*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和元年5月25日(土)第24号*****

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「買い物時に痛みのない健康チェックを」
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 「買い物ついでに、気軽に痛みのない健康チェックを」を掲げた「クイックドック」が、千葉県成田市の商業施設内に開設した=写真、ニュースリリースより

クイックドック 遺伝子検査など各種検査を実施する医道メディカル(東京都品川区、陰山康成代表)が、成田市にあるイオングループの商業施設・ボンベルタ成田に「0次予防」ができる「クイックドック」を5月1日にオープンしたもの。

 「クイックドック」は、がん・脳梗塞・骨粗しょう症・うつ病リスク・遺伝子検査・腸内フローラの検査キットを販売する店舗。利用者はキットを購入し、自分で尿や唾液、毛髪、便などの検体を採取して、返信用封筒に入れて返送する。

 約1ヶ月後に結果が出て、病のリスクを知ることができる。それぞれの結果から、個々に最適な健康づくりの方法等を示す。また質問や医療機関の紹介も、専用コールセンターで対応する。

 同社にとって、「クイックドック」は今回の成田の店舗が第1号となる。商業施設は、成田市近郊に住む40代から70代の女性が中心で、同社では「この世代の方々は、健康や美容への関心は高いものの、定期健診などの受診率は男性と比べて低い」と想定している。

 利用者から提出された検査キットは、同社が保有するラボで解析する。同社は「当ラボは、国内でも数少ない厚生労働省管轄の施設の1つだ。厚労省管轄の厳しいチェックを受けた当ラボを利用することで、安心な健康チェックが行える」等と説明している。

 今後の事業展開については「『クイックドック』の多店舗展開を検討し、誰もが気軽に検査を行える環境づくりを目指す。 心理的、肉体的に負担のない健康チェックを普及させることで、病の早期発見を行い医療費削減に貢献したい」等と述べている。

 料金は例えば、ダイエットを目的とした、個々の遺伝子に合わせた痩身法を知るための尿検査は5千円。同じく尿検査で、かくれ脳梗塞・心筋梗塞リスクを知るための検査は1万2千円。

 いずれも通常価格(税別)で、他の検査も含め、7月末まではオープン記念としてほとんどが半額となる。

◇─[後記]───────────

 このニュースリリースを見た時に、正直な感想として「ここまで来たか……」と感じました。複合商業施設の一角には、狭いスペースで様々なサービスが実施されている事例がありますが、ついに「自費による医療面での健康チェック」まで登場したことになります。

 以前弊紙では、第3号で「自費リハ」を取り上げました。この問題を提起した日本慢性期医療協会の武久洋三会長は「実は、当会員の中にも『自費リハをやりたい』という方は多くいる。だからこそ厚労省にはルールを整備して欲しい、と申し上げている」と指摘しました。

 今回の「クイックドック」を手掛ける医道メディカルの陰山康成代表は、現役の医師です。もしかしたら、今後も医療の現場から「こんな自費サービスを展開したい」との動きが続いてくるかも知れません。これは、介護業界にも通じる話題だと思いますので、注視していきます。

 今後とも弊紙をご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

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