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*****令和元年9月19日(木)第105号*****

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在留資格「介護」、千葉県で29事業者が「マッチング」
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 介護福祉士の資格を取得した留学生に対して付与する在留資格「介護」は、平成29年9月1日からスタートしたが、介護人材不足に危機感を抱く千葉県ではこの制度による人材確保を目指し、令和元年度から県内介護事業者が制度を利用した際に、費用を補助している。

 最初に、ベトナムの現地の日本語学校で学ぶ学生と、県内介護施設との「マッチング」を行うが、今年8月までに「マッチング」に挑んだ介護事業者が29だった。「成立」すればベトナムの学生は、現地の学校で半年学んだ後に県内の日本語学校に1年間通うことになる。

千葉県ベトナム締結 そもそも同制度は、森田健作千葉県知事が昨年11月と今年3月の2回に渡りベトナムを訪れ、同国政府と介護人材受入れ促進のための、千葉県が策定した「留学生受入プログラム」に参加する現地の日本語学校5校と、事業協定を締結した=写真・千葉県HPより=ことに端を発する。

 ■本紙「ビジネス版」第50号(7月1日)参照
 http://nippon-kaigo-b.blog.jp/archives/18063012.html

 これを元に千葉県では今年4月から「外国人介護職就業促進事業」を立ち上げ「受入プログラム」に沿った支援(ベトナム人学生の学費と居住費の補助)を開始した。プログラムの流れと、各段階における学生一人当たりの補助金額(【対象・金額/期間】)は次の通り。

 1、マッチング(千葉県がマッチング機関に委託)
 2、ベトナム現地の日本語学校での半年間学習【学費・6万円/半年】
 3、千葉県内の日本語学校で1年間学習【学費・30万円/1年、居住費・18万円/1年】
 4、県内の介護福祉士養成施設で2年間学習【居住費・36万円/2年】

 「4」の養成施設の学費は、「介護福祉士等修学資金貸付制度」(80万円)を活用する。また千葉県では、学生が「2」→「3」→「4」の各学校へ進学したのを確認した後に、年度末に介護施設に該当金額を補助する。

 プログラムの対象となるのは、千葉県と事業協定を締結したベトナムの日本語学校5校の学生のみ。補助金は、受け入れ先となる県内介護施設に直接支払われる。つまり県内介護施設が、上記の1から4まで、全ての段階で「助成金」を負担していることが前提となる。

 千葉県では、介護施設が負担した「助成金」の2分の1を、上記の補助金額を上限として支払う。これらの取り組みは、厚労省が9月18日に都内で開催した「第7回介護人材確保地域戦略会議」で「先進的な取り組み事例」として、他の都道府県に紹介された。

◇─[後記]───────────

 在留資格「介護」は、技能実習制度の介護職よりも2ヶ月早い、平成29年9月1日にスタートしています。法務省の発表によれば、昨年12月5日現在に「介護」で在留している外国人材は、全国で185人です。

 技能実習の介護職では昨年、東京都が補助金制度を開始しましたが「介護」で補助金制度を設けたのは千葉県が全国で初と思われます。制度が開始した4月から8月末までに「マッチング」に挑んだ29事業者は現時点ではまだ「成立」している案件はないようです。

 しかし昨年12月時点で「介護」が185人しかおらず、実際に来日してから介護施設で就業開始するまで3年間を要する等「非常にハードルが高い」在留資格であることを考えれば、「29」という数字は「県内事業者の関心はとても高い」と言えると弊紙では見ています。

 現在、外国人材が日本で介護職として働くには「介護」に加え、EPA・技能実習・特定技能の計4コースがありますが、介護福祉士の資格を得て「終生日本で介護士として働ける」のは、現時点では「介護」とEPAの2コースだけです。

 介護業界では、介護福祉士の資格を取得した人には「後に続く外国人材のリーダー的な存在」を期待しています。その意味でも千葉県の取り組みは「先進的」と言えます。ぜひこれを「成功」させ、「外国人材と共生した就労モデル」を示してもらいたいと思います。

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