*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和元年7月22日(月)第63号*****

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特定介護、国外試験が新たに4ヶ国で実施
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 新たな在留資格・特定技能の介護分野(以下「特定介護」)の資格を取得するために、国外で実施される試験が、これまではフィリピンのみだったが、新たにカンボジア・ネパール・ミャンマー・モンゴルの4ヶ国で実施されることになった。

 厚生労働省が7月19日に、今後の「特定介護」の試験日程を発表した。これまで試験はフィリピンでのみ実施され、今年4月から現時点まで首都・マニラで5回実施されている。同じくマニラで8月に第6回を、9月に第7回を行うことがすでに公表されていた。

 今回の発表では10月以降の予定が明らかにされた。初めて実施される4ヶ国に加え、フィリピンでもマニラ以外に、新たにセブとダバオでも行われる。また現時点では「特定介護」の、日本国内の試験実施については触れていない。各国の日程は、次の通り。

 ◇フィリピン
 ・マニラ=10月29日~11月14日
 ・セブ =10月26日・27日、11月5日~7日
 ・ダバオ=11月12日~15日
 
 ◆カンボジア(プノンペン)=10月27~30日
 
 ◆ネパール(カトマンズ)=10月27日・28日、11月5日・6日
 
 ◆ミャンマー(ヤンゴン)=10月30日~11月1日、11月4日~7日
 
 ◆モンゴル(ウランバートル)=11月14日~17日

◇─[後記]───────────

 このニュースに触れて、弊紙では二つの疑問が浮かびました。一つは、新たに国外試験を実施する対象国にベトナムが含まれていないことです。言うまでもなく、ベトナムは技能実習制度の介護職で「一番人気」の国です。

 弊紙「ビジネス版」第51号(7月2日付け)でも報じましたが、先日もベトナムの首相が来日して、特定技能で「協力覚書」を日本政府と取り交わし、安倍首相とも握手しています。それから数週間も経過しているのに、なぜ今回、予定が発表されなかったのか……?

 もう一つは、いまだに日本国内での試験予定が組まれていないことです。現時点で、特定技能の国内試験を実施したのは「宿泊」と「外食業」の2分野で、4月に1回ずつ実施したのみです。

 「介護」だけが遅れているわけではなく、そもそも特定技能が全体的に「進展していない」のが実情ですが、「介護」についてはまず、国外試験がベトナムで実施されてようやく「本格的にスタートした」と言えるでしょう。

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