*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和元年8月13日(火)第78号*****

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技能実習生が多い5業種、違反率70・4%
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 技能実習制度で実習生の数が多い5業種(機械・金属、食料品製造、繊維・衣服、建設、農業)の実習実施者に対し、全国の労働基準監督機関が平成30年に7334事業所に監督指導を行った結果、全体の70・4%に当たる5160件で法令違反が認められた=図、厚労省作成

技能実習違反件数 主な違反事項は多い順に、第1位=労働時間(23・3%)、第2位=使用する機械に対して講ずべき措置などの安全基準(22・8%)、第3位=割増賃金の支払(14・8%)──となった。

 また業種別の違反率は高い順に、第1位=食料品製造(73・6%)、第2位=建設(71・9%)、第3位=機械・金属(68・4%)、第4位=農業(67・4%)、第5位=繊維・衣服(64・2%)──であった。

 また平成30年に、実習生が自ら労働基準監督機関に「法令違反ではないか」と申告した件数が103件あり、主な申告内容は多い順に、第1位=賃金・割増賃金の不払(96件)、第2位=約定賃金額が最低賃金額未満(26件)、第3位=解雇手続の不備(15件)──となった。

 これらを踏まえ、労働基準監督機関は法令違反があった事業者に対して是正を勧告するが、度重なる指導にもかかわらず法令違反を是正しない重大・悪質な事案に対しては、送検を行う。平成30年に送検した件数は19件であった。

◇─[後記]───────────

 今回の「監督指導」は、実習生からの通告や関係者からの情報提供に加え、労働基準監督機関が自ら「立ち入り検査」を行った事例が該当するそうです。また「立ち入り検査」は、全て「抜き打ち」だそうです。

 それらの事情を踏まえても、全体の違反率が「70・4%」という高さに驚きますが、過去5年間の違反率を見ても70%台を推移しており「技能実習制度で、7割の実習実施者は何らかの法令違反をしている」と解釈されても仕方がない現状だと言えるでしょう。

 最も懸念されるのは、介護サービスを受けている利用者がこのニュースを知り、「私が通っている介護事業所では最近、技能実習生を受け入れ始めたが、そもそもこの事業所自体が何らかの法令違反をしているのでは……」との不信感を持たれることです。

 「介護」が技能実習制度に加わる際に、「初の対人サービス分野」として注目され、このため他の業種にはない「日本語要件」も課されました。「介護は、法令違反が多い他の業種とは違う」ことは今後、介護事業者が自ら「証明」していかねばならないでしょう。

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