で、面会時間は1回当たり15分。実施前に家族に対して、施設側が用意した「チェックリスト」に必要事項を記載してもらう。

 ▽施設側に求められる「工夫」等=施設の入居者が少ない場合は、1日当たりの面会者人数等の制限は設けないケースもあり得る。ただし事前に家族に対して、施設長名でルールや注意事項を「お知らせ」すること。

◇─[後記]───────────

 この「ガイドライン」をみると、結果的には現行の基準内でも「面会時間は15分から30分で、可能な限り少人数とし、換気等に十分に注意」すれば「施設内の面会は可能」と読み取れます。

 しかし現実には「第5波」が始まっている現状では、各施設で「面会許可」を出すのは極めて難しい判断になると思われます。やはり「ワクチンを2回接種した後であれば、面会可能」とするのが、施設側にとって最もわかりやすい「基準」になると思われます。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月19日(月)第547号*****

◆◇◆◆◆─────────────
東京都内の「インド型」感染者が300人超え・割合も30%突破、先週末に急増
─────────────◆◇◇◆◆

 東京都内の新型コロナの、1日当たりの新規感染者数が1千人を超える日が続いているがその中で、従来株よりも感染力が強いとされている変異株「インド型」の感染者数が300人を超え、新規感染者に占める割合も30%を超えた。

都内「インド型」300人超え 東京都の発表によると、先週金曜(7月16日)午後4時45分時点の新型コロナの新規感染者数は1,271人で、このうち908人に「インド型」のスクリーニング検査を実施したところ陽性者は303人で、割合は33・4%だった=表・東京都HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

 都内の「インド型」の陽性者数は7月9日の発表が167人で、それまで二けたに止まっていた陽性者数が三けたに急増した。新規感染者全体に占める割合も、6月最終週は10%台で推移していたが、7月第1週(7月5日から9日まで)に入り20%前後に上昇した。

 さらに7月第2週(7月12日から16日まで)には20%台後半で推移し、その週末(7月16日)に30%を突破した。7月9日以降の、「インド型」の割合と陽性者数は次の通りで、割合は各日の16時45分時点の発表数値を元に計算した。

 ▽7月9日(金)=21・9%=陽性者167、検査数764
 ▽7月12日(月)=29・2%=陽性者87、検査数298
 ▽7月13日(火)=28・6%=陽性者178、検査数622
 ▽7月14日(水)=26・7%=陽性者138、検査数517
 ▽7月15日(木)=29・9%=陽性者177、検査数591
 ▼7月16日(金)=33・4%=陽性者303、検査数908

◇─[後記]───────────

 ザックリとした感覚で言えば、「インド型」の感染者の割合は、毎週10%ずつ上昇している感があります。この傾向が続けば、今週末には40%を軽く突破しそうな勢いがあります。これに比例して、新規感染者数も増加傾向が続くと思われます。

 今週の金曜(7月23日)は東京オリンピックの開会式です。厚労省専門家会議の委員の「開会式時点で『インド型』は、61・5%を占める」との予測(弊紙7月15日号に掲載)が、かなり現実味を帯びてきそうです。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月16日(金)第546号*****

◆◇◆◆◆─────────────
介護福祉士の平均年収292万円・資格手当があるのは全体の6割で、平均月額9千円
─────────────◆◇◇◆◆

 介護福祉士等の国家試験の運営を担う、社会福祉振興・試験センターは昨年、介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士の「就労状況調査」を行い、その結果の速報版を7月9日に公表した。

介護福祉士の令和元年度の年収 これによると、介護福祉士に令和元年度の収入状況を聞いたところ「年収額」を回答した人の平均は「292万円」だった。男女別では、男性の平均は「373万円」、女性の平均は「269万円」だった=表・同センターHPより。緑色と青色と紫色のラインマーカーは、弊紙による加工

 また年代別の平均年収をみると、男性では40代の「405万円」が最高で、女性は20代・50代の「288万円」が最高だった。また、介護福祉士としての資格手当が「ある」と回答した人は全体の62・9%で、平均月額は「9,055円」だった。

 【介護福祉士の登録者は175万人で、今回の調査に回答した介護福祉士は58万人】

 同センターによると、昨年(令和2年)8月末時点で介護福祉士の登記簿に登録された有資格者は175万3,123人で、このうち今回の調査の対象となったのは137万7,091人。さらに調査に回答した人は58万2,319人で、回答率は42・3%だった。

 介護福祉士の、男女の年代別の平均年収は次の通り。なお▼印は、男女別で最も高い平均年収の年代。

 ■男性平均=373万円
 ▽男性10代=274万円
 ▽男性20代=307万円
 ▽男性30代=366万円
 ▼男性40代=405万円
 ▽男性50代=395万円
 ▽男性60代以上=297万円

 ■女性平均=269万円
 ▽女性10代=232万円
 ▼女性20代=288万円
 ▽女性30代=277万円
 ▽女性40代=282万円
 ▼女性50代=288万円
 ▽女性60代以上=221万円

◇─[後記]───────────

 この調査によると、社会福祉士の平均年収は「403万円」で、精神保健福祉士の平均年収は「404万円」です。同じ国家資格でありながら、他の2職種とは100万円以上の開きがあります。

 以前に厚労省の有識者会議で、ある委員が「私も介護福祉士の資格を取得してから数十年が経過したが、そろそろ他の国家資格と同等になって欲しいと強く願っている」と発言した内容が、今でも弊紙発行人の記憶に強く焼き付いています。

 厚労省には、まずは最低限、同じ福祉系の国家資格である他の2職種と「同等」となるような施策を、なんとしても早期に実行してもらいたいと思います。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月15日(木)第545号*****

◆◇◆◆◆─────────────
東京都「インド型」の割合・厚労省専門家「7月17日で50%超、五輪開会式で61.5%」
─────────────◆◇◇◆◆

 東京都は、昨日(7月14日)の新型コロナの新規感染者が1,149人になり、5月13日(1,010人)以来の「1千人超」となったが、その感染拡大のスピードは今年の春に起きた「第4波」を大きく上回っており、その要因は変異株「インド型」の拡大とみられている。

 その新型コロナの、都内における今後の感染拡大状況について専門家は「7月17日に『インド型』が半数を超え、オリンピック開会式(7月23日)時点で『インド型』は61・5%を占める」と予測した。

西浦教授・東京のインド型陽性率予想 7月14日に開催された、厚生労働省の新型コロナ感染症対策アドバイザリーボード(厚労省専門家会議)で、京都大学大学院の西浦博教授が資料として公表した=画像・厚労省HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工。さらに西浦教授は、その後の都内の「インド型」は「8月17日には、90%を超える」と指摘している。

 【東京都が発表した7月14日の「インド型」の陽性率は、26・7%】

 一方、東京都が発表した、7月14日16時45分時点の「インド型」のスクリーニング検査では、検査数517に対し陽性例は138で、陽性率は26・7%だった。この7月14日の、都内の新規感染者数は1,149人で、検査数は517なので、検査率は45・0%となる。

 つまり、新規感染者の半数弱を対象に「インド型」のスクリーニング検査を実施したことになるため、実際の都内の「インド型」の感染者は、さらに多いとみられる。

◇─[後記]───────────

 西浦教授が「50%を超える」と指摘している7月17日は明後日で、さらに東京五輪の開会式は来週・8日後です。これまで「インド型」の感染拡大状況は、厚労省や東京都の専門家の「予測」を、さらに上回るスピードで進行しています。

 できれば、この「予測」通りにならないことを祈りたい気持ちです。唯一の救いは、専門家の分析ではいずれも「ワクチンの接種効果で、高齢者層の感染者数や重症化率は抑えられている」と分析している点です。

 しかし現実を直視すれば、この西浦教授の「予測」をさらに上回る速度で「インド型」の感染は拡大するとの覚悟を持って、都内の介護事業所は感染防止対策に取り組む必要があります。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月14日(水)第544号*****

◆◇◆◆◆─────────────
ワクチン接種後の死亡事例453件中、451件が因果関係が不明・田村大臣「まずは申請を」
─────────────◆◇◇◆◆

 厚生労働省は7月7日に「新型コロナワクチンの接種後の死亡事例が453件あった」と発表した。その内訳は、ワクチンとの因果関係が否定できないものが1件、因果関係が認められないものが1件、情報不足等により因果関係を評価できないものが451件だった。

 これに対して厚労省は救済制度を設けているが、死亡事例のほとんどが「情報不足等により、因果関係を評価できないもの」であり、本当に全ての死亡事例に救済制度が適用されるのか否か、疑問の声が上がっている。

7月9日田村大臣会見2 この救済制度の適用方法を、7月13日の定例会見=写真は7月9日の会見の様子。厚労省HPより=で記者から問われた田村憲久厚生労働大臣は「まずは、申請を出していただきたい。その後、審査会で専門家の方々に審査をしていただいて、その上で判断をさせていただく」等と述べるにとどめた。

 これらの事項に関する、記者会見での質疑応答の概要は次の通り。

 ▽記者=田村大臣は、今年2月19日の衆議院予算委員会で、立憲民主党の末松義規議員の質問に答えて「新型コロナワクチンの接種後、副反応などで死亡した場合、遺族に4,420万円が支払われる」と答弁されている。

 一方、厚労省ホームページの予防接種健康被害救済制度には「接種に係る過失の有無にかかわらず、予防接種と健康被害との因果関係が認定された方を迅速に救済するものです」

 ▽「その健康被害が接種を受けたことによるものであると厚労大臣が認定したときは、市町村により給付が行われます。厚生労働大臣の認定にあたっては、第三者により構成される疾病・障害認定審査会により因果関係に係る審査が行われます」と明記されている。

 厚労省は今月7日、新型コロナワクチンの接種後の死亡事例を453件と発表したが、その内訳は、ワクチンとの因果関係が否定できないものが1件、因果関係が認められないものが1件、情報不足等により、因果関係を評価できないものが451件とのことだ。

 453件の死亡事例のうち、厚労大臣が認定した事例は何件で、迅速に救済された事例は何件なのか? また、副反応で死亡した疑いがある場合は、遺体は保全されるのか? その際、例えば検死のような調査は行われるのか?

 また、遺族が審査結果に不服がある場合は、どのように対応すればいいのか?

 ▼田村大臣=申請が出てこないことには、申請の手続きには乗らないので、お亡くなりになられている事例はあるけれども、申請を出していただかないことには対象にならない。今言われた全てが対象になるかは、申請を出していただくかどうかということになる。

 一定程度、申請は出てきていると思うが準備しているので、これはこれから審査会で専門家の方々に予断のない審査をしていただいて、その上で判断をさせていただくということになる。

 最終的には厚生労働大臣が認定をするが、私が全てをみるわけではないので、これは専門家の方々にしっかりとご審査をいただくということになる。ご遺体の保全だとかは、それぞれの方々の対応だと思う。

 いつ申請が出てくるか、もうご遺体を埋葬された後に申請を出してこられる方々もおられると思う。そこは制度の中で、そういうものが決まっているわけではないということだ。

◇─[後記]───────────

 結果的に「接種後の死亡事例のほとんど全ては、ワクチンとの因果関係が不明」であることになり今後、遺族が申請をすれば本当に救済を受けられるのか──特にまだワクチンを接種していない方々にとっては「接種して大丈夫なのか?」との不安が増しそうです。

 また死亡にまで至らなくても、ワクチンを接種した後に「副反応」が続くような事例も予想されます。高齢者や基礎疾患を持つ方々、特にまだワクチンを接種していない方々が積極的にワクチン接種に臨めるようなメッセージを、厚労省には望みたいと思います。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月13日(火)第543号*****

◆◇◆◆◆─────────────
ファイザーワクチン「6週間」問題・田村大臣「3週間を超えても、効果は失われない」
─────────────◆◇◇◆◆

 新型コロナのワクチンで、自治体から「予定通りに入荷して来ない」等、ワクチンの供給不足の声が上がっている中、ファイザー社製ワクチンの接種間隔について、これまで「3週間」とされてきた期間を、田村憲久厚生労働大臣が国会で「6週間」と発言した。

田村大臣7月9日会見 この問題について、一部では「ワクチンの供給不足を補うために、接種間隔を延ばそうとしているのではないか?」との疑念が生じている。この「6週間」問題に対し、田村大臣は7月9日の記者会見=写真・厚労省HPより=で「6週間以内に(打てば良い)とは言っていない」と釈明した。

 その上で「6週間ぐらいは一定の有効性は認められるので、なるべく(3週間という)期間が過ぎても、早く打っていただきたいという意味だ」と説明した。この点に関する、当日の記者会見での質疑応答の内容は、次の通り。

 【田村大臣「仮に3週間をオーバーしても、それで効果が全く失われるわけではない」】

 ▽記者=自治体に供給する、ファイザー製ワクチンの接種間隔についてお伺いしたい。これまで厚労省は(第1回目と第2回目の接種の間隔を)「標準3週間」と言ってきたが、外国では「6週間」とする国もある。

 先週大臣は、衆議院の厚生労働委員会で「6週間以内なら、効果を維持できる」と発言されているが、接種間隔を6週間に延ばしても十分な効果を期待できるのか? また、自治体側はその供給に合わせて、2回目の接種を6週間に延ばすことを検討すべきか?

 ▼田村大臣=これは以前の国会でも、この「6週間の問題」は野党からのご質問が出ているので、そこでもお答えしているが、ファイザーそれからWHO等、いろいろなところが「6週間ぐらいは一定の有効性は認められる」ということを、言われておられる。

 私が申し上げたのは「6週間」というもので「6週間以内に」とは言っていない。「6週間は一定の有効性が認められるので、なるべく期間が過ぎても早く打っていただきたい」という意味だ。

 これはもう以前から、3月か4月の国会、その頃から申し上げている話なので、仮に(標準とされている)3週間をオーバーしたとしても、それで効果が全く失われるから「2回目を打つのを止める」というものではない。

 なるべく早く打てる体制を、自治体にお願いしたいし、打たれる方に関しても、仮に3週間超えても早く打っていただいて、一定の有効性はあるということをファイザーの方も言われておられるので、そういう意味ではそういう対応をしていただきたいと思う。

◇─[後記]───────────

 田村大臣の発言を、仮に全面的に信用するとしても、最近の政府の「ワクチン供給不足問題」を巡る対応を見ていると、どうしても「田村大臣は『6週間』を持ち出して、国民の、供給不足に対する不安を打ち消そうとしているのでは?」と勘ぐってしまいます。

 政府(首相官邸)の発表によれば7月12日時点で、全国の高齢者向けのワクチン接種は、1回目の接種が終了した人は全体の76・1%で、このうち2回目まで接種を終了した人は46・6%です。

 コロナウイルスの変異株「インド型」の感染が全国で拡大している中、まずはワクチン接種を希望する全ての高齢者に、例え「3週間」が「6週間」に延びても、着実に2回目の接種を、政府が公言している「7月末まで」に終了してもらいたいと思います。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月12日(月)第542号*****

◆◇◆◆◆─────────────
東京都「インド型」陽性者・前日の98人から167人に急増、陽性率も20%台に上昇
─────────────◆◇◇◆◆

東京都「インド型」167人に急増 東京都内の新型コロナ変異株「インド型」の感染者が167人と、それまで二けたに止まっていた数が三けたになり、急増した。都が7月9日に、16時45分時点のスクリーニング検査の結果を発表して判明した=表・東京都HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工。また陽性率も21・9%と連日20%台を記録している。

 都内では、1日当たりの新規感染者数が1千人を超えることが確実な情勢になっており、その中でも「インド型」が占める割合が少しずつ増加する傾向を示している。これまでの変異株のスクリーニング検査で陽性者数の最高は、その前日(7月8日)の98人だった。

 6月最終週(6月28日から7月2日まで)は「インド型」の割合は10%台で推移していたが、7月第1週(先週=7月5日から9日まで)に入り、20%前後に上昇した。先週の「インド型」の割合は次の通りで、各日の16時45分時点発表の数値を元に計算した。

 ▽7月5日(月)=18・5%=陽性者38、検査数205
 ▼7月6日(火)=20・8%=陽性者94、検査数452
 ▽7月7日(水)=17・3%=陽性者71、検査数411
 ▼7月8日(木)=22・7%=陽性者98、検査数432
 ▼7月9日(金)=21・9%=陽性者167、検査数764

◇─[後記]───────────

 「167人」を年代別にみると、20代(51人)30代(40人)が圧倒的に多く、全体の54・5%と半数以上を占めています。さらに40代(31人)まで加えると73・1%と、全体の約4分の3にまで達しています。

 都の専門家会議も「インド型」の感染状況について、現在は若年層が中心になっていることを述べた上で「過去の第3波や第4波の時も、若年層から家庭や施設等を通じて、感染すれば重症化しやすい高齢者層へ拡大している」と指摘しています。

 その高齢者層へはワクチン接種が進んでいますが、それでも「インド型」の感染力の強さを加味して考慮すると、現在の「第5波」が高齢者層へ拡大するのか否かの分かれ目は、介護事業所等が実施している「今」の感染防止対策にかかっているのかも知れません。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月9日(金)第541号*****

◆◇◆◆◆─────────────
東京都専門家「第5波」の予兆を指摘、「第4波よりも早いペースで感染状況が悪化も」
─────────────◆◇◇◆◆

 東京都の新型コロナ感染症モニタリング会議(都専門家会議)は7月8日、都内の感染状況を分析し、変異株L452R(=「インド型」)の陽性率が10%を超えたことから「第5波」の予兆を指摘し「第4波よりも早く、感染状況が悪化する可能性がある」等と予測した。

 全国で、今年春先から始まった「第4波」の感染拡大の要因となった変異株N501Y(=「英国型」)は、都の機関のスクリーニング検査で、初めて陽性が確認されたのは今年1月11日から17日までの週だった。

東京都インド型「第5波」の予兆 その後「英国型」は、この初めての確認から12週目(4月5日から11日までの週)に、スクリーニング検査で陽性率が10%を超えてから急増した=グラフ・東京都HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工。一方「インド型」は、同様に都の機関によるスクリーニング検査が4月30日から開始された。

 この検査の開始後、4月29日以前に都内で5例の「インド型」の陽性例が検出された。このため4月30日の週を起点として1週間単位の陽性率をみると、割合は徐々に上昇して8週目(6月21日から27日)に、前週(8・4%)の倍近い14・7%に跳ね上がった。

 【都専門家・第5波は「第4波よりも早いペースで感染状況が悪化する可能性がある」】

 この結果に先立ち、都専門家会議は7月1日時点で「直近の夜間滞留人口等は『第4波』に突入した3月末頃の水準にすでに到達している。さらに直近の新規感染者の水準を考慮すると、第4波よりも早いペースで感染状況が悪化する可能性がある」と報告していた。

 これに加え、直近の様々な分析結果を踏まえて都専門家会議は「『英国型』は、12週目に10%を超えてから急増したが『インド型』は、すでに8週目で10%を超えており、今後の推移に注意が必要」等と指摘し「第5波」への警戒を喚起した。

◇─[後記]───────────

 東京オリンピックでは、首都圏(1都3県)での会場は「無観客」と発表されましたが、専門家は様々なケース(友達同士で集まってテレビ観戦する等)で、人流が増加して「インド型」による感染が拡大する恐れを指摘しています。

 都内で感染が拡大すれば、間違いなく全国へ波及することは、過去の感染の「波」の動向を見れば明らかです。またこの人流の増加は、都内の介護事業所にも何らかの形でコロナウイルスが持ち込まれる可能性も指摘されており、五輪開催に向け警戒が必要です。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月8日(木)第540号*****

◆◇◆◆◆─────────────
「インド型」陽性者数が首都圏1都3県で全国の85・9%、専門家「全国への拡大を懸念」
─────────────◆◇◇◆◆

 新型コロナの変異株「インド型」の陽性者は、6月21日から27日までの1週間で、全国で417人だった。このうち東京・神奈川・千葉・埼玉の合計が358人で、1都3県で全国の陽性者の85・9%を占め、専門家は周辺地域や全国への拡大に懸念を示した。

厚労省専門家会議インド型資料 7月7日に開催された、厚生労働省の新型コロナ感染症対策アドバイザリーボード(厚労省専門家会議)で、厚労省が7月6時点の、全都道府県の「インド型」のスクリーニング検査実施状況をまとめ、公表した=表・厚労省HPより。黄色と緑色のラインマーカーは、弊紙による加工。陽性者数が多かった上位6都府県は、次の通り。

 ■1.236人=東京都
 ■2.59人=神奈川県
 ■3.40人=千葉県
 ■4.23人=埼玉県
 □5.21人=大阪府
 □6.12人=茨城県

 この6都府県以外は、全て5人以下だった。また、陽性率(=陽性者数÷スクリーニング検査の実施件数)は、全国平均で7%だった。これらの結果について厚労省専門家会議は「今後もスクリーニングにより、全国的な監視体制を強化する必要がある」

 「同時に、変異株に対する積極的疫学調査や検査の徹底等により、感染拡大を可能な限り抑えていくことが必要。また、水際対策についても、各国の感染状況等も踏まえ、引き続き迅速に対応することが必要」等と指摘している。

 【新型コロナの新規感染者全体では、ワクチン効果で高齢者の割合が最も低い水準に】

 一方、従来株や他の変異株も含めた、新型コロナの新規感染者全体の状況については「ワクチンの接種が高齢者中心に進む中、高齢者の新規感染者数の割合が昨年秋以降で最も低い水準となるなど、ワクチンの効果が示唆されてきている」

 「引き続きワクチン接種を着実に進めることが必要。また、ハイリスクな感染の場や感染経路に着目した戦略的なワクチン接種を進めることも、流行制御に重要と考えられる。その際、特に若年層を中心に、懸念や不安の払拭が必要」

 「また、首都圏の新規感染者数が全国計の約3分の2を占めており、周辺や全国への拡大を波及させないためにも、対策の徹底が必要」等と提言している。

◇─[後記]───────────

 厚労省や東京都の専門家会議は「都内の1日の新規感染者数は、7月下旬には1千人に達する」等と予測していました。しかし昨日(7月7日)の都内の新規感染者は920人と、専門家の推測よりも速く「到達」しそうな状況になってきました。

 また「インド型」の陽性率も、今回の会議では6月下旬時点のデータが使用されたため、全国平均で7%、東京都は14%ですが、その後の東京都の発表で、すでに20%前後の水準に達しています。

 厚労省専門家会議は「周辺や全国への拡大を波及させないためにも、対策の徹底が必要」と指摘しています。全国の介護事業者は、現在も感染防止対策に最善を尽くしておられると思いますが、まずは都内の事業者に「警戒レベル」を上げて頂きたいと思います。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月7日(水)第539号*****

◆◇◆◆◆─────────────
田村大臣・ワクチン不足「原因は在庫の滞留等のミスマッチ、7月から供給が多くなる」
─────────────◆◇◇◆◆

 新型コロナのワクチン接種で、多くの自治体から「供給量が足りないので、新規の接種予約の受付を停止せざるを得ない」等の不満の声が上がっている。これについて田村憲久厚生労働大臣は「原因は、医療機関等に在庫が溜まっているミスマッチ」等と指摘した。

 この解決のため、現在利用しているワクチン接種の記録システム等を使って、供給全体を見直していく方針を示した。その具体策の一つとして「ワクチン接種が進んでいるところには多く配り、遅れているところは調整して配る方法が考えられる」等と述べた。

 さらに、今後のワクチン供給の見通しとして、ファイザー社製は減少するものの、モデルナ社製が多く入ってくることを念頭に「全体で言うと4・5・6(月)の1億回よりも7・8・9(月)の方が足し合わせると多くなる」と述べ、供給不足の懸念を否定した。

田村大臣6月29 日会見  田村大臣が、7月6日の記者会見で述べた=写真は6月29日の記者会見の様子。厚労省HPより。これらの件に関する、記者との質疑応答の概要は次の通り。

 【「現在のワクチン供給不足はミスマッチが原因。7・8・9月は多く供給できる」】

 ▽記者=ファイザーのワクチン供給の偏在についてお伺いしたい。大臣は6月22日の閣議後会見で、自治体に供給されたファイザーのワクチンについて「足りないということは本来ないはずであり、医療機関に在庫が溜まっている可能性がある」

 「しっかり調査して、最適に配分されるように努める」と述べられているが、調査は進んでいるのか? また、在庫や偏在が明らかになった場合、自治体間や医療機関の間での調整は、どのように実施されるのか? また、どのように実施していく予定か?

 ▼田村大臣=6月末までに、約1億回分のファイザーが入ってきて(このうち)9千万回分が、これがもう市中に供給されていると聞いている。実際、今接種している回数は4,800万回だとか、5千万回ぐらいだと思う。

 ということは、市中に4千万回ぐらいはあるわけで、つまり今まで打った分と同じくらいとは言わないが、若干少ないくらいが市中にある(=接種に使用されないで、滞留している)と。これはミスマッチが起こっているのでは、と思う。

 たくさん打っている自治体と、進んでいない自治体があるから、それだけでミスマッチが起きているのはあると思うが、全体ではそれは供給があるわけで、これから供給していく部分に関してはVRS(ワクチン接種記録システム)等でどれぐらい見て行くか……。

 というのは、これは日々、若干入力が遅れるという部分はあるのかも分からないが、分かってはきているので、そういうものを見ながら、これからのワクチン供給というものをどうするかということを、河野(大臣)室の方で考えているということを聞いている。

 であるから、河野大臣に詳しくお聞きをいただければありがたいなと思うが、今まで4・5・6(月)でファイザーのワクチンが1億回分、ファイザーから供給を受けてそれを市中に流して、今、6月末時点で9千万回は流させていただいていると。

 これから7・8・9(月)で7千万回分、これがファイザーからやってくる。若干少ないとも言われるが、一方、9月までにモデルナが5千万回来るから、全体で言うと4・5・6(月)の1億回よりも、7・8・9(月)の方が足し合わせると多くなる。

 ワクチンの供給量という意味からすると、多くなる計画であるので、我々としては、後はミスマッチをどうやって解消しながら、必要なところにワクチンを供給していけるかというところだ。

 【「接種が進んでいるところには多く配り、遅れているところは調整して配る」】

 ▽記者=そのミスマッチだが、いつぐらいまでに(解決する)ご予定は? 今のところ分かっていないのか?

 ▼田村大臣=どれぐらいワクチンが、発送している分はV-SYS(ワクチン接種円滑化システム)で分かるので。それから使っている分はVRS(ワクチン接種記録システム)で分かるので、その差を順次、供給するときに毎回、そういうものを見ながらやっている。

 そういう意味では順次、必要な自治体に必要な量を供給していくというのが、一つの基本的な考え方だと思う。

 ▽記者=ファイザーの供給不足に関連してお伺いしたい。現状では、予約の停止や制限をする自治体が、全国にドミノ倒しのように拡がっている。先ほど大臣は「全体では供給があり、ミスマッチをどう解消していくか」と仰った。

 しかし、接種能力が供給を上回るのであれば、自治体に接種能力を下げてもらう、あるいは、職域分のモデルナを回すなり、供給を底上げするといった2つの選択肢しかないと思うのだが、大臣は具体的な解決策についてどのようにお考えか?

 ▼田村大臣=ですから、ミスマッチが生まれているところには、これから2週間ごとに1万箱くらい、ファイザーから供給を受けて、その中で自治体にどれぐらいお配りするのかという形になると思うのだが、その中でこれから調整をしていくと。

 これはまだ確定はしていないが、河野大臣のところでやっていただいているけれども、要するに、足らないところ、つまり接種が進んでいるところには多くのワクチンをお配りし、接種が進んでいないところには、調整して配っていくというのが一つの方法だ。

 そういう中において、なるべく早く接種を進めていただきたいという思いがあるので、我々としては必要なところに必要なワクチンが供給できるように進めてまいりたい、というふうに思っている。

◇─[後記]───────────

 今回の、記者会見での田村大臣の説明で、全国の自治体のワクチン担当者が納得するのかと言えば、かなり疑問です。もし田村大臣の指摘通りに、供給されたワクチンが「医療機関に在庫が溜まっている」のであれば、問題は簡単に解決するのでは、と思われます。

 明確な理由はわかりませんが、おそらく「そうではない」から、現場では混乱しているのではないかと、弊紙では推察します。政府は「7月末までに、全ての希望する高齢者にワクチン接種を完了させる」と公言しています。

 このことが、さらに現場で「混乱」を生じさせるのでは……との懸念が、ぬぐい切れません。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月6日(火)第538号*****

◆◇◆◆◆─────────────
東京都「インド型」の感染割合が過去最高の18・5%、リバウンドの中で少しずつ増加
─────────────◆◇◇◆◆

都内インド型割合18・5%過去最高 東京都内の新型コロナの感染者で、変異株「インド型」の割合が、7月5日16時45分時点で18・5%に達し、東京都が公表している変異株のスクリーニング検査では、過去最高の割合となった=表・東京都HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工

 都内では新規感染者数がリバウンド(再拡大)しており、その中でも「インド型」が占める割合が少しずつ増加する傾向を示している。これまでの変異株のスクリーニング検査で、陽性者数の最高は6月25日の68人だった。

 その後は、それを超えることはなかったものの「インド型」の割合は10%を下回ることはなかった。過去最高の陽性者数68人を記録した6月25日以降、7月5日までの「インド型」の割合は、次の通り。割合は各日の16時45分時点発表の数値を元に計算した。

 6月25日(金)=14・0%=陽性者68、検査数485
 6月28日(月)=10・9%=陽性者18、検査数165
 6月29日(火)=10・6%=陽性者43、検査数406
 6月30日(水)=17・1%=陽性者55、検査数322
 7月1日(木)=14・2%=陽性者47、検査数331
 7月2日(金)=11・6%=陽性者63、検査数544
 7月5日(月)=18・5%=陽性者38、検査数205

◇─[後記]───────────

 昨日まで、東京都内の新規感染者数は16日連続で、前週の同日の新規感染者数を上回っています。東京都の専門家会議は「過去の事例から、3週間程度のリバウンドがあった後に、新規感染者数が爆発的に増加している」と指摘しています。

 今週末には、リバウンドが始まってから3週間(21日)目を迎えます。その状況の中で「インド型」の割合がジワリと増加傾向にあることが気にかかります。全国の介護事業者は今から「爆発的な増加」に備える必要がありそうです。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月5日(月)第537号*****

◆◇◆◆◆─────────────
ワクチン接種ミス・6月中旬までに139件、厚労省「高齢者施設の接種でも十分に注意を」
─────────────◆◇◇◆◆

 新型コロナのワクチン接種が開始されて以来、厚労省に報告があった、何らかの接種ミスが6月16日までに139件あった。このうち半数の70件について、厚労省は「重大な間違い」と指摘した。6月22日に、厚労省が都道府県等に宛てて連絡文書を発出した。

 また高齢者向けのワクチン接種は高齢者施設でも実施されているが、厚労省は「高齢者施設においても、血液感染を起こしうる予防接種の間違い(=重大な間違い)が複数確認されている」とし、改めて都道府県等に対し注意を喚起する文書を7月2日に発出した。

 【「血液感染を起こしうる場合等は、重大な間違いとして、厚労省に速やかに報告を」】

 厚労省が都道府県等に対し、報告を求めている「ワクチン接種ミス」の事例は、次の通り大きく2つに分類される。

 ■1.重大な健康被害につながる間違いの事例=誤った用法用量で、新型コロナワクチンを接種した場合や、有効期限の切れた新型コロナワクチンを接種した場合、血液感染を起こしうる場合等は、重大な健康被害につながるおそれがあり速やかに厚労省に報告を。

 ■2.重大な健康被害につながる可能性が低い事例=接種間隔の誤りなど、直ちに重大な健康被害につながる可能性が低い間違いの場合は、前月分をとりまとめて、15日までに厚労省に報告を。

 【接種ミスで最も多いのが「接種間隔」の31件で「血液感染を起こし得る」も23件】

ワクチン接種ミス統計 厚労省が公表した139件(6月16日時点)の「接種ミス」の様態別の内訳は、件数の多い順に次の通り=表・厚労省HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工。(印は「重大な健康被害につながる間違い」と思われる事例)

 1位・31件=接種間隔の間違い
 2位・23件=血液感染を起こし得る間違い
 3位・13件=不必要な接種
 3位・13件=接種量の間違い
 5位・9件=ワクチンの不適切な保管による接種
 6位・6件=接種器具の扱いが不適切
 7位・2件=期限切れのワクチンを接種
 
◇─[後記]───────────

 今回の139件の「接種ミス」の公表は、新型コロナのワクチン接種が開始されて以来の統計のため、優先順位第1位の「医療従事者向け」も含まれていますので、この139件の中で、高齢者施設での「接種ミス」が何件あったのかは示されていません。

 また厚労省は、いくつかの「接種ミス事例」も具体的に指摘しています。例えば「接種器具の扱いが不適切」では「他の対象者に使用した注射器を、トレイへの置き間違いが原因で、別の対象者にも使用した」との事例も報告されています。

 できるだけ早く、効率よくワクチン接種を進めることは大切ですが、それ以前の問題として「例え時間がかかっても、安全な接種」を忘れることなく、最重要課題として掲げ、国や自治体には今後も高齢者へのワクチン接種を進めてもらいたいと思います。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月2日(金)第536号*****

◆◇◆◆◆─────────────
都専門家会議・都内新型コロナ感染状況「第3波を超える、急激な感染拡大が危惧される」
─────────────◆◇◇◆◆

 東京都の新型コロナ感染症モニタリング会議(都専門家会議)は7月1日、第52回会合を開催し現在の都内の感染状況について、総括コメントとして「感染が拡大していると思われる」と述べた上で「第3波を超える、急激な感染拡大が危惧される」と指摘した。

東京都モニタリング会議資料7月1日 具体的には、現在の感染拡大の増加傾向が継続する前提で「新規感染者数は7月14日に724人、7月28日に1,043人になる」等と指摘した=画像・東京都HPより。黄色のラインマーカーは、弊紙による加工。また、65歳以上の高齢者の新規感染者数と、全体での割合についてはワクチン接種の効果もあり「横ばい状態」と分析した。

 しかし、今年1月に起きた第3波の状況を踏まえ「若年層の感染者数の増加から始まり、重症化しやすい高齢者層へ広がった。若年層を含めたあらゆる世代が、感染によるリスクを有している意識をより一層強く持つよう、改めて啓発する必要がある」と指摘した。

 以上の点について、都専門家会議がコメントした内容は、次の通り。

 【「現在の増加傾向が続くと新規感染者は7月14日に724人、7月28日に1,043人」】

 新規陽性者数の増加比(前週との比較)は、6月30日時点では約120%と、3週続けて大きく上昇しており、感染が再拡大していると考えられる。

 現在の新規陽性者数の増加比・約120%が継続すると(6月30日から)2週間後の7月14日には1・44倍の約724人/日となり、4月25日の緊急事態宣言時とほぼ同レベルの新規陽性者数(4月28日の約727人/日)になる。

 さらに(6月30日から)4週間後の7月28日には2・07倍の約1,043人/日の新規陽性者数が発生することになり、第3波における年始(今年1月6日の約1,052人)とほぼ同レベルの新規陽性者数となる。

 第3波では、新規陽性者数が400人前後で約3週間推移した後、爆発的に感染が再拡大した。これまでの変異株(=英国型)よりも、さらに感染性が高いとされる変異株(=インド型)の影響を踏まえると、第3波を超える急激な感染拡大が危惧される。

 【「高齢者の新規感染者数・割合とも横ばいだが、若年層から感染拡大する恐れがある」】

 新規陽性者数に占める65歳以上の高齢者数は、前週の170人(全体の6・3%)から、今週は184人(5・4%)と実数・割合ともにほぼ横ばいであった。また65歳以上の新規陽性者数の7日間平均は、前回の約24人/日から6月30日時点で約29人/日となった。

 第3波では、若年層の感染者数の増加から始まり、重症化しやすい高齢者層へ感染が広がった。若年層を含めたあらゆる世代が、感染によるリスクを有しているという意識をより一層強く持つよう、改めて啓発する必要がある。

◇─[後記]───────────

 昨日付けの弊紙では、厚労省の専門家会議が、東京都の1日の感染者数について「最も楽観的なシナリオで、7月中に1千人超、その後2千人まで増加する」と予測した内容を報じました。今回の都の専門家会議も、同様の内容であったと思います。

 いずれにせよ、変異株・インド型の感染拡大による「第5波」は、確実に来ると思われます。これも、この欄で繰り返して述べていますが、まず介護事業所はPCR検査を繰り返し実施し、新規感染者の早期発見に取り組むことが最優先課題だと思われます。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/
*****令和3年7月1日(木)第535号*****

◆◇◆◆◆─────────────
東京の1日の感染者「最も楽観的なシナリオで7月中に1千人超、その後2千人まで増加」
─────────────◆◇◇◆◆

 新型コロナの新規感染者数がリバウンド(再拡大)している東京都の状況を分析した結果、今後「最も楽観的なシナリオでも、7月中に1千人超え、その後2千人まで増加する」等と予測した。

厚労省専門家会議まとめ 6月30日に開催された、厚労省の新型コロナ感染症対策アドバイザリーボード(厚労省専門家会議)で、メンバーの専門家が「6~9月・東京における流行プロジェクション」と題した資料を発表し、この中で指摘した=画像・厚労省HPより。黄色と緑色のラインマーカーは、弊紙による加工

 これを踏まえ、メンバーの専門家は都内の人流を抑制することの重要性を指摘した上で「都内の新規感染者数が1千人を超えた時点で、緊急事態宣言のような強い、効果のある対策を行うべき」と提言した。メンバーが発表した「考察・まとめ」は、次の通り。

 【「最も楽観的なシナリオでも、7月中に1千人超え、その後2千人まで増加する」】

 デルタ株の影響が小さく、人流が6月下旬程度の水準で、その後上昇せず経過し、オリンピックの影響がないとする「最も楽観的なシナリオ」でも7月中に、1日の感染者報告数は1千人を超え、その後2千人程度まで増加しうる。

 この「最も楽観的なシナリオ」であれば、ワクチンの効果もあり、重症者病床の使用率は最大でも50%程度に抑えられる。ただし、強い対策がないまま推移すれば、全体の病床使用率は60~70%程度まで上昇する。

 この場合、医療体制にある程度の負荷が発生する可能性がある。オリンピック期間中やその前後に市中での感染拡大が加速するようなことがあれば、8月以降に全体の病床使用率が限界に近いところまで達する可能性がある。

 重点措置の効果が十分でない、あるいは低下するなどして、人流の増加が7月以降も続く場合、デルタ株(=「インド型」)の影響が中~大の場合は、強い効果のある対策をとらない限り7月下旬~8月中旬ごろに爆発的な感染拡大が起こる可能性が十分にある。

 【「感染者数が1千人を超えた時点で、緊急事態宣言のような強い対策を行うべき」】

 その場合は、全体の病床・重症者病床ともに飽和し、入院できない人々が出てくる。たとえデルタ株の影響が大きくとも、感染者報告数が1千人を超えた時点で、緊急事態宣言のような強い効果のある対策を行うべき。

 これができれば、全体の病床・重症者病床ともに使用率50%以下で乗り切ることができる。感染者報告数が2千人を超えた時点での緊急事態宣言発出となると、全体の病床・重症者病床ともに使用率は50%を超え、医療体制の逼迫が起きうる可能性が高い。

 このタイミングを逸した場合、あるいは緊急事態宣言の効果が十分でない場合には、全体の病床・重症者病床ともに飽和してしまう可能性がある。

◇─[後記]───────────

 これまで、厚労省の専門家会議は「東京都の新規感染者数は、リバウンドする危険性が高い」等と指摘してきましたが、現状ではその通りに推移しています。政府は東京オリンピックを目前に控えているせいか、どうも感染防止対策の強化に及び腰に見えます。

 今後、東京都が病床のひっ迫状態に陥らないため、高齢者への感染拡大防止のためにも、専門家が今回提言した「感染者数が1千人を超えた時点で、緊急事態宣言のような強い対策を行うべき」には、ぜひ耳を傾けてもらいたいと、切に願います。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆Twitter=https://twitter.com/Nippon_Kaigo
 ◆Facebook=https://www.facebook.com/nipponkaigo/

(C)2021 日本介護新聞

↑このページのトップヘ