*「最適な介護」を実現するための情報紙*
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*****令和元年5月10日(金)第13号*****

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ソラスト、6年連続増収増益「介護」がけん引
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 ソラスト(東京都港区、藤河芳一社長)が、6年連続で増収増益を達成した。介護事業がけん引しており、前期比で、売上高で9憶9千万円増収のうち7憶7千万円、本業の儲けを示す営業利益で8憶4千万円増益のうち7憶8千万を叩き出した。

 5月10日に、東京・日本橋で開催した「決算説明会」で公表した。好調な業績について、4月1日にトップに就任した藤河社長=写真=は「営業利益はレコードとなる50億円を突破し、経常利益も50億円を達成する等、当社として『記録的な数字』を叩き出せた」と評価した。
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 好調な介護事業については「営業利益では対前年比で90%増加している。また、医療・介護ともに4%を超えるような処遇改善を継続して実施している」等と述べた。

 介護事業の売上高増収の要因では、M&Aによる事業所数の増加と、既存事業所の利用者数増加の二つの要因を挙げた。藤河社長は「増収要因としては既存の介護事業所も貢献していて訪問介護は4・7%、また介護報酬改定のインパクトを受けるデイサービスは2・1%の成長を叩き出している」と説明した。

 本紙は、介護事業の営業利益増益要因の「処遇改善等による人材投資」に着目し、「給与アップが主要因か?」と質問したのに対し、藤河社長は「総合的な取り組みの成果であり、処遇改善はその一つにすぎない」等と回答した。

 また本紙は、今後の経営施策について「他の大手事業者で、富裕層向けの介護施設を新設する傾向がみられるが、御社はそのような計画があるか?」と質問したが、藤河社長は「特に介護施設の開設を増やしていく戦略は取っていない」等と述べ、これを否定した。

 本紙と藤河社長との一問一答は、次の通り。

 □本紙=営業利益の要因となっている「人材投資」は相当な資金をかけていると思うが、これが奏功して離職率が下がり、職員のやる気が出て生産性が向上した、ということか?

 ■社長=給与アップが全てではない。むしろほんの一部分で、当社では「人に対する施策」として「コミュニケーション」「レコグニション(=従業員の活躍を賞賛する仕組み)」「業務・職場改善」「処遇改善」と4つの柱を設けて、それぞれの分野で取り組んでいる。

 ■この4つが、バランス良く職員の方々に伝わりデリバリーできることで、職員の定着率と採用率が上がる、と認識している。なので、単に給与を上げたからと言って定着率も上がるとは考えていない。総合的に、この仕組みがうまく回っていると考えている。

 □本紙=介護事業では近年、大手事業者を中心に施設系で、富裕層対象の施設で新たなブランドを設け、新規に事業展開している事例がみられるが、御社はこの分野に着手する、またはM&Aで取得する、という計画はあるか?

 ■社長=当社の方向性としては(在宅や施設を)バランス良く組んでいきたいと考えている。つまり一人のお客様に対して、デイサービス・グループホーム・ショートスティ・施設等、「ワン・ソラスト」でサービス提供ができる体制の構築を目指している。

 ■なので、施設に特化をする、一つのブランドに特化をする、ということは考えていないし、今後開設を増やしていく戦略は取っていない。それは収益上、非常にリスクがあるとみている。

◇─[後記]───────────

 10連休に入る前の4月26日(金)に、この「ビジネス版」でインフォコムの決算説明会の内容を取り上げましたが、これからいよいよ、介護事業の大手事業者の決算説明会が続きます。今回のソラストは、その第1弾になります。

 本紙がソラストで注目しているのは「人材確保」の施策です。介護事業全体でみれば「大幅な処遇改善が求められている」と言われていますが、それはそれで最低限度の条件であるとしても、「では、給与面が充実していれば離職率は下がるのか?」というと、これはまた別問題ではないかと思います。

 これに対し藤河社長は「総合的な取り組みが必要だ」と指摘しています。では、具体的にどのように施策を実施しているのか──この点は今後も、同社を継続して取材していきたいと思います。

 今後とも弊紙をご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

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