*「最適な介護」を実現するための情報紙*
_/_/_/_/_/日本介護新聞ビジネス版_/_/_/_/_/
*****令和元年7月3日(水)第52号*****

◆◇◆◆◆─────────────
知人に誘われて応募した7割「最初は興味がなかった」
─────────────◆◇◇◆◆

 現在、正社員か契約社員として働いている人で、知人から「ウチに来ないか?」等と誘われた経験のある人のうち、実際に選考を受けた人は2人に1人だった。また選考を受けた人のうち、約7割は「その会社や事業に興味があった訳ではなかった」と回答した。

 リクルートキャリア(東京都千代田区)が昨年3月下旬、650人に対してWEBによりアンケート調査を行った。同社では「今後、リファラル(知人紹介)採用が広まる余地がある。介護業界でも、リファラル採用が注目を集めている」と分析している。

 調査結果によると、知人に「ウチ(自社)に来ないか?」と誘われた経験がある人のうち、その会社の選考を受けた人は54・8%と、2人に1人が選考に進んでいた。誘われた人からは「評価されていることが嬉しかった」等、ポジティブなコメントが多くみられた。

 「選考を受けた理由」は、70・2%が「以前から興味を持っていた訳ではなかった」 と回答した。転職者にとっては、「自分では想定していない選択肢との出会い」をもたらすことが多いという結果となった。

 同社では「リファラル採用は『求職者も予期していなかった応募』へつながる可能性が高いことから、他の採用手法では採用できなかった人材へのアプローチに効果的であると考えられる」と指摘している。

 また同社は、人事担当者とリファラル採用に協力したことのある社員へのアンケート調査から「リファラル採用成功の鍵は、『社員に向けた経営情報の公開』がポイントとなるため、経営者を巻き込みながら、社員へ情報開示を進めることが求められる」と述べている。

■アンケート結果の詳細=https://www.recruitcareer.co.jp/news/20190304.pdf

◇─[後記]───────────

 このアンケート調査は、対象業種について言及されていないため、介護業界だけに特化した話題ではないと思われます。また同社の調査に限らず、介護職員向けに実施された多くのアンケート調査では、離職理由は「人間関係」が「給与」を上回るケースが多々あります。

 さらに、介護職員の離職防止策として必ず挙げられる項目に「将来のキャリア形成」があります。しかし、離職者の多い職場は「人間関係」が何らかの形で、職員の仕事に対するモチベーション維持にマイナス要因をもたらしていると思われます。

 まずは、この点に対して正面から向き合わないと、「キャリア形成」も有効な離職防止策とはならないのではないかと思います。その意味でも、リファラル採用が上手く機能し、職員の定着率も高くなっている介護事業者は、職場の「人間関係」がプラス要因としてはたらいているのではないでしょうか。

 今後とも弊紙をご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

────────────────◇

 ◆日本介護新聞「ビジネス版」バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo-b.blog.jp/
・携帯版=http://nippon-kaigo-b.m.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001687235.html
 ◆日本介護新聞・本紙(エンドユーザ─版)バックナンバー
・PC/スマートフォン版=http://nippon-kaigo.blog.jp/
・携帯版=http://nippon-kaigo.m.blog.jp/
◎購読申し込み(「まぐまぐ」サイト)=https://www.mag2.com/m/0001677525.html
 ◆公式ホームページ=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo
 ◆ビジネス電子版=http://n-kaigo.wixsite.com/kaigo/blog

(C)2019 日本介護新聞