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*****令和元年5月31日(金)第29号*****

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ウチヤマH、都内に高級型有老を計画
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 介護付き有老「さわやか倶楽部」を展開しているウチヤマホールディングス(福岡県北九州市、内山文治社長=写真)は、これまで東京都内には施設がなかったが「今後、都内に高級型の老人ホームをつくりたい。できれば今期、足掛かりをつくっていきたい」と表明した。

内山社長 5月31日に、東京・丸の内で開催した、同社の決算説明会で明らかにした。「さわやか倶楽部」は今年3月末までに、全国で55施設ある。2015年度以降は年平均5・5施設を新規開設している。

 既存施設の入居率も95・7%と高レベルを維持している。同社は介護事業の他にもカラオケ事業と飲食事業を持つが、介護事業が同社全体の業績をけん引しており、その要因として「新規開設」「高い入居率」と、M&Aによる事業拡大を挙げている。

 今年4月からスタートした3ヶ年の中期経営計画では、新規事業として「都内を中心に、高級老人ホームの開設を検討する」と、同社の生嶋伸一専務=写真=が表明した。これまで「さわやか倶楽部」は、「できるだけ入居者の経済的負担を軽く」を事業コンセプトとしていた。

生嶋専務 今回の「都内に高級型有老開設」計画は、これまでのコンセプトと異なるため、本紙は生嶋専務にその意図を質問した。生嶋専務は「基本方針はこれまで通り維持しつつ『高級路線』もできることと、そのノウハウを身に付けることが目的」等と回答した。

 本紙と生嶋専務との質疑応答の内容は、次の通り。

 ▽本紙=「高級型有老」は、「さわやか倶楽部」の事業コンセプトと異なるが、その意図を教えて欲しい。

 ▼生嶋=「さわやか倶楽部」の基本は、できるだけ入居者のご負担を軽減するために「入居一時金ゼロ」「月々ご負担もできるだけ低く」というもので、この方針は今後も変わりはない。ただしこのやり方は、介護保険制度改正の影響を最も受けやすくなる。

 ▼それと、当社の基本方針は維持しつつも「高級路線もできる」という「さわやか倶楽部」でありたい、とも考えている。その上で介護保険制度が今後、どのように変わるかわからないので、そういうノウハウも身に付けておきたい、という意図だ。

 ▽具体的には、この3ヶ年の中計で1施設をつくるようなイメージか?

 ▼イメージとしてはその通りだが、なるべく早くつくりたい。

◇─[後記]───────────

 本日で、弊紙が定点的に取材している、介護業界上場企業の決算説明会は全て終了しました。総体的な感想としては、本日取り上げたウチヤマHのように「業績が好調な今こそ、新規事業に取り組む」との姿勢を示した企業が目立ったことです。

 同社以外にも、例えば第21号で取り上げたユニマットRCは、売上・利益とも過去最高を記録した実績を基盤に、「定期巡回」という新たなサービスに取り組み始めています。第15号で取り上げたツクイでは、社長が会長に就任して今後「新規事業」に集中します。

 各社に共通しているのは「自らの強みを活かして取り組む」という点です。また次の、元号が令和になって初の介護報酬改定となる2021年改定に向けての布石を打った施策とも言えると思います。

 本日の説明会でウチヤマHの内山社長は「今後、介護業界では勝ち組と負け組がハッキリと分かれる」と指摘しています。その意味では「今から手を打たないと、報酬改定の議論を聞きながら対策を考えていたのでは間に合わない」との認識なのでしょう。

 これらの「新規事業」の進捗具合は、今後も内容が分かり次第、弊紙で配信していきます。

 今後とも弊紙をご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

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