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*****令和元年9月24日(火)第108号*****

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千葉県内の社福施設、20日時点で13ヶ所停電
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 9月9日(月)の早朝、千葉県に上陸した台風15号による被害で、11日後の9月20日(金)時点で、社会福祉施設等で13ヶ所、医療関係で1ヶ所停電していた。これらの施設には、全て電源車を配置した。

 加藤勝信厚生労働大臣が9月20日、省内で行われた定例記者会見で「朝7時の時点の状況」として公表した=写真・厚労省HPより。また同時点で断水している施設が1ヶ所あったが「井戸水を活用している」と述べた。被災状況に関する会見の要旨は、次の通り。

加藤厚労大臣 「本日(9月20日)、台風15号に関する閣僚懇が開催され、私は厚労省のこれまでの取組と、昨日19日に千葉県鋸南町と館山市を視察した内容を報告した。被害状況は、今日の7時現在で2653戸が断水をしている」

 「逐次、電源の対応はしているが、水が上に上がっていかないと高いところの方の断水が解消しないという状況だった。医療関係では、停電しているところが1ヶ所あるが既に電源車を派遣している。断水しているところはない」

 「社会福祉施設等は13ヶ所停電しているが、全て電源車を派遣している。また水については1ヶ所だけ確保が出来ていない、水が通っていないところがあるが、これも井戸水を活用しておられるということだった」

◇─[後記]───────────

 神奈川県のある特養が、建設中に東日本大震災に遭遇し、急きょ予定にはなかった自家発電設備と給水設備を追加で設置し、「防災」という観点から建設計画を大至急に見直した、という事例を取材したことがあります。

 お恥ずかしながら取材当時は震災から6年が経過しており、正直なところ話しを聞いても「そんなものかな」という程度でしか受け止めていなかったのですが、今回の千葉県の被災状況をみていると福祉施設における「電源と水の確保」が、いかに重要かが理解できます。

 20日時点で停電していた13ヶ所は、電源車が配置されたとはいえ、通常通りの施設運営は難しかったと思われます。このように「自前」で電源を確保できない施設は、今回のような災害時にどのように緊急対応するか──業界全体で至急に考えるべき課題だと思います。

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