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*****令和元年9月5日(木)第95号*****

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「認知症作業療法」啓発リーフレット配布
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 作業療法士(OT)はリハビリテーションの専門家だが、認知症への対応も、その業務に含まれていることはあまり知られていない。近年、国が様々な認知症施策を進める中で「認知症における作業療法リハビリ」を啓発するためのリーフレット=写真=が作成された。

文京学院大学パンフ 文京学院大学(東京都文京区、櫻井隆学長)が9月5日、同大学で記者会見し、認知症対策を進める自治体や、認知症に悩む家族と本人に向けたリーフレット「私がわたしのままで過ごすために」(A3サイズ三つ折り)を作成し、無料で5千部を配布する、と発表した。

 世界アルツハイマーデー(9月21日)にあわせ、9月21日(土)午前10時より同大学ホームページにて、PDF版の無料でのダウンロード提供を開始する。同大学保健医療技術学部の大橋幸子教授が監修した。

 同大学大橋研究室の学生たちが、実習先の病院や、埼玉県ふじみ野市役所、 三芳町役場、地域包括支援センター等で、OTや社会福祉士など、認知症ケアの現場で活躍している専門家からヒアリングを実施して、リーフレットに盛り込む内容を決めた。

 また「認知症と向き合う当事者」といえる「認知症の人と家族の会」も監修に携わった。内容は両面を使って、認知症になった際の当事者と家族の気持ちを、順を追って解説し、OTが家族の気持ちに寄り添ったケアや、当事者へのリハビリが出来ることを説明している。

 さらに、その人らしさを引き出すための「自分史」を書き留めておくスペースを設け、認知症になる前に、自分や家族のことを振り返ることの大切さも啓発している。記者会見で大橋教授は「OTは科学的根拠に基づいたリハビリテーションができる」

 「特に、認知症の2大特徴である『情報処理困難』と『心理反応』を分析し、対処が可能だ。本日の記者会見にも『家族の会』本部の花俣ふみ代副代表理事に参加して頂いたが、今回のリーフレット作成にもご協力を頂けたことに感謝申し上げたい」等と述べた。

 リーフレットの配布先は、埼玉県内オレンジカフェ他、希望があれば発送にも対応する。詳細な問い合わせは、同大学(代表電話=03-3814-1661)まで。ダウンロードは『文京学院大学「私がわたしのままで過ごすために」』で検索する。

◇─[後記]───────────

 お恥ずかしい話しですが、弊紙は記者会見の席で大橋教授に「OTが行う認知症作業療法は、医療的なケアが『本業』とすると、『副業』的な業務になるのか?」と質問したところ、「そうではない。認知症作業療法もOTの立派な『本業』だ」との指摘を受けました。

 世間では、様々な「プロフェッショナル」たちが、あまり知られていない「認知症対応のスキル」を持っていると思われます。国が認知症施策に本腰を上げ始めた今、まずは各分野の「プロ」たちが「自分たちにはコレができる」と、声を上げることが重要だと思います。

 特に今回のリーフレットを見れば、大橋研究室の学生さんたちが「相当な苦労」を重ねて作成したことが一目でわかります。このような次代の日本を背負う若者たちの情熱が「2025年問題」の突破口になるのでは…と予感させるような、心地良さを感じた記者会見でした。

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